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絶歌 神戸連続児童殺傷事件
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絶歌 神戸連続児童殺傷事件

元少年A(著者)

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絶歌 神戸連続児童殺傷事件

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 太田出版
発売年月日 2015/06/28
JAN 9784778314507

商品レビュー

3

170件のお客様レビュー

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2025/09/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「生きる」ことを愛してしまいました。 人の命を奪い、どれだけ後悔しても それは取り返しのつかない事であり 決して許されることではない。 本書では、社会復帰後に公園で見かけた 夫婦と幼児の何でもない光景を見て 「自分が奪ったものはこれなんだ」と回想しているが 少年Aが犯行当時に同じ事を想像出来ずに 時を経て思い至れる感情が言語化され印象的であった。 人が生涯行ってしまう過ちの中で 最大級に誤ってはいけない行動であり 本書内で、幾度となく反省と後悔の文章があったが 何をしても、絶対に取り戻す事のできないもどかしさは 読んでいて胸が苦しくなりました。

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2025/09/21

賛否が分かれる1冊だと思います。読書が好きという筆者によって執筆されており、当時の心境や状況が高い解像度で書かれており、筆者自身についてよく知ることができました。それ故に、生々しく残酷な情景がリアルに想像できるため、苦手な方は辛くなってしまうかも知れません。 少年法や矯正教育の現...

賛否が分かれる1冊だと思います。読書が好きという筆者によって執筆されており、当時の心境や状況が高い解像度で書かれており、筆者自身についてよく知ることができました。それ故に、生々しく残酷な情景がリアルに想像できるため、苦手な方は辛くなってしまうかも知れません。 少年法や矯正教育の現状についても触れられており、自身の課題と向き合うことは社会復帰に必要不可欠ですが、その期間が社会との間に溝を生じさせてしまうという点にも課題を感じました。

Posted by ブクログ

2025/09/12

本書に描かれるAの姿は、単なる少年犯罪の枠を超えた恐怖を読者に与える。猫への残虐な殺害シーンは、その後に行われたであろう淳君や幼い女児への犯行を想起させ、戦慄を禁じ得ない。彼が殺人に及んだ動機は「己の性的欲求の充足」という身勝手なものであり、これはまさに日本版ダーマーと評しても過...

本書に描かれるAの姿は、単なる少年犯罪の枠を超えた恐怖を読者に与える。猫への残虐な殺害シーンは、その後に行われたであろう淳君や幼い女児への犯行を想起させ、戦慄を禁じ得ない。彼が殺人に及んだ動機は「己の性的欲求の充足」という身勝手なものであり、これはまさに日本版ダーマーと評しても過言ではない。 Aの家庭環境を読み解くと、両親との関係が希薄であったことが浮かび上がる。記述上は仲の良い家庭のように描かれているが、実際には祖母との関係ばかりが強調されている点に不自然さがある。健全な親子関係が育まれていれば、こうした歪んだ人格が形成されなかったのではないかと考えられる。 さらに注目すべきは、彼が「殺害する喜び」に取り憑かれている点である。一度覚えた快感に再び手を伸ばす可能性は、麻薬中毒者の再犯率にも似て極めて高い。更生したように見えても、社会が油断した頃に同じ過ちを繰り返す危険性は否定できない。この意味で、Aは社会にとって持続的な脅威であり、警察による監視体制が不可欠である。 本事例は、単なる個人の逸脱行為ではなく、社会全体への警鐘である。人間の中にはごく少数ながら、生来の性質や環境の歪みから「怪物」と呼ぶべき存在が生まれてしまう可能性がある。もしそうであれば、社会は早期発見と強制的な矯正の仕組みを整え、第二のAやダーマーを生まない努力をすべきである。 結論として、Aは社会復帰させるにあたり極めて厳格な監視下に置かれるべきであり、さもなければ死刑を含む厳罰が妥当であると考える。本書を通じて示されたのは、異常犯罪者の恐怖そのものよりも、そうした存在を生み出し放置してきた社会の脆弱さにほかならない。

Posted by ブクログ