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ヒトリコ の商品レビュー

3.8

58件のお客様レビュー

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2015/08/15

怪獣のバラード。懐かしくて涙でそう。 合唱曲になっていたんだねぇ。 ステージ101の中の名曲だった。当時あの番組を見ていた人がほとんどいなくて、独りだけ見つけたときには意気投合したっけか。それは、中学時代。なんか色々、かぶるのであった。

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2015/09/29

これぞ青春小説。最初はちょっぴり痛くて切ないけど、読み終わると心はほっこりします。こういう子供達こそがフィクションでの中学生/高校生なんじゃ無いかと俺は思います。宮部みゆき氏にも読んでいただきたい(笑

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2015/07/26

おぉ、ヒトリコ、なんて悲しいんだろう。 小中学生って、なんでこんなに残酷なんだ。 でも、ヒトって、なんでこんなに強いんだ? 生きる強さが素晴らしい。 本屋大賞ノミネートして欲しいくらいの大作でした!

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2015/07/30

小学生時代に金魚殺しの濡れ衣を着せられ、助けてくれると思っていた友人にも裏切られた経験を持つ日都子。その日からあえて人と関わらない「ヒトリコ」になることを決めた。小学校~高校までお話は日都子や、その周辺の人たちによって語られていく。人と関わらないのは自分が傷つくのが怖いからーでも...

小学生時代に金魚殺しの濡れ衣を着せられ、助けてくれると思っていた友人にも裏切られた経験を持つ日都子。その日からあえて人と関わらない「ヒトリコ」になることを決めた。小学校~高校までお話は日都子や、その周辺の人たちによって語られていく。人と関わらないのは自分が傷つくのが怖いからーでも人が成長するには人との関わりは避けられない。のよ。

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2015/07/26

小学生のときのある事件をきっかけに「関わらなくてもいい人とは、関わらない」を信条に、たったひとりで生きてきたヒトリコ、深作日都子。 彼女が負った傷は深く深く心に根を張り、彼女の感情を養分として、四年間の間に彼女を飲み込むほど肥大していた。そうなるとその傷はもう癒しようがない。彼...

小学生のときのある事件をきっかけに「関わらなくてもいい人とは、関わらない」を信条に、たったひとりで生きてきたヒトリコ、深作日都子。 彼女が負った傷は深く深く心に根を張り、彼女の感情を養分として、四年間の間に彼女を飲み込むほど肥大していた。そうなるとその傷はもう癒しようがない。彼女が救われる方法、それは誰かが無理に張った根をこじ開け、彼女が自ら外に出る道を作ることだけ。 傷つくことと、人を傷つけること、そのどちらかを選べと言われたら、わたしは一体どちらを選ぶのだろう。その場面が来ないと分からないが、日都子は後者を選択させられた人生を、良かったと感じている。誰かを傷つけ、それすらも無関心な自分でいるよりは、誰にも関わらないことで誰も傷つけず、自分だけが傷つく生き方。日都子はとてもかっこいい。

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2015/07/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

金魚事件がきっかけで,ハブになったようであるが,きっと金魚でなければ他の何かでなっていたかもしれない.また,一見不幸な事のようではあるが,これ以後日都子がヒトリコになるのであれば,むしろ良かったとも言える.子供でも人生侮るなかれ!それにしても,,キュー婆ちゃん最高!

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2015/07/17

一気読みしました。 テーマとしては目新しさはないのですが、この作品の雰囲気は何か好きでした。 「ヒトリコ」が魅力的なんですよね。 ある一件から人との関わりを避けながら、感情を表に出さない様にしながら、それでも時々垣間見る感情に人間らしさを感じてしまうのです。 かっこよかったなぁ...

一気読みしました。 テーマとしては目新しさはないのですが、この作品の雰囲気は何か好きでした。 「ヒトリコ」が魅力的なんですよね。 ある一件から人との関わりを避けながら、感情を表に出さない様にしながら、それでも時々垣間見る感情に人間らしさを感じてしまうのです。 かっこよかったなぁ。

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2015/06/26

「怪獣のバラード」は何度も聴いた。子どもたちの合唱コンクールで必ずどこかのクラスが歌う。テンポよく響くその歌声はどこまでも明るく澄んでいる。けれどその歌詞を読んだことはなかった。怪獣は何を求めどこに向かって砂漠を旅立って行ったのか。 小学五年生のとき、濡れ衣から始まったいじめ。小...

「怪獣のバラード」は何度も聴いた。子どもたちの合唱コンクールで必ずどこかのクラスが歌う。テンポよく響くその歌声はどこまでも明るく澄んでいる。けれどその歌詞を読んだことはなかった。怪獣は何を求めどこに向かって砂漠を旅立って行ったのか。 小学五年生のとき、濡れ衣から始まったいじめ。小学中学の子どもにとって学校は世界だ。その中でたったひとりで、世界とのかかわりを断って生きていくことの辛さたるや。一人で食べるお弁当、仲間に入れてもらえない行事、暗闇しか見えない毎日。日都子がその絶望的な世界の中でも凛として生きてこられたのはキュー婆ちゃんとピアノがあったから。音楽が砂漠の向こうにある朝日となって日都子を照らし続けてきたのだろう。キュー婆ちゃんがいて、本当によかった。 中高生の合唱小説にはいつも泣かされてきた。目標に向かってがんばる子どもたちの姿を想像するだけで涙腺が緩む。だけど、努力で泣けないのは初めてだ。日都子と冬希の孤独で、毅然とした姿とその向こうにある朝日の輝きに涙したのだ。

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