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私と踊って の商品レビュー

3.7

55件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

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  4. 2つ

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  5. 1つ

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2023/02/26

恩田陸は短編がいい。 いや、もちろん長編も面白いのだけど、物語を閉じないことの多い作家さんだから短編が好き。 長い物語を読むと、その物語が魅力的であればあるほど綺麗なラストシーンがほしくなってしまうから。 シーンを切り取ったような綺麗な短編が好き。

Posted byブクログ

2023/02/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編集。 「心変わり」 続きを読みたくなる。絶対この後何かがある!と、期待させる話。窓から見える高速道路の壁が破損していてそこから向こう側の家が見えるなんて経験してみたい。 「忠告」「協力」 犬や猫がお手紙書いてくれるなんて夢みたい!ちょこちょこ誤字ってるのが可愛くて仕方がない。でも猫が飼い主(男)に恋して飼い主(女)を殺すのは怖すぎる 「少女界曼荼羅」 これもまた続いて欲しい話。文章で不思議な世界観を表現できるのってほんとすごい。 「台北小夜曲」 台北の街並みが目に浮かぶ。ちょっと不思議な話で好き。不思議で解釈は読者次第。Mのセリフと彼のセリフがリンクするところ、男の子は彼岸花とカラス。 「交信」 小惑星探査機はやぶさの帰還を記念してかかれたもの。はやぶさが帰還した時、探査機の途方もない旅に思いを馳せて、切ないというか寂しいというか、なんとも言えない愛おしい気持ちになったんだけど、「交信」を読むとさらに愛おしく感じる。寂しかったね、寒かったね。おかえり。

Posted byブクログ

2022/11/26

読み応えしかない短編集! 恩田陸さんの作品が好きなら、絶対ハマる! 気に入った短編が多すぎて困る…あえて選ぶなら「少女界曼荼羅」。世界観が最高!

Posted byブクログ

2022/11/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

19編による、短編集。 図書館にて借りて読みました。 なかでも、心変わり・弁明・火星の運河・二人でお茶を・私と踊ってが好き。 特に「心変わり」「二人でお茶を」が良かった。 「心変わり」 日常生活が少しの違和感により一変して、背筋の凍る展開に。続きが気になる展開で終わってしまったが、読者の思いのままにということだろう。 「二人でお茶を」 一人のあがり症のピアニストと稀代の天才ピアニストの不思議な話。音楽をしていると、たまに作曲家が側にいるような不思議な体験をするという。 最後のひとつは、ここの感想を読み目次から発見。 図書館の粋な計らいにより、無事に読めた。 少し、??となる話や ああ続きが気になると思った話が多かったため ★3にしたが、短編なので気軽に読んで欲しい。 忠告の話の結果が別の話で出てきて少し嬉しかった。ひとつひとつ違っていて、でも底にはひとつの恩田ワールドが出来ていてよかったと思う。

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2022/02/13

多彩な19編の短編種 ミステリーあり、星新一トリビュートあり、これからの作品のネタあり。 怪事小品(漱石の永日小品の、類語的で対義的な名称を考えたんだけど、いい感じのが思い付かず。)的な、何か。 既に完成した作品あり、数度読んでも掴めないものあり。総括して面白い。 「東京...

多彩な19編の短編種 ミステリーあり、星新一トリビュートあり、これからの作品のネタあり。 怪事小品(漱石の永日小品の、類語的で対義的な名称を考えたんだけど、いい感じのが思い付かず。)的な、何か。 既に完成した作品あり、数度読んでも掴めないものあり。総括して面白い。 「東京の日記」 ブローティガンの『東京日記』と内田百聞の『東京日記』が下敷きらしい。(どちらも未読) これがなかなか好み。短編である事が惜しい。すっごく膨らめて近未来小説として欲しい。 もうなってるのかな?これから恩田さん読めば、わかるね。

Posted byブクログ

2021/11/20

なんだか不思議なお話たちで現実でもしこうだったら、というような突飛ではあるのだが、現実的な描写もあり、面白く感じた。 壁が壊れ補修工事が行われる中で、壊れることでいつも見えない景色が見え、想定外の目撃者が出てしまうという流れは印象的で、普段の生活の中でどこに着目するのか、そこから...

なんだか不思議なお話たちで現実でもしこうだったら、というような突飛ではあるのだが、現実的な描写もあり、面白く感じた。 壁が壊れ補修工事が行われる中で、壊れることでいつも見えない景色が見え、想定外の目撃者が出てしまうという流れは印象的で、普段の生活の中でどこに着目するのか、そこからどんな発想に至るのか。こういった着眼点が創造する人たちのすごいところだと改めて感じた。

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2021/08/25

良かった~。恩田陸さんの作品はとても好き。いつも楽しませていただいています。この短編集も、どれも楽しませてもらいましたが、私は「火星の運河」が一番気に入りました。「死者の季節」「二人でお茶を」も良かった~。

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2021/08/23

現代文の教科書に骰子の七の目が乗っていて気になって学校の図書館にリクエストして買ってもらいました。世にも奇妙な物語を星新一が監修したような、でも星新一とは違うタイプの不思議な短編集です。違うフォントや横書きの作品もあって今までに読んだことのない本でした。

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2021/07/29

再読 短編集。何度でも読み返してしまうくらい好き。 「心変わり」と「少女界曼荼羅」はいつか長編化かシリーズ化して頂きたい。けどこの世界の不気味さをも含めた魅力が活きるのは突然に投げ出されて終わる短さ故なのも分かるのでもどかしい所。 恩田陸作品はとにかく読者に何も説明しないまま独...

再読 短編集。何度でも読み返してしまうくらい好き。 「心変わり」と「少女界曼荼羅」はいつか長編化かシリーズ化して頂きたい。けどこの世界の不気味さをも含めた魅力が活きるのは突然に投げ出されて終わる短さ故なのも分かるのでもどかしい所。 恩田陸作品はとにかく読者に何も説明しないまま独自の世界観がオープニングから最大速度で進むのが大好きで、其のスピードが衰えぬまま途中で投げ出されるこの感じこそが恩田作品の醍醐味だし、その良さが短編ではとにかく顕著だ。あらゆる断片が魅力的過ぎて、読者はあれこれ空想したり、続きやその過去の物語を夢想せずにはいられない。 恩田さんのエッセイ(土曜日〜のやつ)で、彼女は小さい頃から映画や本のタイトルとあらすじだけが並んでいるリーフレットが好きだったと言っていて、なるほどだからこういう短篇集が出来るんだなと納得した。 同じく映画は予告編が好きとか、本はあらすじや帯だけで楽しいという方にはオススメ。

Posted byブクログ

2020/05/01

 様々な短編があり、とても読みやすかったです。 最初の「心変わり」の続きが気になる! そして、「忠告」と「協力」の対照的なところが面白い。犬と猫って、こういうイメージだよなと勝手に感心してました。すっかり猫には騙された。

Posted byブクログ