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大奥(第十二巻) の商品レビュー

4.4

56件のお客様レビュー

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2015/09/06

平賀源内の無念が、青沼の信念が、後世にて繋がった。 遂に赤面疱瘡が、この日本を揺るがし、女性が将軍になったきっかけの病気に手立てが。 なんとも印象的だった、平賀源内の死と青沼の死罪から時を経て、意志を継いだ者たちの執念がようやく実を結びます。 それには治済のもと何もできなか...

平賀源内の無念が、青沼の信念が、後世にて繋がった。 遂に赤面疱瘡が、この日本を揺るがし、女性が将軍になったきっかけの病気に手立てが。 なんとも印象的だった、平賀源内の死と青沼の死罪から時を経て、意志を継いだ者たちの執念がようやく実を結びます。 それには治済のもと何もできなかった家斉の力添えがあってこそだったわけですが、まあ御台所が素敵なこと。 命を懸けてのやりとりがね。家斉を救うんだけど、そこでもう御台への愛が途絶えちゃうのがね、この男の器といいますか、おぼっちゃんの限界なんでしょうね。 そこからまめまめしく愛を育んでほしかった。 でも、そうなれないのが男性なのかなあ、とも思ったりしました。 高橋景保の、その最期の説明を見て、ああ、いたなあこの人!と歴史の教科書の記述を思い出したわけですが、こういう教科書では1行に表される人の人柄、人生を活き活きと伝えてくれるマンガであり、小説でありというのは本当に素敵な世界だな、と思わされます。 次巻13巻は2016年初夏発売予定。5月かな。 これはどうも、15巻では終わらない気がしてまいりました。もっと読みたいですしね。

Posted byブクログ

2015/08/28

母たちの諮り事が成功した理由は、究極に独善的な治斉の頭の中に「子供のためなら全てを投げ出せる」という考え方が微塵もなかったからだろうなあと思う。あの何が起こったか理解できない顔は、息子たちを処分してしまおうと決めた顔と同じくらい衝撃的。 そして殺されかけても母の息の根を止めようと...

母たちの諮り事が成功した理由は、究極に独善的な治斉の頭の中に「子供のためなら全てを投げ出せる」という考え方が微塵もなかったからだろうなあと思う。あの何が起こったか理解できない顔は、息子たちを処分してしまおうと決めた顔と同じくらい衝撃的。 そして殺されかけても母の息の根を止めようとしない息子と諦念混じりにそれを許す妻。後半の家斉の足早で強硬な姿勢は、御台と向き合えば直視せざるを得ない罪と苦しみを少しでも紛らわせたかったからかもしれないなあと。 次巻から激動の幕末が来るというのに嵐の後のように呆けてしまう1巻だった(そしてまた10巻あたりから読み直しループ)。

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2015/08/26

人は表面に現れているものだけでは測りきれないのだと、改めて実感させてくれた12巻。晩年ダメな権力者ののうだった将軍も、理由があってのことだった。 この作品は徳川十五代を15巻で完結させるのだろうと思っているので、これから明治の開国までも楽しみ。

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2015/08/10

 医療編の結末ってことで、時代は幕末になっていきますよ。  最後まで治済は怖い存在だったな。  彼女が、あそこまで狂った存在になった理由は、結局語られなかったけど、つまりは社会の矛盾というか歪みというか、そういうすべてが圧縮された存在だったのだろう。  で、残忍とも思える英断で...

 医療編の結末ってことで、時代は幕末になっていきますよ。  最後まで治済は怖い存在だったな。  彼女が、あそこまで狂った存在になった理由は、結局語られなかったけど、つまりは社会の矛盾というか歪みというか、そういうすべてが圧縮された存在だったのだろう。  で、残忍とも思える英断で病気を根絶させた家斉は、彼女の息子であったからなのだろう。  うん。家斉は母に似ている。そして病気根絶のために、どうしても残酷にくるっている母が必要だったのだろう。  そして、ついに黒船来襲なのだが…。    ここにきて、家定を女性にしたということは、また大きな仕掛けを考えているのだろうと、どきどきします。

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2015/08/09

医療編終了。最後までドキドキしながら読んだ。 治済公1ページドカン怖いわ。 御台様と将軍は残念だったけど、しょうがないな。 高橋景保は実在の人物なのね。没頭していく姿が見ていて苦しかった。 次巻は幕末編。どうやって締めるのか楽しみ。

Posted byブクログ

2015/08/08

家斉…! どんどん将軍らしくなって。かっこいいよ!頑張れ…! って思ってたのに。 結局蛙の子は蛙か… でも赤面疱瘡根絶は素晴らしい! 御台様とお志賀の方の話もよかった! 見せ場が多くて頭と目が忙しい漫画だなぁ。

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2015/08/07

ほんとすごいとしか言いようのない物語。御台とお志賀の方の友情というには濃すぎる関係にぐっときました。

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2015/08/04

赤面疱瘡撲滅への道は決して平らかではない。大奥を追放された黒木に与えられるリベンジ、奇想天外な治療法、大奥を牛耳る治済と、それにささやかながら逆らおうとする家斉。様々な思惑が絡んで幕末に向かうわけだが、家定でまた女将軍に戻ったということは、さらなる波乱が期待できるのか⁉︎

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2015/08/04

とうとう流行り病も収束を見て、黒船来航から幕末にかけての激動期へ。大奥でのドロドロ人間模様は、相変わらず醜悪な様相を呈していて、でもその一方で、殆ど表出されない温かい人間模様も描かれていたりして、いつもながらそのあたりの人情機微の表現は絶品。ここから先、どんな風に江戸時代は幕を閉...

とうとう流行り病も収束を見て、黒船来航から幕末にかけての激動期へ。大奥でのドロドロ人間模様は、相変わらず醜悪な様相を呈していて、でもその一方で、殆ど表出されない温かい人間模様も描かれていたりして、いつもながらそのあたりの人情機微の表現は絶品。ここから先、どんな風に江戸時代は幕を閉じるんでしょうか。そして慶喜は男性?

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2015/08/04

赤面疱瘡を罹患。 絶え間ない努力があってこそ、開ける未来が存在する。 ようやく青沼や源内が報われた。 二人の笑顔を思い出すと泣けてくる。

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