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雲は湧き、光あふれて の商品レビュー

3.9

47件のお客様レビュー

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2018/09/08

甲子園をテーマに、現在、過去、高校生の立場、取材する側、立場をかえたお話3編でした。正直、野球には興味がないのですが、プロ野球は見ないけど甲子園はと、多くの人が一生懸命になるのがなんとなくわかります。試合なのでもちろん勝ち負けは重要なんですが、やっぱりそれ以上に「このチーム」でと...

甲子園をテーマに、現在、過去、高校生の立場、取材する側、立場をかえたお話3編でした。正直、野球には興味がないのですが、プロ野球は見ないけど甲子園はと、多くの人が一生懸命になるのがなんとなくわかります。試合なのでもちろん勝ち負けは重要なんですが、やっぱりそれ以上に「このチーム」でという思いがどこの高校にもあるから、勝ったチームも負けたチームも輝いているんだと思いました。高校生活3年間あっても、「このチーム」は1年間だけですもんね。甲子園、ニュースぐらいしか見ませんが、どちらのチームも勝たせたい、といつも思います。最後の戦中の話は、こんなことは二度とあってはならないと思いました。

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2017/07/10

短編3本、どれも読みやすく魅力的。タイトルにもなっている3作目が須賀さんならではだなーという話で泣きそうになってしまった。今年も夏が始まるなあとしみじみ。

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2017/07/10

野球に興味のない私が、ついつい手に取ってしまう甲子園もの。 三作とも引き込まれました。 ピンチランナーと甲子園への道は続きが気になりすぎるし、『雲は湧き、光あふれて』は戦時中との掛け合わせで涙なしには読めません。。 続編?も読みます。

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2017/02/07

時代を超えても、立場を越えても、あの夏の白球を追ってしまう。 ずっとずっと紡がれてきたもの、そのひとコマを切り取った短編集でした。 記者目線、というのは新しくてとても面白かった。月谷くん、いいですね。かわいい。 最後にあの表題作をもってくるとは。 挫折したり葛藤したり支えあっ...

時代を超えても、立場を越えても、あの夏の白球を追ってしまう。 ずっとずっと紡がれてきたもの、そのひとコマを切り取った短編集でした。 記者目線、というのは新しくてとても面白かった。月谷くん、いいですね。かわいい。 最後にあの表題作をもってくるとは。 挫折したり葛藤したり支えあったり勇気をくれたり、そして平和を願いつつ、今年も青空に飛ぶ白球に思いを馳せるのです。

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2017/01/22

甲子園という、特別な場所に魅せられて。 甲子園を目指す話がいくつか入っている。必ずしも主役は高校球児ではない。スポーツ新聞の記者が語りの話もある。一番惹かれたのは、表題作である『雲は湧き、光あふれて』だ。戦前、中等学校で甲子園を目指していた鈴木雄太の前に現れたのは、沢村栄治を思...

甲子園という、特別な場所に魅せられて。 甲子園を目指す話がいくつか入っている。必ずしも主役は高校球児ではない。スポーツ新聞の記者が語りの話もある。一番惹かれたのは、表題作である『雲は湧き、光あふれて』だ。戦前、中等学校で甲子園を目指していた鈴木雄太の前に現れたのは、沢村栄治を思わせる剛速球を投げる滝山亨。不遜な滝山の態度にいら立つ雄太をよそに、彼らの普川商は甲子園出場を決めたが――。中学生の国語で「一塁手の生還」を読んで以来、戦前・戦後をまたぐ甲子園の話には、何か気になるものがある。 3作品を通じて感じたのは、甲子園という場所の特別さ。今も昔も、なぜ甲子園だけ特別なのか。なぜ高校野球にあんなにもひきつけられるのか。憎々しい思いさえ、抱くほどに。誰かが作った流れに先導されているのか、それとも。

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2016/12/11

須賀さんの一般向け。3つの短編のうち、やっぱり女の子が活躍するお話が一番ノリがいい。現役中学生とかが読むのにちょうどいいんじゃないかな。

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2016/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

時代の違う高校野球を舞台にした3編の短編小説。 1話目の代打専門と代走専門の話の設定は面白いとは思うが、正直これで何が言いたいのって話。 2話目は新米記者の成長物語だが、いかんせん短かすぎて物事がうまく回りすぎて冷めてしまう。

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2016/08/08

須賀しのぶさん、初めましてです。 高校野球が好きでした。 女子校だったので、共学校の女子が地区大会の応援に行くのを見ると、 それはもう羨ましくて。 あの頃の高校野球って、今よりもっと泥くさかった気がします。 出場校も今より公立高校が多く、地元出身の選手中心だったせいか 故郷を...

須賀しのぶさん、初めましてです。 高校野球が好きでした。 女子校だったので、共学校の女子が地区大会の応援に行くのを見ると、 それはもう羨ましくて。 あの頃の高校野球って、今よりもっと泥くさかった気がします。 出場校も今より公立高校が多く、地元出身の選手中心だったせいか 故郷を応援する色あいがもっと強かったような…。 ユニフォームの着替えがなくて、勝ち進むとだんだん汚れてしまうのも、妙にカッコよく見えたりして。 春のセンバツも、もちろん球児憧れの晴舞台。 でも夏の甲子園は、また違う気がします。 三年生にとっての最後の夏といったイメージが強いからかな。 #ピンチランナー かたや大物天才バッター、かたや走ることにかけては誰にも負けないピンチランナー。 二人のライバル心と熱い友情、 試合の手に汗にぎる臨場感がすごい。 #甲子園への道 圧倒的な強さを誇る東明学園エース・木暮くん。 対するは、初戦敗退がおきまりの弱小校エース・メガネの月谷くん。 二人の幼なじみ対決が面白い。 晴の大舞台で投げぬく姿は堂々としていても、 マウンドから降りた時に見せる少年の顔に胸がきゅんとする。 #雲は湧き、光あふれて これはもう、泣いてしまいました。 戦争のせいで大好きな野球をあきらめなくてはならなかった選手たち。 あんな時代でなければ、夢を追い続けることができたのに…。 戦争はいけない。絶対に…。 「栄冠は君に輝く」 今年はいつになく感慨深く胸に響いてきそうです。

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2016/08/05

高校野球の季節に丁度良いと思い、読んだ次第。ピンチランナーの話は、1人の部員のために、基、部員一同のために、走塁の技術を磨きあげる姿が良かった。月谷君の野球にかける思い、幼馴染みを気遣う姿、ライバルであり、友情であると思う気持ちが良い。新聞記者も高校野球を取材して行く中で、仕事の...

高校野球の季節に丁度良いと思い、読んだ次第。ピンチランナーの話は、1人の部員のために、基、部員一同のために、走塁の技術を磨きあげる姿が良かった。月谷君の野球にかける思い、幼馴染みを気遣う姿、ライバルであり、友情であると思う気持ちが良い。新聞記者も高校野球を取材して行く中で、仕事の面での成長、高校生を見守る姿、夢舞台に向けて、直向きにプレーする部員たちを追う立場も、高校野球の感動を伝える大事な役割だなと感じる。最後の雲は湧き、光あふれては、野球と戦争の中での温まる出来事、校歌に感動。

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2016/07/19

ピンチランナー、甲子園への道、『雲は湧き、光あふれて』の3編からなるこの本は、だいすきな高校野球の魅力がぎゅっと詰まっている素晴らしい一冊。続編が20日ごろに発売されるというのを須賀さんのツイッターで拝見して「いまだ!」とばかりに購入した。この時期、降り注ぐ陽光に負けじと戦うすべ...

ピンチランナー、甲子園への道、『雲は湧き、光あふれて』の3編からなるこの本は、だいすきな高校野球の魅力がぎゅっと詰まっている素晴らしい一冊。続編が20日ごろに発売されるというのを須賀さんのツイッターで拝見して「いまだ!」とばかりに購入した。この時期、降り注ぐ陽光に負けじと戦うすべての球児に気持ちをはせながら、ひとりひとりが抱く甲子園のなんと鮮やかなることかと胸をいっぱいにした。どのスポーツもかけがえがない唯一なのに、特に高校野球に惹かれる理由のひとつが、これを読めばストンとそして温かく腹の底に落ちてくる。

Posted byブクログ