1,800円以上の注文で送料無料

火口のふたり の商品レビュー

2.9

46件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    3

レビューを投稿

2024/09/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2019年に公開された同名映画の原作 個人的に、いつも原作の方が好きな事が多いけど 本作に至っては、映画の方が好み。 賢治と直子の直接的なまぐわい云々ではなく 原作は、賢治の政治批判のような語りが多く (それ自体は共感しかないのでいいのだが) 感情移入しづらい。 映画の賢治(柄本佑 )は ばかだけど愛しさも感じさせるキャラが 柄本佑によってうまく演じられていたと思う。 ただ文字で読む男女の営みの描写が エロくていいです(笑) 直子の 「賢ちゃんが好きだから何でもできたんだよ。」 わかるーっ(〃ω〃)ってなります(笑)

Posted byブクログ

2024/06/17

東日本大震災で日本の東と西が断絶することはなかったし、大事な情報は隠蔽されているのかもしれないけれどメディアさえ抑えておけば、情報は探すものではなく与えらえるものだと思っている国民は騒がない。 震災数年後に富士山が爆発するという刹那的な世界は現実には来なかったし、それを知りなが...

東日本大震災で日本の東と西が断絶することはなかったし、大事な情報は隠蔽されているのかもしれないけれどメディアさえ抑えておけば、情報は探すものではなく与えらえるものだと思っている国民は騒がない。 震災数年後に富士山が爆発するという刹那的な世界は現実には来なかったし、それを知りながら読んでもリアリティはなく、非常に時代遅れに感じてしまう。 映画のほうがまだ肉付けがあったように思いました。 本からは「その先」が見えなさ過ぎた。 2人芝居で性欲と食欲と睡眠欲をひたすら描いた映画は好き嫌いはあるだろうけれど、まだ「自分はどう生きようかな…」って思わされましたね。 by太郎

Posted byブクログ

2024/06/10

映画化、されるみたいですね。 ひたすら人間らしいというより野性的な部分がでてたという印象~。 いやでも、哲学的だったし…どう表現すればいいんだろ。 理性とかはあまり感じられなかったなー 本能と哲学、生きると死ぬ、 そんな感じ。

Posted byブクログ

2024/05/11

これ映画化したとき「男女がただヤッてるだけの映画」って評してる人いたけど、小説も平たく言うならそんな感じ。 結婚を10日後に控えた直子と、昔関係を持っていたいとこの賢治が再会し、肉欲に溺れる。言うなればそれだけの物語。 白石一文さんの著作なので、そこに哲学はあるというか(私が掴...

これ映画化したとき「男女がただヤッてるだけの映画」って評してる人いたけど、小説も平たく言うならそんな感じ。 結婚を10日後に控えた直子と、昔関係を持っていたいとこの賢治が再会し、肉欲に溺れる。言うなればそれだけの物語。 白石一文さんの著作なので、そこに哲学はあるというか(私が掴みきれているかは謎だが)人間の原始的な部分に迫った作品だと思う。あと男女のセックス観の違いとか。すれ違い、理解しあえないことも多々あるので。 背景に「富士山噴火」「大震災」があるから、どうせそうなるのであれば背徳的な関係に突っ走るとか享楽に溺れるみたいなこともあるだろうとは思える。 普通ではない状況のとき人間はどうなるのか。そういう意味で、原始的な部分に迫った作品。 崇高な「生きる意味」とか言ってたって、結局欲望の前にはひれ伏すしかないでしょ、みたいな。 映画観てないけどぐぐってみたら関連ワードで「本当にしてる」とか出てくるから、たぶんリアルを追求しているのだろう。 でもこの小説の世界観を映像で表現するなら、そう見えるくらいで挑まなきゃ難しいかも、と思った。純粋なのに俗的というか、相反するものの凄みを感じるので。 そう考えると俳優さんってすごいな。 でもこういうふたりって、結婚などをするとあっさり別れちゃったりするのかも。背徳感だとか身体の記憶だけで結ばれる関係というのも、あると思うので。

Posted byブクログ

2024/02/05

欲望のままに過ごす二人 結局自分勝手、わががまじゃんとか思って読んでだけど ま解説読むとそうなのかなぁ〜とも思う

Posted byブクログ

2023/10/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

結婚する直子とあの頃の時間に戻るけんじ。付き合うでも結婚するでもないけど、1番お互いのことを知っている関係。終わりがわかっているからこそセックスが燃え上がるんだと思う。けんじは仕事も家族も失ったけど、直子と再会したことで、自分の本当に求めていることが見えてきた気がする。

Posted byブクログ

2023/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

記憶が少し曖昧だけど、有川浩さんがとある番組で「恋愛小説の中で一番好き」というような話をしていたはずでタイトルをメモしておいて読んだ作品。 有川浩さんのイメージ的にもさわやかな恋愛小説なのかと思ったら大人のセクシーでどろどろと黒い部分が見え隠れする恋愛でびっくりしたイメージ。でも人に見せられない部分が描かれていて、二人には二人の他の人とは共有できない思いが見え隠れするところみたいなのがすきでした。

Posted byブクログ

2022/08/30

生きているって感じることは3つの欲の充実。 人によってそのバランスは違くても、それぞれに満足できれば良いのではと。 単純に生きるために必要なこと必要なことが1人で出来ないことがあるのなら、共に生きる人との出会いは奇跡なのかと。 映画は観ていないのでわかりませんが、こちらはわりと単...

生きているって感じることは3つの欲の充実。 人によってそのバランスは違くても、それぞれに満足できれば良いのではと。 単純に生きるために必要なこと必要なことが1人で出来ないことがあるのなら、共に生きる人との出会いは奇跡なのかと。 映画は観ていないのでわかりませんが、こちらはわりと単純明白でわかりやすく、読みやすいです。

Posted byブクログ

2022/06/10

映画を先に見ていたけれど、白石さん原作だったんだ。 理屈っぽい文体は相変わらず。 富士山噴火を目の前にして、残された時間をひたすら性愛につぎ込む二人。 原作本の直子は、映画の瀧内公美さんとくらべ、少し幼い感じがする。文庫本のカバーの方が、原作のイメージにぴったり。

Posted byブクログ

2021/12/22

個人的に主人公の賢治と重なる部分があり胸が痛くなった。今まで歩んできた人生は短くどのようなものか分からないけれど生き方について考えさせられた。ちょっとだけ生き方を変えようと思ってみた作品。

Posted byブクログ