ラプラスの魔女 の商品レビュー

東野圭吾(著者)

2019/06/24

映画があまりにも不出来だったので、まさか東野もので子のクオリティではあるまいと、なかば名誉挽回をかってに得るために読み始めた。なるほどSF風味を盛り込んだのは新境地ではあるし、さすがに人物描写は外さない。しかしそこは光陰矢のごとくの進歩を遂げるSFをちょっとなめ腐っているのが見えるのが残念。科学的ロジックはマイクルクラントン以降必須なのだから。
　それでも映画のクオリティとは比べるまでもなく高いわけで、名誉はしっかり保たれたわけではある。

2019/06/24

すべてを予想できることからの完全犯罪。そううまくいくのかなあと思う。円華さんのキャラは面白い。復讐劇だが、人間関係が複雑で、平行して走る線が突然つながったりして、混乱した。映画版も確認してみたい。人間関係は整理されているかな。
映画版はテーマを焦点化、未来が見えることの不幸、不確実性こそのこの社会と絞っている。

2019/06/14

個人的にはラプラスの悪魔はそんなに突飛なものではない気がしています。SF自体はあまり好きではない私ですがそんなこともあって意外とすんなり話に入っていけてひきこまれてぐいぐい読み進めました。むしろ甘粕氏がどういう人間かという事を先に想像できてしまった事の方が残念だったかもしれません。私にはSFよりはミステリを読んでいる感覚でしたが脳の神秘性など受け入れられなければ合わない人もいるかもしれませんね。映像化ありきで書かれたように思えたラストの対決シーンがちょっと好みではなかったけれど総合的には十分楽しみました。

2019/04/19

映画公開とほぼ同時期に購入したものの、導入部分で躓き読み終わるのに一年近く掛かりました。
登場人物は決して多くはないもののなんとなく自分の中で特徴付けできなかったので、映画の公式サイトを見てキャストの顔と照らし合わせながら読むようにしました。

読みづらかったものの1/3程度以降からは割とスラスラよめました。
ストーリーはミステリーと言うよりはむしろファンタジーにすら思えたし、終わり方もなんとなくスッキリしなかった。
DVDも観ないかな…

2019/05/06

世の中を構成しているのは名もなき、意思もなきように見えるような烏合の集の一人一人の意思と行動で成り立っているというメッセージがよかった。にしても医学のリサーチなどはいつもながらすごいと思う。

2019/04/02

二つの事件の繋がりが段々見えていく過程はおもしろかったけど、サイキックもどきが絡んで来た辺りから興ざめ〜（−＿−；） 何でもできて何でも判るなんて輩はミステリーの敵だっ。

2019/03/29

面白いとも思うが、物足りなくも思う。理数系を示すタイトルに例のシリーズ物かと予測していた私はラプラスではない模様。わざとかな。(てか、角川から出るわけないんだけどね～) 　※追記です。松岡圭祐テイストな気もしますね

2019/03/26

謎が多いお話は読みやすいです。
羽原円華さんの魅力もあると思います。
映画は見ていませんが、見たくなりました。

2019/01/29

広瀬すず、櫻井翔、福士蒼汰の3人で映画化されたやつ。
・福士蒼汰「甘粕謙人」ラプラスの悪魔
完璧主義者で映画監督の父親からの一家殺人で唯一生き残った
植物状態から奇跡的に身体能力を回復して、父親への復讐劇をはじめる。回復した時に予測能力が卓越した

・広瀬すず「羽原円華」自分から進んでラプラスの魔女に。

予測能力で事件が片付いちゃった…笑笑
でも東野圭吾がラプラスという学者を元にこれを作り出したのがすごい笑笑

2019/01/27

東野圭吾・著。温泉地で起きた硫化水素による中毒死事故。どう見ても作為の痕跡はないが，果たして本当に「事故」だったのか？　一方で，元警官の男が少女の護衛を依頼されるが，どうやら彼女にはこれから起こる自然現象を予測する力があるようだ…。空想科学系のミステリ。タイトルがある意味ではネタバレをしているが，サスペンスとして楽しもう。作家デビュー30周年記念作品とのこと。