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ジャイロスコープ の商品レビュー

3.4

436件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    118

  3. 3つ

    218

  4. 2つ

    26

  5. 1つ

    4

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2021/03/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

伊坂さんの2冊目。 短編のお買い得パックのような、ところどころひねりの効いた面白さが散りばめられていてあっという間に読了。 「ギア」が特に良かった。 次第に明らかになる現状と全く合ってない思考の乗車メンバー。フィクションとはいえ、今を風刺していて、色々考えさせられる。 世の中って実はこうなのかもしれない。 何者かに知らず知らずに侵食され、危機的状況にあるのに自分だけはそんなことはないと、隣の芝生を眺めているかのような態度。 気付くのが遅かったがために、得体の知れないものに食われるだろう顛末とならないよう、今何をするべきなんだろうか、と。

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2021/03/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

巻末の伊坂幸太郎さん本人によるインタビューでも語っていますが、自分の読者が求めているであろう、「伏線とその回収」「変わった登場人物」「楽しい会話」といったものが全部嫌になった時期に書いた短編集。 この一つ前に読んだ「あるキング」もまさにその時書いた作品でしたが、短編集という事でこっちの方はなかなか良かった☆伊坂幸太郎さんの作品にしては珍しく、最後の2作以外はまあまあ読みにくい話ですが(笑)、読み終わった後にもう一度読み返してみたくなる仕掛けはさすが!!また、本が出版されたりしていろいろと有名になる前に伊坂幸太郎さんが取材した新幹線清掃の会社TESSEIさんを題材にした感じの話「彗星さんたち」はものすごく良かったです♪この話だけでも読む価値ありですし、伊坂幸太郎さんがちょっと苦手な人も意外と本作なら楽しめるかも??

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2021/02/13

この作家に求めるのは、想定外のプロットだけといってよい(あくまで自分にとって)。この短編集では想定できた結果だったりもしたので、星3つ。

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2021/02/07

「if」、「浜田青年」、「一人では」のどんでん返し、後半の加速してからの展開が好き。 「二月下旬から三月上旬」の坂本ジョンたちは、一体何者だったんだろう。イマジナリーフレンドとは別なのかな。

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2021/01/24
  • ネタバレ

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セミンゴがでてくる話は頭が混乱してしまい合わない感じがして、断念しようかなとしたほど。だけど、何故か言葉が残ってクセになる。  私的には「if」「一人では無理がある」「彗星さんたち」が好みでした。特に「if」は過去の失敗をやり直したい楔みたいなものから解放されていくような様が響きましたね。

Posted byブクログ

2021/01/05

広義でのミステリーか。「死神の精度」のときはちょっと面白いかなと思ったが、他の作品を読むにつれ違和感が募ってきた。久しぶりに読んでみたが、やっぱりだめだあ。私とは合わないみたいだ。会話も行動も台本を棒読みしてロボットのように演技しているみたいに思えてくる。どこか知らない星のエイリ...

広義でのミステリーか。「死神の精度」のときはちょっと面白いかなと思ったが、他の作品を読むにつれ違和感が募ってきた。久しぶりに読んでみたが、やっぱりだめだあ。私とは合わないみたいだ。会話も行動も台本を棒読みしてロボットのように演技しているみたいに思えてくる。どこか知らない星のエイリアンが登場人物のようだ。勝手にやってろという感じか。

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2020/12/27

第1回紅白本合戦の「男性に売れた本 第1位」オビ巻き。短編7話収録、そのうち「後ろの声がうるさい」は文庫書下ろしとのこと。 ‘個性豊かな短編小説集’を称するタイトル通り、短編ながら印象深い作品が並ぶ。 なかでも強烈に好きなのは「ギア」。セミンゴって響きがずっと忘れられない。し...

第1回紅白本合戦の「男性に売れた本 第1位」オビ巻き。短編7話収録、そのうち「後ろの声がうるさい」は文庫書下ろしとのこと。 ‘個性豊かな短編小説集’を称するタイトル通り、短編ながら印象深い作品が並ぶ。 なかでも強烈に好きなのは「ギア」。セミンゴって響きがずっと忘れられない。しかし最後の一行の「ここ」って誰の、どこからの視点なんだろう。 「一人では無理がある」も最後にパチっとはまる感じが好き。 1刷 2020.12.27

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2020/12/19

* 『助言あり〼』 * 中編集で最後の章で綺麗にまとまっててスッキリした。伊坂さんのインタビューもあって読んだ後に意図を知れて面白い。 . 「一人では無理がある」は途中なんでその話に?ってなるし突然のファンタジーについて行くのに必死だったけど読み進めるうちにふたつの物語の伏線がし...

* 『助言あり〼』 * 中編集で最後の章で綺麗にまとまっててスッキリした。伊坂さんのインタビューもあって読んだ後に意図を知れて面白い。 . 「一人では無理がある」は途中なんでその話に?ってなるし突然のファンタジーについて行くのに必死だったけど読み進めるうちにふたつの物語の伏線がしっかり回収されて交わるという感動。流石です。 . 「浜田青年ホントスカ」は裏切られたなぁ。そう来たかという感じ。 . 「彗星さんたち」もなるほどその回収のされ方か、名前も遊び心あっていいなと思った。

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2020/10/27

短編集。いろんな書き味の短編が楽しめます。私は、相談屋さんの話「浜田青年ホントスカ」、バスジャックの「if」、新幹線清掃の人たちの話「彗星さんたち」、そして最後の「後ろの声がうるさい」が好きです。

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2020/10/25

久しぶりの伊坂ワールド。 期間を開けて読んでしまったので、少し虚ろな記憶もあるが… 最後の章で、今までの短編を振り返るような気がして、一冊がただの短編集でないことを感じさせられる。 個人的にはふわふわしたキャラが出てきて、スルスルと問題を和らげていく最初の章が好き。

Posted byブクログ