火口のふたり の商品レビュー
何というか、作者らしくないなぁと言うのが読み終って1番の感想。 3.11後に出た作品という事で、 あの震災後の作者の気持ちを反映しているのかな、 と邪推。 内容はやりまくって、食べまくって、またやりまくるの繰り返し。 堕落しているのか、前へ進んでいきたいのか今ひとつよく分から...
何というか、作者らしくないなぁと言うのが読み終って1番の感想。 3.11後に出た作品という事で、 あの震災後の作者の気持ちを反映しているのかな、 と邪推。 内容はやりまくって、食べまくって、またやりまくるの繰り返し。 堕落しているのか、前へ進んでいきたいのか今ひとつよく分からない従兄妹同士の2人。 もういっその事くっ付いてしまえ!と言いたくなる。 嫌いではないけれど、好きにもなれない1冊。
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やっぱり白石作品は男性目線のだと私にはイマイチ。 女性目線の話のほうが共感できる部分が多い。 賢ちゃんも直子も現実から逃げてるだけでしょって思った。。 でも映画は観てみたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
言いたいことは分かる。地震や津波、それを上回るような大災害が起こるかもしれない現代において、過去の努力が未来に繋がることなく、一瞬にして無になってしまうことも、往々にしてあるのだ。で、「今」だけを生きるためにすることは?と問われているのでしょう。 しがらみのないセックスシーンが延々と続いた先にそれらを帳消しにしてしまうものは・・・。都合よすぎた感はぬぐえないな。
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映画を見て気に入ったので原作を手に取ってみた。 刹那的な享楽を超えた、男と女の本能のお話。 目の前に迫る現実的なあれこれも、本能の前には全て掻き消えてしまう。 その感覚にはすごく共感出来た。 性描写と食事のシーンを何度も見ていると、生きるというのはこういう事なのだと思わされる。...
映画を見て気に入ったので原作を手に取ってみた。 刹那的な享楽を超えた、男と女の本能のお話。 目の前に迫る現実的なあれこれも、本能の前には全て掻き消えてしまう。 その感覚にはすごく共感出来た。 性描写と食事のシーンを何度も見ていると、生きるというのはこういう事なのだと思わされる。 福島原発の話は必要以上に出しすぎではないかと感じた。2人だけの世界が中心の作品の中にあって、少し異物感があった。 青春時代に「セカイ系」という言葉が流行してそれなりにそういう作品を目にしていたので、やや突拍子もなく思える二人の世界とカタストロフィという構造自体はすんなり入ることが出来た。 全体としてはやはり好きな作品。
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映画が気になるも近隣映画館では既に上映が終わっていたため、書籍を購入。 表面だけを追っていくと、おじさんがノルウェイの森をやってみて、できていない。そんな印象。 全編を通してほとんど出てくる人物は、賢治と直子の二人。 食事とセックスを繰り返すだけの閉じられた物語が延々と続いてい...
映画が気になるも近隣映画館では既に上映が終わっていたため、書籍を購入。 表面だけを追っていくと、おじさんがノルウェイの森をやってみて、できていない。そんな印象。 全編を通してほとんど出てくる人物は、賢治と直子の二人。 食事とセックスを繰り返すだけの閉じられた物語が延々と続いているのにこうしてすんなり読めたのは、それだけじゃない面白さがあったからだと思いたい。 直子の言う通り賢治は心底臆病な男で、妙に大胆で突拍子もないのに決断力がなく小賢しい(卑怯ともいえる)ところがなんともリアルな臆病さだった。 性的描写と、料理の描写の細かさがこの作品のテーマである生とリンクしていて、全体を通して生々しい。 登場人物の小賢しさ、感傷、全てがリアルで生々しかった。 ただ、ラストのカタストロフィに向けての伏線?である福島原発の描写や、そこに関連付けての自分の人生への愚痴の吐露はどうにも世に物申したがる親父臭くて、賢治のキャラクターへのリアルな肉付けなのか、作者の自己投影なのか考えてる間に白けてしまったところがある。作品の中に分かりやすく作者のお小言が匂ってくると、どうにもメタ臭くて受け付けない…。 妙に現実味がある故か誰にも感情移入ができないまま物語を進めていく中で、 "いまやりたいことをやっていると、人間は未来を失い、過去に何も残せない。明日のために必死の思いで今日を犠牲にしたとき、初めて立派な昨日が生まれる。" という一節だけにはハッとさせられるものがあった。 惰性、先延ばし、逃避を繰り返す物語とのコントラストで怖いくらいにこの言葉は鋭かった。 書籍を手に取って読む機会があれば是非あとがきまで読んでほしい、無知な私に限った話かもしれないけれど補完されるものが多く、何がどうとは言えないが、ああ、そうか。ときちんと締めて読了できたような気がした。 映画の方はとても評価が高かったので近いうちに鑑賞したいと思う。
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ざっとした流れは、あらすじ通り。 結婚前の火遊びの話ねーとタカ括ってたら、 もちろんそれだけではなく。 2人の関係収拾つかないんじゃないか??からの怒涛のラストにびっくりした。リアルな出来事の中で話を紡いでたのに、急に創作が入り込んでついていききれず。出演者気になるので映画観るか...
ざっとした流れは、あらすじ通り。 結婚前の火遊びの話ねーとタカ括ってたら、 もちろんそれだけではなく。 2人の関係収拾つかないんじゃないか??からの怒涛のラストにびっくりした。リアルな出来事の中で話を紡いでたのに、急に創作が入り込んでついていききれず。出演者気になるので映画観るかも。
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映画が生々しいって聞いてたので、官能小説なんじゃないかとびくびくしながら読んでいましたが、思うほどエロくなかったです。 終末を知ったら、私も愛する人とひたすらセックスにふけるかもしれないなんて、ぼんやり考えてしまったり…
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いまやりたいことをやっていると、人間は未来を失い、過去に何も残せない。明日の為に必死の思いで今日を犠牲にしたとき、初めて立派な昨日が生まれる。 ひたすらセックスしてるふたりのはなし。
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まるで官能小説だけど、途中から白石先生らしくなってくる。でもこの前読んだ「愛なんて嘘」でも感じましたが、白石先生の作風というか、書きたいもの、言いたいことの表現手法が少し変わって来ているような気がする。 確かに「身体が合う」って大事なことと思う。生まれも育ちも違う男女が長く仲良く...
まるで官能小説だけど、途中から白石先生らしくなってくる。でもこの前読んだ「愛なんて嘘」でも感じましたが、白石先生の作風というか、書きたいもの、言いたいことの表現手法が少し変わって来ているような気がする。 確かに「身体が合う」って大事なことと思う。生まれも育ちも違う男女が長く仲良くいる為にはすごい大事な要素だと思う。その時その時は、一緒に快楽に溺れているから一心同体のような気がしても、やっぱり別々の個体が織りなす絡み合いなので、終わるまでずっと双方が同じ気持ちでいる訳じゃなく、所々で押したり引いたりしていますよねぇ~そりゃそうだよねぇ〜人の気持ちなんていくら身体を合わせていても測り切れませんよね。それでも獣のようにお互いを貪るほどに情愛に耽る…そういう関係って良いよね。 仕事とか結婚や子育てとか年齢が上がるほど色々と積み上げて行かなきゃならないモノのにいつのまにか支配されていて、シンプルに自分の好きなように生きていく…なんて忘れちゃうと言うか、出来なくなっちゃうよね。でも、人生の岐路に立った時、立ち止まってもリセットしてもいいんじゃないか?ってそんな気にさせられました。 生きてるのが楽しい…それが手に入るならそれで良いじゃね。みんな難しく考えすぎてないかいって言われたみたいな印象です。セックスばっかやってても気持ち良いんだから、いいじゃない(^^)
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何故だか不愉快になるお話。 あやふやな従兄妹同士の恋愛。 その二人の性描写。 結婚前の直子。 優柔不断な賢ちゃん。 ま、富士山は置いておいて 福島の原発の話はいらないでしょ? 極限状態で愛し合う男と女を描く衝撃作って帯 これを映画化? 極限状態でもなかったし、衝撃作でもなかったけ...
何故だか不愉快になるお話。 あやふやな従兄妹同士の恋愛。 その二人の性描写。 結婚前の直子。 優柔不断な賢ちゃん。 ま、富士山は置いておいて 福島の原発の話はいらないでしょ? 極限状態で愛し合う男と女を描く衝撃作って帯 これを映画化? 極限状態でもなかったし、衝撃作でもなかったけど、映画館に行く気にはならないが この酷い話をどう映像化したのかは興味あります。
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