火口のふたり の商品レビュー
白石一文すきだけどちょっと尻切れとんぼ感。 震災に絡めた近未来小説を安易に書こうとして失敗している感じ。 震災テーマのSF気味な小説を書くならお得意のもっとがっつりした長編書いて欲しかったし、 あの二人の関係性を書きたかったのなら短編でよかったのでは、と思った。 確かに現代に...
白石一文すきだけどちょっと尻切れとんぼ感。 震災に絡めた近未来小説を安易に書こうとして失敗している感じ。 震災テーマのSF気味な小説を書くならお得意のもっとがっつりした長編書いて欲しかったし、 あの二人の関係性を書きたかったのなら短編でよかったのでは、と思った。 確かに現代においてもはや破滅は嘱望されなくなったけど、 だからといってそんなあからさまな世界の終わりを設えてあげるのは少し違う気がする。 そんな漫画みたいな破滅を前にしたらもう何もかもどうでもよくなっちゃう気がするな 「どうするって、そんなの旦那に看病してもらえばいいじゃないか」 「そんなのイヤだよ」
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私、賢ちゃんの身体をしょっちゅう思い出してたよ——挙式を控えながら、どうしても忘れられない従兄賢治と一夜を過ごした直子。出口のない男女の、行きつく先は?不確実な世界の極限の愛を描く恋愛小説。
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ダメ女とダメ男が食って寝てセックスしてを繰り返す話。 男の人が書く恋愛小説で本当合わないやつとたまに出会うけど、この本まさにそれ。 官能描写も男のひとりよがりで、美しさも艶やかさも色気も何も感じない。ただの交尾。 東日本大震災や福島原発についても出てくるけど、特にそれに対する作者...
ダメ女とダメ男が食って寝てセックスしてを繰り返す話。 男の人が書く恋愛小説で本当合わないやつとたまに出会うけど、この本まさにそれ。 官能描写も男のひとりよがりで、美しさも艶やかさも色気も何も感じない。ただの交尾。 東日本大震災や福島原発についても出てくるけど、特にそれに対する作者の考えや主張が透けて見えるでもなく、ぬるっとした扱いで非常に気持ちが悪い。 こんな中途半端に扱える題材ではないはずです。 登場人物の男女二人も目先のことにばっかり集中して生きてきた結果、再会してずるずる昔の関係に戻り、女の方が結婚式直前だってのに、二人とも完全に開き直ってて背徳感も後悔もなし。 途中で嫌になった。
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ダメな男。周りに流され自分で決められない。なのに女性とは色々よろしくできちゃって。ずるいな。東北の震災、富士山噴火によって、刹那的な生き方に流れてしまう。理解できない事はない。何が何でも「頑張れ」よりは心が落ち着くかも。でも大人の男性の欲情ってやっぱり理解できないなぁと。 料理...
ダメな男。周りに流され自分で決められない。なのに女性とは色々よろしくできちゃって。ずるいな。東北の震災、富士山噴火によって、刹那的な生き方に流れてしまう。理解できない事はない。何が何でも「頑張れ」よりは心が落ち着くかも。でも大人の男性の欲情ってやっぱり理解できないなぁと。 料理ができる男描写は惹かれました。
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白石一文さんの何冊目かを読了。 なかなか私には手が届かない思想感。白石さんが伝えたいことは何なんだろうと思えば思うほど、遠い世界のできごとに感じてしまう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
結局なにが言いたいのかはよくわからなかった。最後の解説で「現代の神話」と言うには少し無理があるようで、どうも賢治のことを知れば知るほど男として認められないというか、はっきりしろと喝を入れたくなる。 恋愛小説(?)に地震や原発のことを絡めてきた意図もイマイチピンと来なかった。また終わり方に少し無理矢理感を感じた。 でもさらっと読むのにはいいかもしれない。
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