烏は主を選ばない の商品レビュー
歴史ファンタジーであり、ミステリーであり、人間ドラマありで、1冊で何冊分も楽しめる満足感がある作品。 特に、多くのシリーズものが時系列に展開されていくのに対して、1作2作と表裏を成すように描かれていたのが新鮮だった。 ただ、人間関係や伏線、トリック、設定などが複雑である分、も...
歴史ファンタジーであり、ミステリーであり、人間ドラマありで、1冊で何冊分も楽しめる満足感がある作品。 特に、多くのシリーズものが時系列に展開されていくのに対して、1作2作と表裏を成すように描かれていたのが新鮮だった。 ただ、人間関係や伏線、トリック、設定などが複雑である分、もっと丁寧に表現して読者を引き込んでほしかった。 しかし、まだまだこれからの作家さんだと思うので、今後に期待!
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いやー、ラストで誰が誰の味方で?ん?ん?多分、真犯人(と言っていいのか)はコイツだなってのは当たったけど言ってる事が途中で難しく、著者は凄いなと感心。
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1冊目がオナゴのドロドロとした 大奥ものっぽい話で こちらはオノコの謀で展開するお話。 登場する美形男子は垂涎ものかもだけど。 話の展開も誰が敵で味方なんだかという面白さがあるけれど。 腐女子的にはこっちの方が確かに萌えポイント高いんだけども。 うーん。 一巻の、天然系悪意...
1冊目がオナゴのドロドロとした 大奥ものっぽい話で こちらはオノコの謀で展開するお話。 登場する美形男子は垂涎ものかもだけど。 話の展開も誰が敵で味方なんだかという面白さがあるけれど。 腐女子的にはこっちの方が確かに萌えポイント高いんだけども。 うーん。 一巻の、天然系悪意の方が展開としては 私は面白かったかな。 スピード感があるのは間違いなくこちらなんでしょうが。
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烏に単は似合わないの裏側の話。 何回読み返しても面白い。 雪哉のイメージも若宮王子のイメージも繊細な表現でだんだん変わって行く。 文章が綺麗だし読みやすいし本当に面白い。こんなに何回も読みたくなるのは久しぶり..やっぱりファンタジー好きだなぁ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
前作『烏に単は似合わない』からさらにパワーアップ!!4人の姫たちが若宮の后の座を巡って争っていた裏で、若宮がいったいなにをしていたのかが描かれた今作は前作と対になっている。 ぼんくら息子として有名だった雪哉が実は馬鹿を演じているだけだったり、若宮は相変わらず全く愛想がなかったり人物描写も素晴らしいが、ファンタジーという枠組みを超えて様々な人物の思惑が絡み合う権力闘争の図が非常に面白い。 前作も想像していた結末と全く異なるものになって驚いたが、今作もその驚きは健在。大団円的ラストは訪れず、あくまでも自分のために動く人間が描かれる。そんな中ひたすら家族のために行動する雪哉が今後どのように成長していくのかが気になる。1作目を超えた面白さでこれからの展開がとても楽しみ。
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単の裏エピソード。金烏とは?山内とは?少しずつ明かされるその世界観。好みによるだろうが、若干もったいぶっているように思えるのはせっかちがなせる技か。「お前が全力か否かなどに、私は興味などない。問題は、結果が残せるかどうかだ。」若宮のボスらしい言動は嫌いではないが、相手は如何せん雪...
単の裏エピソード。金烏とは?山内とは?少しずつ明かされるその世界観。好みによるだろうが、若干もったいぶっているように思えるのはせっかちがなせる技か。「お前が全力か否かなどに、私は興味などない。問題は、結果が残せるかどうかだ。」若宮のボスらしい言動は嫌いではないが、相手は如何せん雪哉。一々腹を立ててる姿が青くて幼い。解説にある通り「自分に求められることと、自分が求めることの齟齬」が面白さというかなんというか。「忠誠だの、自己犠牲だの、綺麗な言葉に惑わされるなよ」「ただの、美しい言い訳だ」路近の存在が救い。
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前作よりもかなり好みでした。 人物のテンプレ加減とか、ぼんくらにみせかけて・・・のパターンとかはもうしょうがないのですが、雪哉と若宮がぶれなくていいです。 あのお后選びにはこういう裏があったのか、ってのがすごくわかりやすくていい。
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シリーズ2作目は同じ宮中でも姫に変わり、若宮の側近(近習)北家出身の雪哉を中心とした物語。 元服(15歳)前の少年がちょっとした立ち振る舞いによって見初められ、朝廷に来ることになり知恵と胆力を駆使して若宮を支えながら魑魅魍魎の政治の世界を駆け抜けるストーリー。 最後は本人の意...
シリーズ2作目は同じ宮中でも姫に変わり、若宮の側近(近習)北家出身の雪哉を中心とした物語。 元服(15歳)前の少年がちょっとした立ち振る舞いによって見初められ、朝廷に来ることになり知恵と胆力を駆使して若宮を支えながら魑魅魍魎の政治の世界を駆け抜けるストーリー。 最後は本人の意思と考えにより故郷に戻ることになるが、その卓越した対応や考えは読むものを引き込み、やめられなくなるほどの面白さ。もっと雪哉の勇姿がみたい。
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前作のお妃候補達の話と時間軸は同じで若宮側の話になっているので、何故若宮が桜花宮を訪れなかったのかという答えにはなっているけど、前作の天才探偵ばりに謎解きしたあの場面に繋がる話はなかったような?それに、やはりこんなに画策できるなら、無駄に不幸にならずに済む人もいたのではないのかな...
前作のお妃候補達の話と時間軸は同じで若宮側の話になっているので、何故若宮が桜花宮を訪れなかったのかという答えにはなっているけど、前作の天才探偵ばりに謎解きしたあの場面に繋がる話はなかったような?それに、やはりこんなに画策できるなら、無駄に不幸にならずに済む人もいたのではないのかな、という想いは拭えません。雪哉は健気で可愛いけど、口調が砕けすぎていてラノベ調なのが、この作り込まれた世界観と合わない気がする。ちょっと辛口だけど、この世界観が好きで何だか惜しいので愛ある辛口なのです。前作より面白いから次に期待。
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ボンクラと言われている若宮と近習の雪哉。前作もだが、その印象がガラッと変わる場面から、どんどん真実が明るみになり、引き込まれる。それにしても敵味方が入れ替わり、また一番の味方にも驚いた。
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