絶歌 の商品レビュー
スラスラと読めてしまい、文才はあるのだろうかと 関心する部分がありました。 当時の少年Aがなにを感じていたのか、なにを 見てなにを思っていたのか、少年院を出てからの 社会復帰後の話も綴られていました。 少年Aの親御さんが出版した手記と照らし合わ せて見ると、当時お互いにど...
スラスラと読めてしまい、文才はあるのだろうかと 関心する部分がありました。 当時の少年Aがなにを感じていたのか、なにを 見てなにを思っていたのか、少年院を出てからの 社会復帰後の話も綴られていました。 少年Aの親御さんが出版した手記と照らし合わ せて見ると、当時お互いにどう感じていたのか、 少年Aの話す矛盾点などが良く分かりました。 罪を償うためには、被害者遺族の方々に手紙 を描き続ける事が唯一今の自分にできる、償い の方法だと記載がありました。 この手記を出版した翌年から、被害者遺族の元 に手紙は届いておらず。 また、被害者遺族に宛てられた最後の手紙には この手記に記されていた文がまるまる使用されて いたとの話をドキュメンタリーで聞きました。 それが彼の、答えなのではないかと思います。 反省とは果たして、と考えさせられる作品でした。
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読み応えがあり、文章もスラスラ読めて しまい、文章の創りに驚かされた。 著者である少年Aの事件回想やマスコミ の報道とは少し異なる本人だから分かる 事など、生々しく書き記されていた。 作中被害者や被害者遺族に対する謝罪が 多く登場する。 遺族宛に綴られた段落では、手紙を送り...
読み応えがあり、文章もスラスラ読めて しまい、文章の創りに驚かされた。 著者である少年Aの事件回想やマスコミ の報道とは少し異なる本人だから分かる 事など、生々しく書き記されていた。 作中被害者や被害者遺族に対する謝罪が 多く登場する。 遺族宛に綴られた段落では、手紙を送り 続けることが唯一自分の出来る罪の償い 方だと書いてあった。 しかし、絶歌を出版した翌年から遺族へ の手紙は今も途絶えたままだという。 遺族の事を考え、勝手に本を書き出版す ることは冒涜であると考えていたにも関 わらず出版している。 この本が今世に出ているという事実が、 手紙が遺族に届けられない空白の数年が 少年Aの出した答えなのだと残念に思う。
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完全に他人事としての表現で最後まで嫌悪感が消えない。文章は上手いと言えば上手いが、素人の書いた小説のよう。事実素人なので当然か。
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日本を震撼させた元少年Aが事件を通し、自分の生い立ちを振り返ると共に、事件後の生活について語っていた。被害者や家族に対し、「申し訳ない」と何度も綴り、少年院出所後は工場で休みなく働いていたという記述に人間的な感情や、悪い事をしたという意識はあるのかなと見受けられるものの、猫を殺し...
日本を震撼させた元少年Aが事件を通し、自分の生い立ちを振り返ると共に、事件後の生活について語っていた。被害者や家族に対し、「申し訳ない」と何度も綴り、少年院出所後は工場で休みなく働いていたという記述に人間的な感情や、悪い事をしたという意識はあるのかなと見受けられるものの、猫を殺したときの描写や、仲良くしていたダフネ君や淳君を理由なく殴ったり、カッターで刺そうとしたり、兄弟に対しても暴力やものを壊したり、顔にBB弾を撃ったという描写に、今まで感じたことの無い、人間に対しての嫌悪感と気持ち悪さを抱いた。祖母の死や自分に愛情を一途に注いでくれなかった母親に対して責任転嫁しているような印象を受ける。両親は愛情を注いでくれ、家庭の問題は見受けられなかった。自分は生まれてくるべき人間ではなかったと自身を振り返る点があるが、本当にその通りだと思う。反省の言葉を述べたと思ったら、殺した時の描写や自分が創作した心臓にカッターナイフの刃を突き立てたオブジェだったり、月光に創作したピエタを掲げてみたりしたときの描写の方がやけに鮮明で、自分はこれが述べたかった!という意図を感じてならなかった。今もどこかで生活していると考えたら恐ろしくて仕方ない。生まれつき?それとも祖母の死を目の当たりにして芽生えた歪んだ性衝動?サイコパスというか、彼の頭の中が全く理解できず、気持ち悪さだけ感じる。文章は難しい漢字や言い回しがあるものの、読んでいて飽きないし、自然だったり、光の描写が上手いと感じてしまった。罪を償い、真っ直ぐ前を向いて生きていくのではなく、本当に怖いので死刑にして欲しいレベル。
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マジで一生苦しんで生きてください。 遺族に何もなく出版したことは理解できない。 前半の語りがキモい。 寒い。本当に。
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おもろしろすぎて、小説かと思った。 文章がうまい。 事実を淡々と述べるだけではなく、 それに付随して散りばめられる比喩や 表現力が凄まじい。のめり込んでしまった。 特に、死体を一時的に隠した場所でもある秘密基地、その美しさの描写には目が眩む。 ありありと想像できてしまう。 遠い...
おもろしろすぎて、小説かと思った。 文章がうまい。 事実を淡々と述べるだけではなく、 それに付随して散りばめられる比喩や 表現力が凄まじい。のめり込んでしまった。 特に、死体を一時的に隠した場所でもある秘密基地、その美しさの描写には目が眩む。 ありありと想像できてしまう。 遠い昔それを見た、そんな錯覚すら覚える。 ただ、所々に差し込まれる 理解し難い彼の弟達への暴力や、 事件前(小1)の隣の席の子への理不尽な暴力。 何故か事件前に担任が 彼の友達に彼と関わらないよう忠告している。 彼は前提として正しくない、犯罪者である。 その暴力性はどこで培われたのか、 それが一貫して語られない。もどかしい。 こんな綺麗な構成の文章をかける人間だ、 意図的に書いてないのだろう。 特に理由などないのかもしれない。 てっきり家庭に問題があるのだと思っていた。 しかし彼目線の家庭には全く問題がない。 祖母との関係と比べ両親との関係が 希薄なのかもしれないな、程度である。 自身を卑下するあまり、 周りを相対的に美しく書きすぎるところがあるのでは?と疑ってしまうほど。 家族の彼への愛は本物であると思うし それは片方から見ると美しいとも思うが、 家庭そのものが社会から逸脱してしまっている可能性、閉じられた楽園のような雰囲気を感じる。 両親側の本も読みたいと思った。 二人が(両親)僕のことを殺人者でも化け物でもなく、出来のわるい自分たちの息子としてみてくれる最後の瞬間を、この目に焼き付けておきたかった という一言は凄まじく、強い、と思った。 美しさのなかに説明できない暴力性が抱擁されている。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「生きる」ことを愛してしまいました。 人の命を奪い、どれだけ後悔しても それは取り返しのつかない事であり 決して許されることではない。 本書では、社会復帰後に公園で見かけた 夫婦と幼児の何でもない光景を見て 「自分が奪ったものはこれなんだ」と回想しているが 少年Aが犯行当時に同じ事を想像出来ずに 時を経て思い至れる感情が言語化され印象的であった。 人が生涯行ってしまう過ちの中で 最大級に誤ってはいけない行動であり 本書内で、幾度となく反省と後悔の文章があったが 何をしても、絶対に取り戻す事のできないもどかしさは 読んでいて胸が苦しくなりました。
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賛否が分かれる1冊だと思います。読書が好きという筆者によって執筆されており、当時の心境や状況が高い解像度で書かれており、筆者自身についてよく知ることができました。それ故に、生々しく残酷な情景がリアルに想像できるため、苦手な方は辛くなってしまうかも知れません。 少年法や矯正教育の現...
賛否が分かれる1冊だと思います。読書が好きという筆者によって執筆されており、当時の心境や状況が高い解像度で書かれており、筆者自身についてよく知ることができました。それ故に、生々しく残酷な情景がリアルに想像できるため、苦手な方は辛くなってしまうかも知れません。 少年法や矯正教育の現状についても触れられており、自身の課題と向き合うことは社会復帰に必要不可欠ですが、その期間が社会との間に溝を生じさせてしまうという点にも課題を感じました。
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本書に描かれるAの姿は、単なる少年犯罪の枠を超えた恐怖を読者に与える。猫への残虐な殺害シーンは、その後に行われたであろう淳君や幼い女児への犯行を想起させ、戦慄を禁じ得ない。彼が殺人に及んだ動機は「己の性的欲求の充足」という身勝手なものであり、これはまさに日本版ダーマーと評しても過...
本書に描かれるAの姿は、単なる少年犯罪の枠を超えた恐怖を読者に与える。猫への残虐な殺害シーンは、その後に行われたであろう淳君や幼い女児への犯行を想起させ、戦慄を禁じ得ない。彼が殺人に及んだ動機は「己の性的欲求の充足」という身勝手なものであり、これはまさに日本版ダーマーと評しても過言ではない。 Aの家庭環境を読み解くと、両親との関係が希薄であったことが浮かび上がる。記述上は仲の良い家庭のように描かれているが、実際には祖母との関係ばかりが強調されている点に不自然さがある。健全な親子関係が育まれていれば、こうした歪んだ人格が形成されなかったのではないかと考えられる。 さらに注目すべきは、彼が「殺害する喜び」に取り憑かれている点である。一度覚えた快感に再び手を伸ばす可能性は、麻薬中毒者の再犯率にも似て極めて高い。更生したように見えても、社会が油断した頃に同じ過ちを繰り返す危険性は否定できない。この意味で、Aは社会にとって持続的な脅威であり、警察による監視体制が不可欠である。 本事例は、単なる個人の逸脱行為ではなく、社会全体への警鐘である。人間の中にはごく少数ながら、生来の性質や環境の歪みから「怪物」と呼ぶべき存在が生まれてしまう可能性がある。もしそうであれば、社会は早期発見と強制的な矯正の仕組みを整え、第二のAやダーマーを生まない努力をすべきである。 結論として、Aは社会復帰させるにあたり極めて厳格な監視下に置かれるべきであり、さもなければ死刑を含む厳罰が妥当であると考える。本書を通じて示されたのは、異常犯罪者の恐怖そのものよりも、そうした存在を生み出し放置してきた社会の脆弱さにほかならない。
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第一章の少年時代の異常性と、10年ほどの少年院での暮らしを経て価値観が変わった少年Aの構成の第二章のギャップに驚いた。 どんなに悪いことをしても、更生を信じ支えてくれる人もいるものなのかと素直に感じた。
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