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神様の御用人(4) の商品レビュー

4.1

90件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

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2016/03/12

テレビで例えれば、三巻までの話がドラマで、今回の巻の話は映画でしたね。 この一巻を使って、一柱の神との物語が描かれています。 いや、今回は神だけではないですね。 和歌山県を舞台に、その土地に住む人々や過去、御用神以外の神も巻き込んで物語が進みました。 凝っていただけに、今まで以上...

テレビで例えれば、三巻までの話がドラマで、今回の巻の話は映画でしたね。 この一巻を使って、一柱の神との物語が描かれています。 いや、今回は神だけではないですね。 和歌山県を舞台に、その土地に住む人々や過去、御用神以外の神も巻き込んで物語が進みました。 凝っていただけに、今まで以上にジーンときてしまいました。

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2016/02/23

シリーズ初の長編。著者がよく調べているなぁって感じた。日本書紀を読んでみたいと思ったことはあったけど、こんな風に書いてもらえるとわかりやすい。

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2017/05/31
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2015.12.23読了。私もめんこい子が一生懸命作ったパウンドケーキ食べたい…担当様のおかげで美味しく作れて良かったなー。今までは一話完結でまさに良彦とゆかいな仲間たちだったのが急に舞台も変わり長編歴史シリアスになって私は良かったと思う。ゆかいな仲間たちも好きだけどずっと続くと単調になりすぎてしまうから今回は良い分岐点だったのではないだろうか。良彦も正式御用人になったことですし。最後の棒読みの「かしこみかしこみー」は面白かった。黄金さんゴディバは食っちゃいかん。ゴディバは。日本って昔は女性が権力持ってたんだなぁ。卑弥呼も天照大御神も女性だもんね。男性社会は外国から入ってきたのかー知らんかったなぁ。神様の体から穀物ができる話が出てきたけど、ジブリのもののけ姫関連の本で読んだのだと思うのだけど廃れた土地を蘇らせるには神様の遺体を撒く(?)っていう方法があってラストシーンはそれを表したとかなんとかってのを思い出した。表紙は鳥居から海が見えるよー!良いなぁ!実際にあるとこなのかなぁ?潮風で風化早そうだけど絶対気持ちいいだろうなぁ。江ノ島の神社って鳥居越しに海見えたっけ?

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2015/12/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

御用人シリーズ初の長編。 和歌山の、名草戸畔の埋もれた歴史を探る旅。 誅されたのか降伏したのかどちらでもいいんじゃないの?と思いつつ読んでいたのだけど、姉に対する弟の思いが昇華される姿に涙。。。 アイデアのもとになったという名草戸畔についての本も読んでみたいです。

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2015/12/14

半年ほどかけて、やっと読み終わった。シリーズものだけどこれが初めてで、古代、神様、という題材になかなか苦戦したのだけど、不思議と途中で挫折するわけではなかった本作。 やっとたどり着いたクライマックス、とてもよかったです。 最も心に残ったのは飢餓が死と隣り合わせであるというところ。...

半年ほどかけて、やっと読み終わった。シリーズものだけどこれが初めてで、古代、神様、という題材になかなか苦戦したのだけど、不思議と途中で挫折するわけではなかった本作。 やっとたどり着いたクライマックス、とてもよかったです。 最も心に残ったのは飢餓が死と隣り合わせであるというところ。お参りしては、受験、彼氏、などなどお願いしてたけど、次はいつもご飯が食べられる幸せを感謝しに行きます。 時間をかけて読んでたうちに、続編がもうすぐ発売だとか。続きが楽しみです。

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2015/12/03
  • ネタバレ

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この物語にのめり込めない要因は、主人公が経済的に自立していない状況だと思う。物語ではなく設定の部分で違和感があって、楽しめない。いつまでもアルバイトというわけにはいかないだろうし、就職して結婚して子供を育ててという生活の中で、御用人をしている余裕などあるのかと思う。御用人が現役を引退した老人か、若いうちだけの期間限定なら良かったのかとも思うが、お祖父さんから孫に引き継がれた状況から考えて、しばらく続けると思われる。中年の時に続けられている状況が想像できない。できなくなったからってやめちゃうのかなぁ。なので、落ち着いて楽しめない。損な性格だと思う。

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2015/11/26

毎夜、夢に現れ「忘れるな」と告げる女性に恐れを抱く神様・天道根命(あめのみちねのみこと)。力を削がれ昔の記憶を失ってしまった神様からの御用は、その女性が誰なのか突き止めて欲しいというものだった。 夢の女性が挿していたという簪(かんざし)を頼りに、良彦と黄金は天道根命が国造(くにの...

毎夜、夢に現れ「忘れるな」と告げる女性に恐れを抱く神様・天道根命(あめのみちねのみこと)。力を削がれ昔の記憶を失ってしまった神様からの御用は、その女性が誰なのか突き止めて欲しいというものだった。 夢の女性が挿していたという簪(かんざし)を頼りに、良彦と黄金は天道根命が国造(くにのみやつこ)の祖として治めた和歌山へ向かう。そこで出会ったのは、良彦のかつての野球仲間で……。 神代の時代に征伐された者と征伐した者。和歌山を舞台に、埋もれた歴史と人の子たちの想いが、いま紐解かれていく――。

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2015/11/19

 歴史や神話を学ぶことの面白さは、書に書かれなかったこと、或いは、書によって歪曲されてしまった事実など、「あったかもしれないこと」へ思いを馳せられることだと思います。  歴史妄想好きな方は是非読んでみてください。涎が出ます。  今回は、これまでのライトなテイストの短編連作形式か...

 歴史や神話を学ぶことの面白さは、書に書かれなかったこと、或いは、書によって歪曲されてしまった事実など、「あったかもしれないこと」へ思いを馳せられることだと思います。  歴史妄想好きな方は是非読んでみてください。涎が出ます。  今回は、これまでのライトなテイストの短編連作形式から、やや重めの長編形式になっています。紀の国、和歌山を舞台に、記憶喪失の神様の記憶を取り戻すために、歴史を紐解いていきます。  これまでのライトな雰囲気を期待していたら、ところどころで挿入される神代の描写が重いのなんのって。初めは「この描写に意味はあるのかな?」と疑い半分だったのですが、その神代の記憶が、現代の人物たちと重なったとき、目が覚めるような気分になりました。伏線というか、こういうギミックは本当にずるい。良い意味で。  神社や神様にまつわる話に人間ドラマがうまいこと絡まって、神と人、二つ並立した主役とその背景にある物語が、御用人である主人公を介して繋がって相互に成長、変化していく構成の妙。  さらに、主役たちが奔走する外側で、直接関与しないけど間接的に関わったり見守ったりしている神様や人がいたりして、神代現代各方面の思惑が入り乱れ過ぎて、読み応えありました。  個人的には、アメリカのホームドラマに出てくるカップルみたいな出雲夫妻が今回のMVP。  最後に。  一冊の本が、自分の価値観をがらりと変えてしまうことは意外とよくあります。本にはそれだけの力があります。  作者さんにこの話を書くきっかけを与えてくれた一冊の本に、わたしは感謝したい。勿論、本を世に送り出してくれた作者さんにも……ありがとうございます!

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2018/08/05

今まで連作短編形式だったが、今回は長編。舞台は和歌山。ひたむきな感じが好きだ。 2015/11/ 10

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2015/11/09

今回の神様は、歴史にあまり記録されていないという名草戸畔(ナグサトベ)の神様について。依頼人の天道根命(アメノミチネノミコト)を訪ねて和歌山へ遠征します。相変わらず、報酬があるわけでもないから、気の毒なくらい汗かいて働いています。そして、今回は黄金があまり協力してくれないのはなぜ...

今回の神様は、歴史にあまり記録されていないという名草戸畔(ナグサトベ)の神様について。依頼人の天道根命(アメノミチネノミコト)を訪ねて和歌山へ遠征します。相変わらず、報酬があるわけでもないから、気の毒なくらい汗かいて働いています。そして、今回は黄金があまり協力してくれないのはなぜか。 イマドキ少年の姿をした大国主命(オオクニヌシ)須勢理毘売(スセリヒメ)夫婦も乱入。(もちろんわけがあります) かつての野球ライバル少年との再会。その姉弟と良彦の意外な関係とは? 魅力あるキャラクターたちが物語を紡いでいき、さいごに解けていく展開が安定していて、とても読みやすいです。このシリーズ、ゆっくりでもいいので、今後も続けて読みたいです!

Posted byブクログ