光圀伝(上) の商品レビュー
水戸光圀の知識は全くなく、「水戸黄門様の話かぁ」程度しか知らなかったが、『天地明察』がとてもよかったので、期待して読み始めた。はじめは、情報量が多い上に、自分自身の知識が乏しいために、なかなか進まなかった。 でも、幼少期の兄とのやりとり、宮本武蔵との出会い、林読耕斎との出会い、...
水戸光圀の知識は全くなく、「水戸黄門様の話かぁ」程度しか知らなかったが、『天地明察』がとてもよかったので、期待して読み始めた。はじめは、情報量が多い上に、自分自身の知識が乏しいために、なかなか進まなかった。 でも、幼少期の兄とのやりとり、宮本武蔵との出会い、林読耕斎との出会い、様々な人との出会い、やり取りの中で、自分を、自分の運命を見つめ、あるべき姿を考え、運命に抗おうとする姿勢や、詩歌の道を極めようとする姿勢などから、人間味のある言動が多く見られ、親しみも持て、どんどんおもしろくなってきた。 特に、読耕斎とのやりとりは、おもしろい!得難い、そして有難いものは、いつの時代も、切磋琢磨し合える友なのだなぁ。と思った。 歴史は面白い。学ぶところも多い。どこまでが史実なのかは、恥ずかしながら分かっていないが、とにかく早く下巻も読みたい。 水戸光圀の人生に、どっぷりと浸かりたい。
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天地明察でどはまりして、その中の強烈キャラの光圀が主人公なんて読むっきゃないでしょ~ 光圀と読耕斉の酒場のところのシーンで反吐まみれになったっていうのが大好き笑 あと竹丸お兄ちゃんが、子龍に頼られるのが嬉しいっていうところにめちゃんこ泣いてしまった、好きだ!! 天地明察より歴史要素が強すぎて本読むのに3日くらいかかってしまった。 出てくる登場人物がみんな好きでみんな愛おしいな! 光圀のまっすぐなところがかわいい。 下も読むぞ~! 2018.09.11
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天地明察が面白かったので、こちらも読もう読もうと期待しつつ、上下巻のボリュームから中々読み始めず、ようやく。期待を裏切らぬ展開、特に、水戸黄門のイメージしか持たず若い光圀公を知らない人であれば主役の意外性、心理面まで入り込んで楽しめるはず。林読耕斎が良い味出してます。
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冲方さんの本、初読破 天地明察は、一冊目で止まってます ラノベ色の強い作家さんだなぁ、と思う。所々いかにもラノベっぽい言葉使いをしていて、歴史ものの範疇に入れるのかな?と心配になる けれど、歴史ものを若い人にも読んでほしい!みたいな気概が感じられるので、好きだなぁ これを読んで...
冲方さんの本、初読破 天地明察は、一冊目で止まってます ラノベ色の強い作家さんだなぁ、と思う。所々いかにもラノベっぽい言葉使いをしていて、歴史ものの範疇に入れるのかな?と心配になる けれど、歴史ものを若い人にも読んでほしい!みたいな気概が感じられるので、好きだなぁ これを読んでると、みんなが知ってる水戸黄門さまの意外な一面を沢山しることができてお得 こんなイケメンいたら惚れそう ただ、最後は失速したかな、という印象です 多分それは冲方さんの筆力だけではなく、水戸黄門さまの生涯が、様々な権利や圧力によって曲げられていった結果なんだと、私は解釈しました 面白い、けどどっか三百年も続いた江戸幕府の淀んだ部分を感じられる作品
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皇室と国学から、光圀に興味が移り、本書を手にした。 登場人物が魅力的だ。武と文のコントラスト、胆力の描き方が何とも言えぬ。当時の京の姿も忍ばれる。 なにより、泰姫の登場で、上巻はすべてを持って行かれた感がある。
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いい意味で時代劇「水戸黄門」のイメージを壊してくれる小説。 父への複雑な感情、優秀な兄へのコンプレックスを抱えながら、宮本武蔵・沢庵・林羅山など道を極めた者たちとの交流を通じてエネルギッシュに成長していく光圀。 そんな彼の姿が戦国の荒々しさを残しながら泰平の世に突入していく時代の...
いい意味で時代劇「水戸黄門」のイメージを壊してくれる小説。 父への複雑な感情、優秀な兄へのコンプレックスを抱えながら、宮本武蔵・沢庵・林羅山など道を極めた者たちとの交流を通じてエネルギッシュに成長していく光圀。 そんな彼の姿が戦国の荒々しさを残しながら泰平の世に突入していく時代の力強さと重なる。 特に憎まれ口を叩きながらも互いを認め合う林読耕斎との友情関係がなんとも気持ちがいい。
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『天地明察』の冲方丁が描く水戸黄門物語。 たまには歴史物を読んで、日本を学ぼうかなと思い、読んでみました。『天地明察』が読みやすく面白かったので、同じ作者の本にしましたが、面白く上巻を読み終えました。 水戸黄門はドラマの影響で、晩年のイメージでした。 この本の上巻には、幼い頃か...
『天地明察』の冲方丁が描く水戸黄門物語。 たまには歴史物を読んで、日本を学ぼうかなと思い、読んでみました。『天地明察』が読みやすく面白かったので、同じ作者の本にしましたが、面白く上巻を読み終えました。 水戸黄門はドラマの影響で、晩年のイメージでした。 この本の上巻には、幼い頃から28歳の若い頃が描かれています。 私は、水戸黄門がどんな家系のどんな人かすら、よく知らなかったので、読んでいるうちに家系図を描きたくなりました。徳川家康の孫なんですね。歴史物は登場人物が多く、誰だったっけなーとなりやすいのですが、それでも面白く、ぐいぐい読めます。台詞が今時で読みやすかったり、いろんなエピソードで人物が魅力的に描かれているからです。光圀は、好奇心旺盛の負けず嫌いで正義感が強く、男らしいというか男の子っぽく描かれています。 下巻も楽しみです。 ☆あらすじ☆ 「なぜあの男を自らの手で殺めることになったのか」老齢の光圀は、水戸・西山荘の書斎でその経緯と己の生涯を綴り始める。父・頼房の過酷な“試練”と対峙し、優れた兄・頼重を差し置いて世継ぎに選ばれたことに悩む幼少期。血気盛んな“傾奇者”として暴れる中で、宮本武蔵と邂逅する青年期。やがて文事の魅力に取り憑かれた光圀は、学を競う朋友を得て、詩の天下を目指す―。誰も見たことのない“水戸黄門”伝、開幕。
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国民的時代劇のイメージを根底から覆す「誰も見たことのない“水戸黄門”伝」。 水戸徳川家の三男にして世継ぎという宿命を背負った光圀。 「何故、兄でなく俺なのだ?」 「水に流されたかもしれない」出自への煩悶。 江戸中を傾奇者として闊歩した少年時代。 剣豪・宮本武蔵との出会い。 ...
国民的時代劇のイメージを根底から覆す「誰も見たことのない“水戸黄門”伝」。 水戸徳川家の三男にして世継ぎという宿命を背負った光圀。 「何故、兄でなく俺なのだ?」 「水に流されたかもしれない」出自への煩悶。 江戸中を傾奇者として闊歩した少年時代。 剣豪・宮本武蔵との出会い。 詩歌で天下を取るのだと情熱を燃やす青年時代。 学を競うかけがえのない仲間とも出会う。 徹底した研鑽と己を鍛え上げていくその生命の奥から湧いてくる、狂うおしいまでの熱と力。 若き英智と、激しいまでの情熱に、読んでいて身が焦がれそうになる。 尊敬する伯父・義直が遺言の様に語り残す。 「史書に記された者たち全て、生きたのだ。わしやお前が、この世に生きているように。彼らの生の事実が、必ずお前に道を示す。天道人倫は、人々の無限の生の連なりなのだから。人が生きる限り、この世は決して無ではなく、史書がある限り、人の生は不滅だ。なぜなら、命に限りはあれど、生きたという事実だけは永劫不滅であるからだ」 熱い熱い求道者に痺れる。 そして、彼が今を生きているかの様に、魂を揺さぶってくる。
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やっぱり面白い!泰姫のところはまたまた3回読んじゃったし(^_^;)でも読むたびに理解が深まる感じ。
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冲方版“水戸光圀”一代記。 ―― http://bookmeter.com/b/4041020484
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