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止まりだしたら走らない の商品レビュー

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55件のお客様レビュー

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2019/06/14

私の通勤電車だった中央線。その中央線を東京駅から高尾まで、部活で招集された都築くんと新渡戸先輩が他の部員を一時間遅れで追いかけます。その合間合間に入るたくさんの沿線の人々のショートドラマ。駅の色もちゃんと織り込んであって、あるあるで本当に楽しい。ニヤニヤ、ドキドキ、それでもさらさ...

私の通勤電車だった中央線。その中央線を東京駅から高尾まで、部活で招集された都築くんと新渡戸先輩が他の部員を一時間遅れで追いかけます。その合間合間に入るたくさんの沿線の人々のショートドラマ。駅の色もちゃんと織り込んであって、あるあるで本当に楽しい。ニヤニヤ、ドキドキ、それでもさらさらっと読み進めていましたが、それぞれのストーリーだけでなく、物語の構成も見事で、最後2編で思わず心拍数が上がりました。軽めですがとても楽しかったです。色々な名義を持たれているようですが、また是非他の作品も読んでみたいです。

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2018/08/21

タイトルと私のプロフィール… 決して真似したわけじゃないです。 でも間違いなく心惹かれるタイトル。 くすっと笑える話が続く。 気を抜いて読んでてまじかーい、てなった。

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2017/12/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おもしろかった。 先に『名称未設定ファイル』を読んでいたけど、あっちの方がブラック感ある。こっちは爽やか。 新渡戸先輩をずっと硬派なポケモンのタケシみたいな風貌で想像してたら、女の子だった。 あれ?そういう描写あった? それともそういう作者の遊び? 他の感想ではそういうのみないから、みんな女の子として最初から読んでたのかな…。 話し方だけで性別を決めるなんて、自分もまだまだ頭の中に性別への差別的な見方をしていたんだな〜とショックもあり。 車掌と警官はふつうに萌える。 カナダ人上司と後輩も萌える。

Posted byブクログ

2023/07/17

小説の体をとってはいるけど、作者の普段考えてることを垂れ流してる感じ。と書くと貶してるみたいだけど、好き。ちょっとした叙述トリックみたいなものはあれど、全然難しくないし、1話1話が短いのでサクッと読めた。

Posted byブクログ

2017/09/02

予想通りテクニカルなんだけど、意外と感性的で、作者は何でも作れてしまうんだなあと感服。いわゆる奇妙な味の掌編が多く好きだった。

Posted byブクログ

2016/12/18

中央線を舞台にした小説。一本の長編と、合間に挿入された短編がたくさん。 登場人物たちは変なことを考えていて、それでも電車は進んでいく。人物の内面の描写と物語の進むスピードがちょうどいい。

Posted byブクログ

2016/06/23

"「自分はね、都築くんを信じていたんだよ。なのにこの仕打ちだ。まさか君がそっち側の人間だったなんて」 先輩は頭を抱える。チーズを食べるだけで踏み越えられるラインがあるらしい。いつの間にか僕は責め立てるような口調で追い詰められていた。 「わかった。じゃあ、もうこうするしか...

"「自分はね、都築くんを信じていたんだよ。なのにこの仕打ちだ。まさか君がそっち側の人間だったなんて」 先輩は頭を抱える。チーズを食べるだけで踏み越えられるラインがあるらしい。いつの間にか僕は責め立てるような口調で追い詰められていた。 「わかった。じゃあ、もうこうするしかない」 先輩は、さっきの女の子が買って行ったオレンジジュースの瓶を手に取った。 「これを買う」 「なんでですか!」"[p.160_三鷹駅] 路線はわからなかったけど短編集に並行して短編が続いているのが読んでいて楽しかった。好き。

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2016/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

掌編がたくさん入っている。とても読みやすくさらさらっと読めた。 物語自体はおだやかな波のように淡々と進んでいく(というか起伏のない日常の一場面を切り取って、語り手の気持ちの部分を丁寧に追っている感じ)んだけど、なんだか味が感じられて個人的にとても好きな文章。 「春」の、青春は大人の作りもの、というくだりとか、 「中野−荻窪」の、年を取ると一日が早く過ぎるのは生活のほとんどを身体の自動操縦に任せるようになるから、というくだりとか、 「高尾山」の、あのときまで世界には私しかいなかった、というくだりとか、 個人的にとても印象に残っていて、ハハァ、なるほど、と思わされた。 終わりの終わりの方で、登場人物について自分がある思い違いをしていたことに初めて気づかされ、とても驚いた。それまでの掌編もすべてその人の想像上の話だったのかな、とか。それまでの淡々としたムードが、急に切々としたものに変化したように感じて、より引き込まれた感じがする。 とにかく面白かったです。他の作品も読んでみたい。

Posted byブクログ

2016/03/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

<内容> 人気ツイッタラーとして話題の“ダ・ヴィンチ・恐山”氏が、満を持しての小説デビュー。JR中央線を舞台に据え、多種多様な乗客たちの超個人的な心の声にスポットをあてた連作短編。 <感想> 25歳・営業職の男による通勤時のタイムレースといった話で始まり、女子中学生の思春期らしい悩みの独白、中年男性の昼飯どうする問題、警察官の視点でみた盗撮騒動などなど。中央線ユーザーのかなりどうでもいい(煩悩ともいえるような)思考を丁寧に描いたショートストーリーは、短時間で気楽に読めて、クスッと笑える。 もう一方の軸として、新渡戸と都築という高校生の東京から高尾山までの道中を描いた章がちょこちょこと挟まれていて、そちらも最後にちょっとした仕掛けがあって楽しく読めた。 全体を通して見ると、ストーリーうんぬんを楽しむというよりも「中央線に乗る人々が何を考えているのか」という設問に対する、壮大な大喜利のよう。恐山氏のツイッターでのつぶやきのような「盲点だったけど、言われてみれば、ちょっと納得!」的な世界観が小説としてたっぷりと肉付けされており、肩肘はらずに楽しめる内容だと思う。また、うまくレイアウトされたerror403さんの挿絵が、物語をさらに盛り上げてくれるのもよかった。リトルモアという発行元の本は初めてだったが、フォントからデザインまでいろいろと小技がきいていて、そこも含めて面白い一冊だった。

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2016/03/12

2016 3.12 中央線小説。立川のヴィレッジヴァンガードで見つけて読んでみました。ヴィレッジヴァンガードが好きで、中央線に親近感がある人ならもれなく楽しく読めると思います。

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