私と踊って の商品レビュー
ミステリーあり、SFあり、色々な恩田陸が読める短編集。 どれも面白かったし、はっとするものが多かった。 夭折したピアニストに憑依(?)される「二人でお茶を」が切なかった。 憑依した方も、された方も、ピアノという呪縛から逃げられない、というかその状況を喜んで迎え入れている...
ミステリーあり、SFあり、色々な恩田陸が読める短編集。 どれも面白かったし、はっとするものが多かった。 夭折したピアニストに憑依(?)される「二人でお茶を」が切なかった。 憑依した方も、された方も、ピアノという呪縛から逃げられない、というかその状況を喜んで迎え入れている。その欲というか、熱情が切ない。音楽のもつ魔力が淡々とでも濃厚に描かれている。 と最後の「東京の日記」が面白かった。 近未来の東京の次第に閉じていく感じを外国人の視点から描いているのだけど、他人事な感じがちょっと怖かった。でも、お菓子はおいしそうだった。 うむ。 美味しいものを美味しそうに描かれてるのって、すごい大事だと思う。
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恩田陸が書きたいのはこういうものなのか、と。今まで「大風呂敷を広げておいて閉じない」とか言われていたけれど、これを読んで納得した。やはり私は彼女の世界の見方が好きだ。
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星新一ショートショートは、元々あまり好きではないのを思い出した そんな感じのsf短編集 ひねってあるのに自分が気づけてないだけかもしれないので、もう一度読み返してもよかったか…
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恩田さんの短編はもっと続きを読みたいと思わせるものが多い。 ショートショートだと思ってなかったので、最初の「心変わり」を読んで「ここで終わっちゃうの!?」と驚いた。 「少女界曼陀羅」の設定が好き。
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何かの内側に入り込むとか一体化するとか、そんなモチーフが多かった印象。 動物ものの二作が 非常に対照的で、ゾゾゾっとたのしめた!
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ハヤブサの短編、たった1Pにやられました(笑) 恩田先生、ハヤブサに命を吹き込み見事に表現されたと思います。巻末に紺色の紙に印刷された特別感もよかったですね。ちょっと涙が出ました。 ホラー短編はさすが!良い意味でヒヤッと、中にはゾッとさせられました。短編なのでお気に入りの作品は...
ハヤブサの短編、たった1Pにやられました(笑) 恩田先生、ハヤブサに命を吹き込み見事に表現されたと思います。巻末に紺色の紙に印刷された特別感もよかったですね。ちょっと涙が出ました。 ホラー短編はさすが!良い意味でヒヤッと、中にはゾッとさせられました。短編なのでお気に入りの作品は何度も読み返そうと思います。
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雰囲気も文量もさまざまな短編作品集。さまざまなだけに、とても気に入った作品と、いまひとつ好みでなかったものとにはっきり分かれた。 とても面白く読んだのは「心変わり」「忠告」「弁明」「思い違い」「二人でお茶を」。特に「弁明」は、このまま朗読したくなる。(かつての演劇少女心がくすぐら...
雰囲気も文量もさまざまな短編作品集。さまざまなだけに、とても気に入った作品と、いまひとつ好みでなかったものとにはっきり分かれた。 とても面白く読んだのは「心変わり」「忠告」「弁明」「思い違い」「二人でお茶を」。特に「弁明」は、このまま朗読したくなる。(かつての演劇少女心がくすぐられる。) あとがきによって、著者自身の作品解説というか一言コメントがあるのが、美味しい。
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短編集は初めて読みましたが、とてもよかったです。ショートショートあり、近未来小説ありと、十分に楽しめます。それぞれの作品の重みと存在感で、お腹いっぱいになりました。中でも「東京の物語」がいちばん印象に残っています。物事の本質は、その中にいては分からないのだと思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
え~っと、あんま面白くなかった。 夜のピクニック、ドミノ、常野物語、上と外とかすっきりする話が好きだった。 三月は深き紅の淵を、黒と茶の幻想、麦の海に沈む果実、蛇行する川のほとりとかの恩田陸特有のねっとりするような世界観も好きだった。 昔は新刊出たら買う作家リストに入ってたけど、ここ5年くらい面白いと思った作品がないんだよね。 なんかよくわからなくなった。
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