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の商品レビュー

3.6

284件のお客様レビュー

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2019/03/17

ミステリーという視点で見ると、そこまで惹かれるような内容ではなかったかな。 ある一人の青年が激動の青春時代をいろんなものを抗いながら生きた、という青春ストーリーが主だと私自身は感じた。 「青春って、悪さするもんだ」 その中で何かを気づき、また成長していくものだ・・・ということ...

ミステリーという視点で見ると、そこまで惹かれるような内容ではなかったかな。 ある一人の青年が激動の青春時代をいろんなものを抗いながら生きた、という青春ストーリーが主だと私自身は感じた。 「青春って、悪さするもんだ」 その中で何かを気づき、また成長していくものだ・・・ということを書きたかったのかな? 私の中ではこの本は最後まで消化できなかったな・・・。

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2019/03/10

第153回直木賞受賞作品。 時代観がずれている気がする。それとも台湾では、つい最近血で血を洗うような時代だったというのだろうか? 背景は血なまぐさく混沌としているのに、文体はあっけらかんと、軽快。

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2019/02/28

2019.02.28読了 台湾と中国青島を結ぶ物語。 中国が絡む作品を読むといつもその時勢に関する自分の知識が薄いことに気づかされる。 毛沢東、天安門、鄧小平、蒋介石などなど、中国の背景を理解せずしてどの小説も理解できないからだ。 今回も国民党共産党が対立していたことはわかっても...

2019.02.28読了 台湾と中国青島を結ぶ物語。 中国が絡む作品を読むといつもその時勢に関する自分の知識が薄いことに気づかされる。 毛沢東、天安門、鄧小平、蒋介石などなど、中国の背景を理解せずしてどの小説も理解できないからだ。 今回も国民党共産党が対立していたことはわかっても細かいこととなると自信がない。 300ページくらい読んだところで小説の背景に追いついた感じ(以前に読んだ作品からの知識も思い出すので)。 読み始めは、台湾のデタラメ具合や青島の時代背景と混同してしまって、どうして秋生はじいちゃんの死にこんなに拘るのか?殺人なんて日常茶飯事で警察もまともに取り合わないではないかと思っていたが、台湾でも殺人は大事件なのであって私の感覚が間違っていたようだ。 そんなじいちゃんの死を巡って物語は進んでいく。 主人公の秋生はなかなか魅力的な人物な上、彼の周りで起こる日常のおかしさに作者のウイットに富む表現がかさなり、ついついニヤつきながら読み進めて行った。後半〜結末にはかなりの読み応えがあり読了感もよく、オススメの一冊である。

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2019/01/20

70年代、80年代の台湾の小説を読む度に、台湾・中国・日本の複雑な時代背景に心が萎えます。 前半、中盤と主人公「秋生」の台湾での生活ぶりを描き・・・そのまま、青春もの?と思いきや、後半、祖父の死の真相と、祖父が起こした一家惨殺の復讐・真相へと進む。 う~ん、そうだろうなぁ~っ...

70年代、80年代の台湾の小説を読む度に、台湾・中国・日本の複雑な時代背景に心が萎えます。 前半、中盤と主人公「秋生」の台湾での生活ぶりを描き・・・そのまま、青春もの?と思いきや、後半、祖父の死の真相と、祖父が起こした一家惨殺の復讐・真相へと進む。 う~ん、そうだろうなぁ~って思ってはいたけれど((汗)) そこは東山さんの読ませる力量が!! 夢中で飽きることなく読了しました。 この当時の台湾の泥臭さと言うか・・・生きる活気と言うか・・・そんな様なものが溢れていて 読んでいて凄い真夏の炎天下に晒されているような・・・感じ(ワカラナイかw) 東山さんの書く台湾は引き込まれます。

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2018/12/30

中国青島で糞を捻り出すシーンから始まる。あれ、日本の小説じゃない?読めば読むほど、中国小説の雰囲気。舞台や登場人物が中国人だからというだけではなく、生い立ちから成人するまでのスケールで小説を綴る技法、政治的な背景を散りばめた語り、ピンインに忠実な中国語のルビによって。直木賞受賞の...

中国青島で糞を捻り出すシーンから始まる。あれ、日本の小説じゃない?読めば読むほど、中国小説の雰囲気。舞台や登場人物が中国人だからというだけではなく、生い立ちから成人するまでのスケールで小説を綴る技法、政治的な背景を散りばめた語り、ピンインに忠実な中国語のルビによって。直木賞受賞の東山彰良とはどのような人物?調べると台湾出身との事、なるほど。 中国といっても舞台は台北。共産党に敗れ、台湾に逃げてきた国民党。その戦争で背負った一族の因果をキーに、日常に事件が起こる。この手の本が台湾側から書かれたモノを今まで読んだ事が無かった。重厚な読み応え。

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2020/01/26

★台中青春小説★台湾と中国の関係は恥ずかしながら感覚としてほとんど理解していなかった。思春期の少年の感情の行きどりまりに、背景としての荒々しさが加わった点が新鮮だった。

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2018/11/18

第153回直木賞受賞作 書き下ろし。 プロローグ 第一章 偉大なる総統と祖父の死 第二章 高校を退学になる 第三章 お狐様のこと 第四章 火の鳥に乗って幽霊と遭遇する 第五章 彼女なりのメッセージ 第六章 美しい歌 第七章 受験の失敗と失恋について 第八章 ...

第153回直木賞受賞作 書き下ろし。 プロローグ 第一章 偉大なる総統と祖父の死 第二章 高校を退学になる 第三章 お狐様のこと 第四章 火の鳥に乗って幽霊と遭遇する 第五章 彼女なりのメッセージ 第六章 美しい歌 第七章 受験の失敗と失恋について 第八章 一九歳的厄災 第九章 ダンスはうまく踊れない 第十章 軍魂部隊での二年間 第十一章 激しい失意 第十二章 恋も二度目なら 第十三章 風にのっても入れるけれど、牛が引っぱっても出られない場所 第十四章 大陸の土の下から エピローグ 中国の国民党として共産党と闘い、破れ、台湾に渡ってきた祖父を敬愛する葉秋生だったが、蒋介石が没した年に祖父を殺人で失う。 頭脳明晰だった秋生だが、悪友の影響と生育環境から道を外れていくも、敬愛する祖父がなぜ殺されねばならなかったのか?という思いが、彼の生きる原動力となる。 そしてついに祖父を殺した犯人の端緒を掴み、祖父のルーツである中国へ渡る。 激動の内戦を生き抜いた祖父の血を受け継ぐ秋生の生き様。 もっとミステリーぽいのかと思いきや、秋生の青春時代の話が長く、ちょっと間延び。

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2018/11/13

直木賞受賞で、帯に東野圭吾がエンタメ界の王貞治! 宮部みゆきも絶賛ー20年に一度の傑作! と、ものすごい謳い文句。 ちょっと帯盛りすぎやしないかい?たしかに面白くなくはないけど、別にどうということもないようなヒューマンストーリーだったような、いや、台湾が舞台で人命が全然読めな...

直木賞受賞で、帯に東野圭吾がエンタメ界の王貞治! 宮部みゆきも絶賛ー20年に一度の傑作! と、ものすごい謳い文句。 ちょっと帯盛りすぎやしないかい?たしかに面白くなくはないけど、別にどうということもないようなヒューマンストーリーだったような、いや、台湾が舞台で人命が全然読めない漢字ばっかりだから私だけ物語に入り込めなかったのかなぁ。 戦争中の台湾舞台でなんか場所も違えば時代も違って、国籍も違えば考え方も違う国のひとりの少年の話で、すぅーごい現実とのギャップがありすぎて、なかなか本の中には入り込めなかったけど、私だけなのかな。 文豪が読めばすこぶる面白いんだろうか。 もしくは編集者のねつ造か。売るために巨匠たちの表現を大げさに書き記したのか。 よっぽど宮部みゆきや東野圭吾のほうが面白いけど。

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2018/10/24

台湾の青春小説として楽しく読みつつ、ここで振り返られる血と暴力の歴史がつい数十年前の話っていうのがずっしりきた。すごい勢いで世の中が変わっていく時、「祖国」や「大家族」への帰属感が薄い私みたいな人間は、何を拠り所にしていけばいいんだろうな。

Posted byブクログ

2018/09/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2018.09.秋生の祖父,葉尊麟が何者かに殺された.葉尊麟は,抗日戦争時に中国大陸で日本の味方をした王克強の一家の住む村の住民を皆殺しにして,仲間の許二虎の息子を助けて台湾に移住した.その息子は,秋生にとって宇文叔父さんとして育てられた.宇文叔父さんは,大陸に戻るが,秋生は,祖父を殺したのは,宇文叔父さんではないかと疑い大陸に渡る.宇文叔父さんは,許二虎の息子ではなく,村人すべてと共に殺された王克強の息子であったのだ.無駄な描写も多く,それほど面白くもない.

Posted byブクログ