ワンダー の商品レビュー
主人公、主人公の親友、姉、姉の恋人・親友の視点で描かれる5年生からはじめて学校に行く顔以外はふつうの男の子の一年間の成長物語。心に刺さりました。
Posted by
2018.12.05 読書旬間中に読みきれたらいいなと思って借りたら、ソッコーでハマった。アメリカンな文体と描写。家族と友だちの物語。 人はどうあるべきかなんて、みんな分かってんだよ。でも、それでも時に失敗するし、すごく意地悪になったり、無意識に人を傷つけたりする。持っちゃいけ...
2018.12.05 読書旬間中に読みきれたらいいなと思って借りたら、ソッコーでハマった。アメリカンな文体と描写。家族と友だちの物語。 人はどうあるべきかなんて、みんな分かってんだよ。でも、それでも時に失敗するし、すごく意地悪になったり、無意識に人を傷つけたりする。持っちゃいけないと思いながら、疎ましく思う気持ちだって生まれる。 でも、きっと、奇跡は起こるし、愛ある日々を夢みたっていいはず。
Posted by
最後の格言紹介ページのシャーロットの格言が気にいった。トゥシュマン先生のオーガストに対する接し方が優しかった。ジャックとのメールのやりとりで、ジャック『ジュリアンみたいだったら自殺する』 オーガスト『よし!友達復活だ!☻』というシーンが面白かった。
Posted by
『「ミランダの言うとおりだ。この世界はオギー・プルマンにやさしくなかった。あの子がなにかしたというのか?こんなめにあっても当然なのか?それともオギーの両親やオリヴィアがなにかしたというのか?医者はオリヴィアの両親に、なんとか症候群がいくつも重なってオギーの顔みたいになる確率っての...
『「ミランダの言うとおりだ。この世界はオギー・プルマンにやさしくなかった。あの子がなにかしたというのか?こんなめにあっても当然なのか?それともオギーの両親やオリヴィアがなにかしたというのか?医者はオリヴィアの両親に、なんとか症候群がいくつも重なってオギーの顔みたいになる確率ってのは、四百万人に一人ぐらいだと説明したらしい。オリヴィアが前に言っていた。となると、この世界は、巨大なくじ引きってことになるのか?生まれるときに、くじを買う。いいのに当たるのか、悪いのにあたるかは、でたらめに選ばれる。すべては運だというのか。 考えるとめまいがしてくる。だけどそのとき、世界のやさしさに気づいて、ほっとした。まるで、民族音楽の音階で心がやわらぐような気分。そう、まったくのでたらめなんかであるはずがない。もしもでたらめだけに頼っているなら、とっくに人類は滅びてる。でも、そんなことは起きてない。おれたちの目に見えない方法で、一番はかなげな生き物を守っている。たとえば、その子をいちずに愛してくれる両親がそばにいる。人間らしい気持ちを抱くことさえ、弟に申し訳なく感じる姉さんがいる。その子といっしょにいるせいで、ほかの友だちをみんな失った、しゃがれ声の男の子もいる。それから、その子の写真を財布に入れて持ち歩いている、ピンク髪の女の子もいる。くじ引きかもしれないけれど、結局全部合わせて差し引きすると公平になる。この世界は、小鳥たちをみんな大事にしている。」』
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
世界は彼にやさしくなかったというミランダの言葉に対して、その意味を理解しつつも、思い直すジャスティンの考えが、この本のすべてだと思います。 彼を取り巻く多くの存在が、1人で背負うには重すぎる彼の運命を支える柱になっている。他の誰にも、それだけ多くの支えを得る環境は得られなかったかもしれない。 もちろん、彼が彼でなければその柱は柱に成り得なかったかもしれない。でもこれは、よく言われる「天は耐えられる者にしか苦難は与えない」的なことであって、「耐えられる者」になるかどうかは、その人を取り巻く環境が決定するのだと思います。 きっと彼は、この両親でなければ、後に多くの柱を獲得する彼に成り得なかったし、ヴィアにしても、ミランダにしても、ジャックにしても、サマーにしても同じことが言える。それらのひとつひとつの要素が、彼を作り上げているのでしょう。 確かに、世界は彼にやさしいんです。 そして最後に、さりげなく深いジュリアンの格言(笑)
Posted by
続編が出ているのに最近気づいたのでこれから読み直し。 昨日9/13の読売一面の広告にも出ていた。アマゾンのレビューでも☆が多い。容貌障害の男の子の話らしい。 この後2時間半くらいで一気に読んでしまった。途中でやめられなかった、力のある作品。あえて平板な言い方をすればすごく感動し...
続編が出ているのに最近気づいたのでこれから読み直し。 昨日9/13の読売一面の広告にも出ていた。アマゾンのレビューでも☆が多い。容貌障害の男の子の話らしい。 この後2時間半くらいで一気に読んでしまった。途中でやめられなかった、力のある作品。あえて平板な言い方をすればすごく感動した。 ほるぷ出版に名前のついた児童書のシリーズがあるかどうかは知らないけれど、本文の版面の割合が変わってる。余白の取り方が微妙でおちつかないんだけど… 2019/1/2映画観ました。映画もよかった。
Posted by
ざっくり章ごとに登場人物(子供)たちの独白という形で構成されている。 誰もが社会に出ていく時に経験する闘いだからこそ、共感できるんだねきっと。 大人たちの章はないけど、もしあったら、大人も同じように恐れおののき、戦って、勝つことも負けることもあったろう。 これから世界に出ていく子...
ざっくり章ごとに登場人物(子供)たちの独白という形で構成されている。 誰もが社会に出ていく時に経験する闘いだからこそ、共感できるんだねきっと。 大人たちの章はないけど、もしあったら、大人も同じように恐れおののき、戦って、勝つことも負けることもあったろう。 これから世界に出ていく子供達、これから世界にわが子を送り出す親たち、両方がこの本の中に自分を見つけることだろう。
Posted by
顔だけが普通じゃない男の子、オーガスト。映画がヒットしていたので、読んでみた。映画化されていただけに、面白かった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とても大切なことを教えてもらえる本。読み終わっても、また開いて、心に響いた言葉を拾い集めたいような。学校は、人生に学びの場。そこで何より、人に親切にすることを学べたら素敵だと思う。親切はしなくても生きていけるし、してあげなくても、してもらえる人が一番得をするんだけど、損得ではなく、人に親切にすることに心地よさを感じられる心が育つといい。人を親切な人にさせることは難しいし、そのためにできることは少ないかもしれないけど、まず自分が人に親切であること。自分の心に満足し、相手からの感謝でさらに心を満たす。幸せな人生を自分で作っていけたらいいなと思う。オーガストのように、優しく、ユーモアがあり、強い子に育ってもらうには、家族の愛情が本当に大事だということも感じた。家族への愛情は世界平和につながる。 映画化をきっかけにこの本を知ったが、映画は見逃した。もうすぐDVDが発売されるようなので、見てみたいと思う。
Posted by
人は誰でも何かしらのコンプレックスを抱えている。それを強みにするのは難しいけど、他の部分で誰かの支えになるように生きればいい。 主人公は辛い人生だけど、それを取り巻くみんなそれなりに苦労しているんだなぁ。 人はいつでもないものねだり。 読んでいく中で、人生の希望が見えてくる。 あ...
人は誰でも何かしらのコンプレックスを抱えている。それを強みにするのは難しいけど、他の部分で誰かの支えになるように生きればいい。 主人公は辛い人生だけど、それを取り巻くみんなそれなりに苦労しているんだなぁ。 人はいつでもないものねだり。 読んでいく中で、人生の希望が見えてくる。 あぁ読んでよかった!スッキリする一冊。
Posted by