炎の塔 の商品レビュー
途中で読むのを辞めれないくらい面白かった。 社長がバカすぎてイラッとくる。 登場人物が濃くて感情移入しやすいが、生きていてほしい人が意外とあっさり死んだりして、火災現場とはそういうものなのかもしれない。
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タワーリングインフェルノ… きっと観ているけど思い出せない^^; 勝手に五十嵐さんて、もうちょい軽い小説なイメージだったけど こういうのもあるのね。 懸垂のように体を持ち上げたり、ロープで降りたり、 やはり体は鍛えておくべき!と今更ながら思いました。 それにしても、火は怖い。
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手に汗握る怒涛の展開。ハラハラドキドキしすぎて、読んでないときも何だか落ち着かった。 百階建ての超高層ビル、オープンの日に起こってしまった火災。消防士の夏美を始めかなり多くの人が登場するので一応メモをとっていたけど、それほど混乱はしなかった。 タワー側の人間たちが絶対安全、トラブルなんて起こらないと断言する度にイライラが募る。とにかく今後、高層ビルなんて上りたくない(おもしろかった!)。 これは実写化はさすがに無理かなあ、と思ったけど「タワーリングインフェルノ」があるではないか。観なきゃ。
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現実にもありえそうな内容で読み応えありました。展開が時系列で刻々と変化する様子がリアル。一人一人にドラマがあって人間性が剥き出しになるとこは映像を見ているようでした。 人混みや高い所はやっぱり苦手です。
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これはもうB級アクション映画で出てくるパターンを集めた話。でもよく考えたら架空の消防署だから別になにしたっていいのか。 最後にビル内の塩酸を拡散するために爆発物を使うけど、消防に爆発物を扱う、爆弾を所持した部署はないだろ。それから酸素ボンベを背負って火災現場に入っていくけど、消防が使ってる呼吸器は空気ボンベで酸素ボンベじゃないし、あまりに取材や設定がおそまつだった。一番の悪者は中盤であっさり死ぬし、最後は主人公?と彼氏のラブストーリーになるしでもう散らかりまくり。 いいところは分厚いけど内容が内容なので読むのに時間がかからないところ。
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タワーリング・インフェルノの映画を観たのはいつだっただろうか? 本を読みながら、時刻の表示と共に、臨場感が、伝わって来る。 ゼニアのスーツに身を包み、ジョンロブの靴に腕にはフランクミュラー腕時計の外面だけは、一流品を身につけているが、頭の中と、行動力が、最低の男が、ファルコンタ...
タワーリング・インフェルノの映画を観たのはいつだっただろうか? 本を読みながら、時刻の表示と共に、臨場感が、伝わって来る。 ゼニアのスーツに身を包み、ジョンロブの靴に腕にはフランクミュラー腕時計の外面だけは、一流品を身につけているが、頭の中と、行動力が、最低の男が、ファルコンタワーの総責任者である。 地上100階 地下5階 地上450メートル、のビルで火災が、発生。 どのように救助活動をするのか? ゼネコンへの発注、建設に、違法な建材を使用し、今の時代の不法建築の話と、かち合う。 そして、労働者への時間短縮で、手抜き工事。 表は、素晴らしいものだが、目に見えない部分は、何でも形にすればOKの状態の砂上の塔。 タワーオープンに集まる、重病を克服した老夫婦。教師と女子高生の禁断の恋。色々な人物背景が、火災発生から、一つづつつながって行く。 プールに塩酸50トンと、恐竜展の化石で、酸素を無くし、火の手を塞ぐ。 しかし、塩素ガスは、、、、 この窮状を、どのように回避して行くのか? 最後の方になると、皆 無事に助かって!と、願ってしまった。 昔、香港のネーザン通りのミラマホテルに宿泊したが、(今は改装後、ミラホテル) この本のミラマックスホテルと、言う名前で、素晴らしかったホテルが、浮かんできて、余計に、本の小説なのに、若き女性消防士も、避難出来ることを期待してしまいあつくなった。
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丸鷹ビルディング社長の鷹岡光二は苛立っていた。もうすぐオープンするはずのファルコンタワーでは、各店舗を含めて明らかに準備が遅れており、いくつかのフロアでは火災報知器の誤作動が続いているという報告すらあがってくる。最先端技術を結集したこのビルに故障や不具合など考えられない。スルー...
丸鷹ビルディング社長の鷹岡光二は苛立っていた。もうすぐオープンするはずのファルコンタワーでは、各店舗を含めて明らかに準備が遅れており、いくつかのフロアでは火災報知器の誤作動が続いているという報告すらあがってくる。最先端技術を結集したこのビルに故障や不具合など考えられない。スルーしろと指示するが、現場の人間は無視できないと考え消防署に通報。銀座第一消防署に勤める若き女性消防士・神谷夏美が調査にあたることになった。 とにかく登場人物が多いが、それぞれの立場、それぞれの時間に起こっていることが逐一記されていることによって臨場感がものすごい。この馬鹿社長にははらわたが煮えくり返る思いだが、システムを過信するこんな経営者はきっと実在するのだろう。超高層タワーでの消火活動がいかに困難を極めるか、現場の消防士たちがどんな思いで救助にあたっているのか。主人公(?)が女性である設定はいまいち生かしきれていない気もしたし、最後のオチはそんなにうまくいくだろうかという疑問も残るが、パニック小説としてはおもしろい読み物だった。
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みなさんのレポを読んで気になっていた本書 やっと読めました。 銀座のど真ん中に地上百階建ての日本を代表する 一大ランドマーク、ファルコンタワーがオープン。 オープンの初日、盛大なセレモニーの準備が着々と進む中 ビルの裏側では小さな火種が燻っていた。 タワー内の管理は最新の...
みなさんのレポを読んで気になっていた本書 やっと読めました。 銀座のど真ん中に地上百階建ての日本を代表する 一大ランドマーク、ファルコンタワーがオープン。 オープンの初日、盛大なセレモニーの準備が着々と進む中 ビルの裏側では小さな火種が燻っていた。 タワー内の管理は最新のコンピューターシステムで 一括管理され数日前から誤作動による警報機が幾度となく 鳴り響いていた、その為オープン初日の警報機も誤作動だと 判断され迅速な対応がされなかった。 大火災の原因は杜撰な工事と危機管理の怠り 想定外の電力消費に水のポンプの故障 そして1番の要因は人災によるも 最新のコンピューターシステムに間違いはない 日本最大のタワーに火災など発生しないという何の 根拠もない自信。 現場で状況を訴える者たちの声を聞かず 消防士達の人命救助を訴える声を聞かず 社長の鷹岡は自分自身を追い込んでいくことになります。 この物語の主人公となる神谷夏美は 第一線に立ち続ける事に悩む銀座第一消防署の女消防士 彼女は仲間達とともに消火と救助活動に挑みますが 小さな火種はあちらこちらで恐怖の炎となり ビル全体を襲っていきます 極限状態のなか追い詰められていく緊張感が 読むスピードを加速させるとともに タワー内にいる人々のそれぞれの人生模様が絶妙に描かれています 社長の鷹岡と裏で深い繋がりがある都知事、仕事がない大物女優 震災を生き抜いた母親と息子たち、大病を克服した 老夫婦、教師と女子生徒のカップルに離婚を決意した夫婦など 超VIPの都知事を先に救助しろと命令する人と 現場を仕切る消防士のやり取りは胸がスカッとしました。 退路を断たれビルの中に閉じ込められた人々を 救う為に一か八かの消火を夏美がやる事になりますが この時の夏美と女上司とのやり取りに胸が熱くなりました 信じて待つという事に込められた相手への思い 恰好良かったです。 映画の「タワーリング・インフェルノ」はリアルタイムでは見て いませんが、テレビで放送されたのを見ました ポール・ニューマンが恰好良かったのとエレベーターから 人が落ちていく映像がすごく印象に残っている映画です。 ハラハラドキドキ感は映画に勝るとも劣らない内容です。
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女性消防士を軸にしたタワーリングインフェルノ.あちこちに視点が分散されていて,人物に深く入り込めなかったのが残念.それにしても高層ビルは恐い!役に立たないようなものや欠点だと思ったことが思わぬ成果を出す.人魚ショーも見とくもんだ.
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もしも超高層ビルの上階にいたときに火災がおこったら・・・ そんな恐怖を実際にリアルに描きだした作品だった。 高さ450メートル、100階建の高さを誇る日本一の超高層ビル、 銀座のランドマーク「ファルコンタワー」が完成した。 ショッピングフロアやオフィスフロアなどがあり、 74階...
もしも超高層ビルの上階にいたときに火災がおこったら・・・ そんな恐怖を実際にリアルに描きだした作品だった。 高さ450メートル、100階建の高さを誇る日本一の超高層ビル、 銀座のランドマーク「ファルコンタワー」が完成した。 ショッピングフロアやオフィスフロアなどがあり、 74階から100階までがホテルフロアというゴージャスなビルだった。 オープン初日の夕方、欲と金に目のくらんだ社長の鷹岡光二は、 招待客を100階のボールルームに集め、 完成披露イベントを行おうとしていた。 超高層ビルに異変が起こったのはその時だ。 40階の火災報知機が作動しだした。 どこが出火かはっきりしないが、とにかく焦げ臭い。 熱をもった壁からいきなり、炎が飛び出してくる恐怖現象がおこる。 原因は鉄骨ビルの内部に張り巡らされた電気回路の漏電だった。 超高層ビルのセキュリティ機能を信じる鷹岡光二は 招待客に「絶対大丈夫です」といいきり、 駆けつけた消防隊員の忠告や避難誘導を聞こうとしない。 そして、いよいよ、下の階が火の海と化し、逃げられないとなった時、 高層ビルの地上100階に取り残された人々はパニックに陥った。 我先にと逃げ出す、自分勝手な人々。 下から湧きあがる炎にのまれ、 崩れ落ちる壁や天井に押しつぶされ、あっというまに 超高層ビル階上は地獄となる。 真っ先に「ファルコンタワー」に駆けつけていた 女性消防士神谷夏美は、上司や同僚が、なすすべもなく 火災に飲み込まれていく中、果敢に炎に立ち向かっていく。 そして、最終手段。 彼女に全てが託されたミッションが下された。 作品中に何回か、ホテルニュージャパンの例も取り上げられていたが、 この作品を読むと、まずあの火災事件を思い出した。 あの火災事故も、スプリンクラーが鳴らなかったり、 ホテルとしての火災への防火対策が不十分だったりと、 今から思えば信じられないお粗末な防災設備だった。 その例を作品中でとりあげているのだが、 今回の「ファルコンタワー」の火災もまた、 人為的なミスがあったとしか思えない。 火災など人命にかかわる出来事に遭遇したとき、 人間としての価値がわかってくる。 他の人をさしおいて 都知事を一番にヘリに乗せろという政府のオエラ方に 消防隊員がきっぱりと言い放つ。 「自分は消防士です。現場で自分に命令できるのは指揮官だけです」と。 なんて胸のすくような一言だろう。 「ファルコンタワー」のイベントには、 さまざまな事情をもった人々が集まって来ていたが、 無事に脱出できた人たちは、 自分たちの命をより一層大切にしていく覚悟ができたようだ。 作者は映画「タワーリング・インフェルノ」に インスパイアされて執筆したらしい。 ホテルニュージャパンの事例は知っていたが、 私もまーちさん同様、この映画は観ていない。 パニック映画になっているのだろうか。 だが、この作品に関しては、ただのパニック作品ではないといえる。 地道に活動する消防士の活躍を通して 生きること、助け合うことの重大性が見えてくる。 どうやってみんなが助かるのか、 気になって気になって、最後まで一気に読める作品だった。
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