抱く女 の商品レビュー
麻雀や、革命運動の話はよくわからなかったけど、それでも面白いなーと思って読んでしまう作品だった。 貧乏人過ぎずお金持ちでは無く、容姿も何かもかもカーストど真ん中くらいの人間が、それ故に悩む姿。 直子は、ふわふわしているけれどどこか心を閉ざした生き方をしている。 生き方、性の向き...
麻雀や、革命運動の話はよくわからなかったけど、それでも面白いなーと思って読んでしまう作品だった。 貧乏人過ぎずお金持ちでは無く、容姿も何かもかもカーストど真ん中くらいの人間が、それ故に悩む姿。 直子は、ふわふわしているけれどどこか心を閉ざした生き方をしている。 生き方、性の向き合い方等は自由や解放に憧れる一種の反抗期なのかなとも感じた。 とりあえず今飛び出したい!新地でやり直したい!という若さゆえのパッションな気持ちわかる〜の自分と、初めて愛した男だからとほぼ部屋に裸でいるだけの女と化した直子を永遠に愛せるのか?本当に働くんだろうな?と心配する深田になっている自分がいる。
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1972年、吉祥寺、ジャズ喫茶、学生運動…。女性が生きづらかった時代に、切実に自分の居場所を探し求め続ける20歳の直子の姿を描く、永遠の青春小説。
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あの時代の東京の大学生が、みんながみんな革命を叫んでいたわけではない。 女、学生、家族、ノンポリ…様々な身近な枠組みに囚われ、生きるとはこんなことなのか?とモヤモヤしたり葛藤したりする主人公。 『抱く女』というタイトルは、視点の変化を表している。 この時代は、実際に見たこと聞いた...
あの時代の東京の大学生が、みんながみんな革命を叫んでいたわけではない。 女、学生、家族、ノンポリ…様々な身近な枠組みに囚われ、生きるとはこんなことなのか?とモヤモヤしたり葛藤したりする主人公。 『抱く女』というタイトルは、視点の変化を表している。 この時代は、実際に見たこと聞いたことが自分の価値観の材料だったが、そのぶん思索は深まったのだろうと思われ。
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主人公は自分自身、と、桐野夏生さんは言っているとか。かなり真実に近いお話なのかと思う。女だからというだけで、あからさまに粗末に扱われたり、自由に生きられないのは遠い異国だけではなく、日本だって、そうだったんだろうと思う。主人公の直子や女たちのもがきが苦しくて‥‥それでも、それら...
主人公は自分自身、と、桐野夏生さんは言っているとか。かなり真実に近いお話なのかと思う。女だからというだけで、あからさまに粗末に扱われたり、自由に生きられないのは遠い異国だけではなく、日本だって、そうだったんだろうと思う。主人公の直子や女たちのもがきが苦しくて‥‥それでも、それらのことは、少なくとも、昔よりも女性の立場を良い方に向かわせてくれたのだろうな。
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今じゃなくてもっと若い頃に読んだらまた感想もちがうだろうけど、あの頃私はまだ小学生だった。 大人がまた大人として機能していたし、学生運動も盛んだった。 ちょっとだけつまんだような気になってる。 昭和だ!!
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学生運動真っ盛りのころの青春。 主人公はノンポリと運動家の間でさまよいながら、自堕落にいろんな男に抱かれる毎日を過ごす。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
学生運動が盛んな70年代。 大学をサボって雀荘に入り浸っていた直子だったが 女であるがゆえに見知らぬ男たちから浴びせられる視線と無礼な言葉、 男友達と気の向くままに自分の意思でセックスをしたとしても、彼らには公衆便所と陰で言われ どこにも自分の居場所が定まらないまま漂うように生きていた。 唯一心を開ける女友達の泉の存在に癒されながら 傷ついてきた直子は深田と本当の恋に落ちることで 彼のことで頭がいっぱいになっていた矢先に 2番目の兄が学生運動の末の生死を彷徨う怪我に 混乱する家族と直子の揺れる思い。 全ては女であるがゆえ、の人生。 私たちが男を抱くという表現ができる日はくるかな。 村田沙耶香さんの書評とエッセイの私が食べた本を読んで こちらを図書館で借りて読んだよ。 想像以上の面白さで驚いています。
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1972年、吉祥寺、ジャズ喫茶、学生運動、恋愛。 「抱かれる女から抱く女へ」と叫ばれ、あさま山荘事件が起き、不穏な風が吹く70年代。 20歳の女子大生・直子は、ウーマンリブや学生運動には違和感を覚え、自分の居場所を求めていた。 直子は、大学にまともに行かず、複数の男と寝て、遊び...
1972年、吉祥寺、ジャズ喫茶、学生運動、恋愛。 「抱かれる女から抱く女へ」と叫ばれ、あさま山荘事件が起き、不穏な風が吹く70年代。 20歳の女子大生・直子は、ウーマンリブや学生運動には違和感を覚え、自分の居場所を求めていた。 直子は、大学にまともに行かず、複数の男と寝て、遊び呆けているように見える。 タイトルから女性の自立の話かと思ったが、そうでもなかった。ただ流されてるよう。 それでも面白かった。
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20代女子学生がやっと愛する人を見つけた時の気持ちが切なかった。学生運動ってこんなグロテスクだったのか・
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1970年代初頭を駆け抜けた一人の学生の物語。 第一章 一九七二年九月 第二章 一九七二年十月 第三章 一九七二年十一月 第四章 一九七二年十二月 吉祥寺の大学に通う直子は、大学へは行かず、麻雀やアルバイト、そしてその時の好きな男と寝るような堕落な生活を送っていた。...
1970年代初頭を駆け抜けた一人の学生の物語。 第一章 一九七二年九月 第二章 一九七二年十月 第三章 一九七二年十一月 第四章 一九七二年十二月 吉祥寺の大学に通う直子は、大学へは行かず、麻雀やアルバイト、そしてその時の好きな男と寝るような堕落な生活を送っていた。 女性の進出が叫ばれる世の中で、仲間から「公衆便所」と揶揄され、「抱かれる女から抱く女」への変身を試みようとする。 流れ着いた新宿で愛する男と出会うも、家族の不幸に見舞われ、家族と恋人を天秤にかけながらも、自分の生きる道を探る。 学生運動や、ウーマンリブが叫ばれた時代の若者生きざま。 女性の揺れる心情がわかる気もするが、共感はできない感じで読了。
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