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望遠ニッポン見聞録 の商品レビュー

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38件のお客様レビュー

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2021/12/28

日本と中国のように「近い」文化であっても、その間にいると揺れ動くような、どちらの文化にいるかによって人が変わるような、そんな感覚がある。 まして、日本とイタリアのように「まったく違う」文化であれば、その振れ幅は大きいと感じさせるものだった。 日本のネガティブな面もポジティブな面も...

日本と中国のように「近い」文化であっても、その間にいると揺れ動くような、どちらの文化にいるかによって人が変わるような、そんな感覚がある。 まして、日本とイタリアのように「まったく違う」文化であれば、その振れ幅は大きいと感じさせるものだった。 日本のネガティブな面もポジティブな面も描いていて、偏らない人だなと感じたが、同時に「もうこの人は日本人じゃないな」とも思った。だからといってイタリア人でもないんだけど。 手作りトレーディングカード、どこにでもいるお母さんという感じがして好きなエピソード。

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2021/12/20

イタリア人男性と結婚し、現在はアメリカで暮らす漫画家の筆者。 が、描いた海外から見た日本のあれこれを面白おかしく描いたエッセイ。 あっぱれ!めっちゃ面白い! この一冊でヤマザキマリさんを好きになれる。 日本にいると島国だからこそ外を見ることを推奨される。 しかしながら、外から見...

イタリア人男性と結婚し、現在はアメリカで暮らす漫画家の筆者。 が、描いた海外から見た日本のあれこれを面白おかしく描いたエッセイ。 あっぱれ!めっちゃ面白い! この一冊でヤマザキマリさんを好きになれる。 日本にいると島国だからこそ外を見ることを推奨される。 しかしながら、外から見る日本は良くも悪くもある。 日本にいながらこの価値観に触れられることを非常にありがたく感じた。

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2021/11/19

海外暮らしが長く、日本の文化や習慣に違和感を持つようになるのと相反して、ますます自分の中の日本人を認識する著者のコミカルかつシニカルな観察眼、家族とのやりとりが面白い。ヤマザキマリさんて漫画家さんと思ってたけど文章も光りますね。隙間時間に軽く読めて、面白かったです。

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2021/11/02

日本と世界を行き来してるヤマザキさんだからこその、日本をちょっと俯瞰しつつ愛の感じる文でした。イタリア男子のイメージは、確かにちょいワルなある方のイメージでしたが、違うのですねー。

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2021/10/21

(kindle unlimited利用) 2012年に書かれた作品を文庫化~電子化したもの。その後もヤマザキマリさんは、特にコロナ禍で日本にずっと滞在していることもあり、本職の漫画ももちろんだがこういう随筆を量産している。ある程度同じようなことも書いているが、依然売れているような...

(kindle unlimited利用) 2012年に書かれた作品を文庫化~電子化したもの。その後もヤマザキマリさんは、特にコロナ禍で日本にずっと滞在していることもあり、本職の漫画ももちろんだがこういう随筆を量産している。ある程度同じようなことも書いているが、依然売れているようなので、たぶんこのような見方が求められているのだろう。私もこういう刺激が必要と思い、それなりに読んでいる。流石にすべて買うわけにはいかないのでkindle unlimitedで読めるのはありがたい(後は図書館も利用)。この作品も10年近く前に書かれたもので、一部コロナ以後変わってしまったこともあるとはいえ今でもなるほどと思われることも多い。

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2021/10/12

原研哉の本に書いてあったのだが、世界地図を-90度回転させて日本が一番下に来るようにすると、ちょうどパチンコ台でどのような経路を辿ろうと一番下の穴に玉が入るように、シルクロードやシベリアもしくは東南アジアの海洋経由ですべての文化は日本に自然と伝わってきたのだとわかる。 そう考え...

原研哉の本に書いてあったのだが、世界地図を-90度回転させて日本が一番下に来るようにすると、ちょうどパチンコ台でどのような経路を辿ろうと一番下の穴に玉が入るように、シルクロードやシベリアもしくは東南アジアの海洋経由ですべての文化は日本に自然と伝わってきたのだとわかる。 そう考えたときに日本文化が様々な海外の文化を吸収して日本風にしてきたという事実は非常に納得がいく。 さらに渡辺京二の「逝きし世の面影」で描かれているように、徳川時代の鎖国によってその文化は醸成された。 明治維新後に失われたものは多いかもしれないが、私達の文化にはそのような背景があるのだ。 そして現代にいたり、本書のように海外の目線で日本を捉えると(著者は日本人であるが10代から海外で暮らしイタリア人と結婚しアメリカ在住である)、前述のような日本文化は失われたのではなく未だ私達の根底にあるのだということが浮き彫りになる。 そのようなことを強く感じさせてくれる本だった。

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2021/10/12

テルマエロマエの作者のヤマザキマリさんの本。 早くに日本から留学し、イタリア人の夫を持ち、シカゴに住む。決して「日本人の〜がだめ!」「変わるべき!」と押し付けてくるのではなく、ユーモラスに日本や諸外国の人々の姿をいろんなテーマで書いています。読みやすい!

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2021/03/07

海外生活の長い筆者の目から見た日本という国や筆者の知人からみた日本と日本人について、実体験がユーモアたっぷりに書かれている。外国にかぶれているわけではなく、傍観者としての視点で書かれていることが、この本を最後まで落ち着いて読めるポイントかなと思う。

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2021/03/09

表紙に惹かれて、内容確かめずに購入。外国に住む日本人から見た日本、がテーマのエッセイだった。 イタリア、というと塩野七生さんを思い出すけど、ヤマモトさんは比べると随分庶民的。イタリアとは!って大壇上からふりかざす感じじゃなくて、身の回りの日常から見たイタリアと日本の対比み...

表紙に惹かれて、内容確かめずに購入。外国に住む日本人から見た日本、がテーマのエッセイだった。 イタリア、というと塩野七生さんを思い出すけど、ヤマモトさんは比べると随分庶民的。イタリアとは!って大壇上からふりかざす感じじゃなくて、身の回りの日常から見たイタリアと日本の対比みたいなことを柔らかく書いてる。 内容の善し悪しではないんだけど、でも最近は日本人と外国の人の文化の違いみたいなものについて書かれた書にあまり興味がなくなってしまったなと実感。 結局「自分が体感したことが自分にとっての認識になる」に落ち着いたからかな。 筆者が何をどんな風に体感したのかという記述はからはその人自身が映し出される...そういう目線で見れば面白いかもしれないな。

Posted byブクログ

2021/01/28

彼女なら、盃にペッも芋虫も乗り越えられるに違いない。 ヤマザキさんの生活者としての異文化体験。 足りない足りない。まだまだたくさんのエピソードが埋もれていそうである。 日本のご家族の話ももっと話も聞いてみたい。

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