ヒトリコ の商品レビュー
ひとつの事件で ひとりぼっちの孤高の存在となったヒトリコ そんな彼女が 日々暮らしつつも 人との関わりを取り戻そうとしていく カッコつけで 心を開かない自分を重ねながら 自分をカッコよく思う僕を想像するナルシスト 滑稽だけど なんか いい感じの1冊でした。
Posted by
毅然とした日都子が格好良かった。反面、淡々と学校に通い続ける様子に、ほどほどに頑張ると口では言っているけれど本当にほどほどだろうか、人間そんなに強くはなれないんじゃないだろうかと過っていたら、案の定戻してしまうシーンが来てやっぱりと思った。でもその後もまた淡々と頑張っていたから、...
毅然とした日都子が格好良かった。反面、淡々と学校に通い続ける様子に、ほどほどに頑張ると口では言っているけれど本当にほどほどだろうか、人間そんなに強くはなれないんじゃないだろうかと過っていたら、案の定戻してしまうシーンが来てやっぱりと思った。でもその後もまた淡々と頑張っていたから、友達もいなく只はぶかれることは例えば積極的ないじめより緩やかなものなのかな。元々普通だった子でもこんなこともあるんだなあ。。冒頭の卒業式の日の「みんなそう。自分の幸せや感動に都合の悪いことは、きっと忘れている」が刺さるようだった。
Posted by
ヒトリコになった女の子のお話。 何かひとつのことがきっかけで、まわりの環境はがらりと変わってしまうのだろうし、同じくらいのことでまたそれも変わっていくんだなと思った。 2018/8/26
Posted by
主人公の日都子がある事件をきっかけに、「関わらなくてもいい人とは関わらない」ヒトリコになり、日都子に戻る道筋を描いた作品。 この作品で描かれている日都子はあまりにも強すぎてリアリティーに欠けるけれど、似たような経験をしている人は多いのではないかと思う。主人公だけがクローズアップさ...
主人公の日都子がある事件をきっかけに、「関わらなくてもいい人とは関わらない」ヒトリコになり、日都子に戻る道筋を描いた作品。 この作品で描かれている日都子はあまりにも強すぎてリアリティーに欠けるけれど、似たような経験をしている人は多いのではないかと思う。主人公だけがクローズアップされるのではなく、彼女を取り巻く同世代の子ども達の気持ちのゆらぎも見逃せない。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「ヒトリコ」日都子は読み終わって、凄く強い女の子だったんだと、実感しました。 普通だったら、金魚を殺した犯人にされた時点で、登校拒否か自殺していると思う。 それを、『関わらなくてもいい人とは、関わらない』と完璧に割り切って、学校生活を送っていく。 それには、キュー婆ちゃんの存在がとっても大きかったのもある。 キュー婆ちゃんに教わったピアノが心の支えとなって、冬希君が戻ってきたことも重なり、日都子の周りが元に戻っていく希望の見えるラストも良かった。 日都子をいじめている、友達だった嘉穂にも彼女の中のコンプレックスと嫉妬があり、冬希にも母親という大きな存在を消してしまいたいくらい酷い干渉があった。 みんないろいろな悩みを抱えて生きている。 自分もいろいろな悩みがあるけど、前を向いて生きて行きたいと思う。
Posted by
想像を超えるところはなかったけど 読者が期待する展開や落としどころ、 物語としての起承転結やお約束に きっちり応えている本。 悪く言うと、いじめられっ子が 鬱々とした毎日の中で妄想する こういう展開来ないかなという お話のような小説。 厳しい状況に置かれている 中高生に向けた...
想像を超えるところはなかったけど 読者が期待する展開や落としどころ、 物語としての起承転結やお約束に きっちり応えている本。 悪く言うと、いじめられっ子が 鬱々とした毎日の中で妄想する こういう展開来ないかなという お話のような小説。 厳しい状況に置かれている 中高生に向けた本であるなら、 現状を打破する存在は、 あくまでも自分であり、 自分が変わること以外に 状況打破はありえないのだけど、 小学校のときに一緒だった 男の子が戻ってきて 冷たく突き放しても 自分に積極的に関わってきて 暗い海の底から引っ張りあげてくれる という白馬の王子様的展開に堕ちたのは この本の限界でもあると思う。 面白くはあるけど、深みはない。 映画『君の名は』に近いものを感じた。
Posted by
出だしの日都子の描かれ方、とりわけ金魚をごみ箱に捨ててしまう感覚が引っかかって、ヒトリコになる過程もなってからも理解と共感が難しかった。むしろ大都嘉穂に感情移入した。重要なエピソードであるものの、片岡さんの言動が極端すぎて合唱コンクールのくだりがぴんとこない。激昂した女子の言動に...
出だしの日都子の描かれ方、とりわけ金魚をごみ箱に捨ててしまう感覚が引っかかって、ヒトリコになる過程もなってからも理解と共感が難しかった。むしろ大都嘉穂に感情移入した。重要なエピソードであるものの、片岡さんの言動が極端すぎて合唱コンクールのくだりがぴんとこない。激昂した女子の言動にも驚く。 終盤、冬希が戻ってからの日都子の変化は、読後を清々しいものにした。心に響く言葉やセンテンスはあちこちに散りばめられている。
Posted by
小学校でのある事件をきっかけに一人ぼっちになってしまった「ヒトリコ」。 この「ヒトリコ」が潔い性格で、いいなと思った。 えこひいきをする先生の描写が一方的に「悪」で、救いようのない感じだった。先生にもいい面があったらよいのに。 「ヒトリコ」だけがなぜもてるのか、私もそう感じまし...
小学校でのある事件をきっかけに一人ぼっちになってしまった「ヒトリコ」。 この「ヒトリコ」が潔い性格で、いいなと思った。 えこひいきをする先生の描写が一方的に「悪」で、救いようのない感じだった。先生にもいい面があったらよいのに。 「ヒトリコ」だけがなぜもてるのか、私もそう感じました。 だから、嫉妬をする気持ちはよくわかる。でも、男子って嫉妬する女子より、一人でさびしそうな女子に構ってしまうよね、うんうん。 「ヒトリコ」が心を開ける人物は、ピアノの先生のおばあちゃんだけだった。そういう理解者がいたことが救い。ラストも明るさを予感させるもので、後味がよかった。ずっと「ヒトリコ」じゃ、やっぱりさびしいものね。
Posted by
子どもは残酷だ。 同調してみんなで、攻めまくる。 仲間はずれにされないために攻めまくる。 それも心が痛かったけれど ろくでもない女教師が一番痛かった。 ひどすぎる。 人として最低!!! 日都子がヒトリコでい続けるために習ったピアノが ヒトリコから日都子になるためのツールになる...
子どもは残酷だ。 同調してみんなで、攻めまくる。 仲間はずれにされないために攻めまくる。 それも心が痛かったけれど ろくでもない女教師が一番痛かった。 ひどすぎる。 人として最低!!! 日都子がヒトリコでい続けるために習ったピアノが ヒトリコから日都子になるためのツールになる。 キュー婆ちゃんの乱暴な言葉とは裏腹の 優しさのおかげでもあるのかな。 最後は元気が出る感じがして安心したよ。 子どもたちって全体の人数が少ないと、 狭い人間関係が続くから しんどいと思ってる子も多いだろうな、 きっと。 冬希自身も変わりたいと思っていたからかもしれないけれど 冬希のような風穴をあける存在は大きい。
Posted by
小学生の時の金魚事件をきっかけに独りぼっちになった日都子と、ヒトリコを気に掛ける同級生の話。 そんな上手くいったら苦労しないと思うけど、下馬評よりは面白かった。
Posted by