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革命前夜 の商品レビュー

4.2

64件のお客様レビュー

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2016/01/21

 正直、今なぜベルリンの壁なんだと思って、最初は、ページを繰った。  やや陰鬱な青年の話かと、ちょっと。  でも、これは素晴らしい作品だった。

Posted byブクログ

2016/05/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ベルリンの壁が倒れるとこを夜中のニュースで見たのは学生の時。あの頃は遠い場所での出来事やったけど、この本を読んで、共産圏の人々の生活が感じられた。あの頃の世界をちょっと思い出したな。ミステリーとしても面白かったし、小説とかマンガで音楽を題材にしたときに感じるもどかしさというか、もっとクラシックを知っとけばなぁとか思った。そう思わせるのは面白い作品だけなんやろうけど。 ヒロインも含め、登場人物も感情移入出来たな。 ちょっと読書から離れてまった後で、一気読みしたらもっと面白く読めたかも。

Posted byブクログ

2016/01/09

20151212 音楽のためにドイツに留学した主人公。西と東との違いや日本とドイツの違いを戸惑いながらも乗り越えていく。クラシックもドイツの歴史も知らないけど楽しめる。 2015年の1番面白かった本。友達に薦めたい‼︎

Posted byブクログ

2016/01/06

平成元年にクラシックの都東ドイツに音楽留学したマヤマシュウジ.各国からの留学生の才能に敬服あるいは翻弄されながら学園生活を送る.しかしこの国では避けて通れない東西問題があり後半はスパイの話とかこの国の息苦しさが中心となり西から来た人間であるシュウジも否応なく巻き込まれる.ベルリン...

平成元年にクラシックの都東ドイツに音楽留学したマヤマシュウジ.各国からの留学生の才能に敬服あるいは翻弄されながら学園生活を送る.しかしこの国では避けて通れない東西問題があり後半はスパイの話とかこの国の息苦しさが中心となり西から来た人間であるシュウジも否応なく巻き込まれる.ベルリンの壁が崩れるところで物語も終わる.なかなかの秀作.

Posted byブクログ

2015/12/26

音楽を追求する求道的なところ,1989年というドイツにとっての劇的な年の証言,恋愛あり家族愛あり,ミステリーありの骨太な小説.本屋大賞に選ばれてほしい1冊です.

Posted byブクログ

2015/11/09

 知らない時代の、知らない場所の、考え方の基本が異なる人たちの物語を、説明文によらず、登場人物たちの行動で鮮やかに説明できるのは本当に魔法のようである。  イノセントじゃない聖女を書くのがうまいなぁ……と。

Posted byブクログ

2015/10/30

相変わらず重厚でした。とはいえ読みやすいのでもっと読まれていい作家さんだと思うんですけどね…。 時代と音楽に翻弄されながらも戦い続ける若者たちの美しいこと。 振り回されるばかりのシュウですが、彼の目線で語られるからこそ感情移入がとってもスムーズですごく読みやすかったです。 音楽も...

相変わらず重厚でした。とはいえ読みやすいのでもっと読まれていい作家さんだと思うんですけどね…。 時代と音楽に翻弄されながらも戦い続ける若者たちの美しいこと。 振り回されるばかりのシュウですが、彼の目線で語られるからこそ感情移入がとってもスムーズですごく読みやすかったです。 音楽も歴史もそんなに詳しくない…って人でも読めますよこれ。現に私もそうでした。 途中かなりのめり込んで読んでしまった分、最後は呆気なく終わってしまったなーという気もしたのですが、彼らの音も時代もずっと続いていくと思えば、いい最後なのかもしれません。 うーん欲を言えばもっと読んでいたかった! これまた文庫化される時には大改稿かなーと先のことを期待したくなります。

Posted byブクログ

2015/10/29

ソフトカバーなのにこの重さか...と、ずっと積ん読してたのにいざ読み始めたら最後まで手が止められませんでした。李の恋路を応援したかった...。

Posted byブクログ

2015/08/18

圧倒的で才能に嫉妬して、人間は一枚岩ではなくて、 共産主義の正義だってあるのだし、そして人生の幸せは人によって異なる 音楽にとらわれた人たちは音楽によって一生翻弄されるのだ 一生引きずるのだきっと ニェットも李も イェンツも 密告が意味を持っている国はいまでもあって、沈黙している...

圧倒的で才能に嫉妬して、人間は一枚岩ではなくて、 共産主義の正義だってあるのだし、そして人生の幸せは人によって異なる 音楽にとらわれた人たちは音楽によって一生翻弄されるのだ 一生引きずるのだきっと ニェットも李も イェンツも 密告が意味を持っている国はいまでもあって、沈黙しているんだろうなあ しかし音楽を持って感情を暴露させて、立ち上がり続けることは過去においてたくさんあって、これからもあるだろう われわれはどうする?

Posted byブクログ

2015/06/09

自分の限界につまずき、バッハだけが自分を癒してくれていたため、日本から逃れるように、壁崩壊前のDDR(東ドイツ)に留学していた主人公。 留学生や、現地の音と人と触れあうことにより、何かをつかむことになる。 国を分断されてしまい、かの地では監視され統制されている人々。彼らの活動に巻...

自分の限界につまずき、バッハだけが自分を癒してくれていたため、日本から逃れるように、壁崩壊前のDDR(東ドイツ)に留学していた主人公。 留学生や、現地の音と人と触れあうことにより、何かをつかむことになる。 国を分断されてしまい、かの地では監視され統制されている人々。彼らの活動に巻き込まれていくうちに、事件や裏の事情を知ることとなるのだけれど、いわゆる平和ボケで戦争のことを何も学んでいない私たちには、難しいな。

Posted byブクログ