1,800円以上の注文で送料無料

夜の国のクーパー の商品レビュー

3.5

239件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    81

  3. 3つ

    82

  4. 2つ

    17

  5. 1つ

    4

レビューを投稿

2015/09/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久々の伊坂。オーデュボンに似てると聞いて期待を持って読み始める。そうは言っても最近の伊坂はそれほど好きじゃないし、なんだか本自体にもそんなにのめり込めないし、そこまで楽しみにはしていなかった。 結果、実に久々の一気読み!ページをめくる手が止まらないって本当に久しぶり。 横たわった主人公の上で、トムという名の猫が、自分の国で起こった事柄について話し始める。冠人と鉄国、クーパーの戦士。ページをめくるごとに小気味よい会話が展開され、かつ、先の展開が気になる伊坂節が心地よい。徐々に見えてくる国家間の争いの真実、隠されたクーパーの戦士の実情、そして何より悪意も善意もない、あるがままの猫であるトムの言動がかわいい。 主人公の置かれた状況から、なんとなくガリバー的な展開になるんだろうなと思ったら正にそのままで、最後の戦いがあっさり終わってしまったのが残念。しかしながら、人々(あるいは猫々)に見えていた為政者の虚像、思っていた以上に辛い現実と戦うことになっていたクーパーの戦士たち、なんだかんだ頑張ってくれる猫たち、そして個性あふれる人間たちと深い含蓄をくれる鼠たちが愛おしい、とても満足度の高い作品。オーデュボンに似てるといえば似ているし、似てないと言えば似ていない。新しい伊坂の可能性を感じた。まだまだ伊坂を読んでいきたいなと思った作品。

Posted byブクログ

2015/08/15

やっぱどんでん返しくるよなー。ちゃんと2回目もあるんだもんなー。いやでも2個目はうすうす察していた。という言い訳。今回も見事にやられた。楽しかった。

Posted byブクログ

2015/08/10

ファンタジックな話で、さらっと読めます。でも、どこかで起こっている現実のようで、今の時代を考えないと、思わされました。 最後にかけての伏線の回収はさすがで面白かったです。

Posted byブクログ

2015/08/06

伊坂さんの作品にしては、ラストのどんでん返しが弱かったかな、という印象。初期のころの意表を突かれるどんでん返しっぷりが好きだったので、うーん。読みやすいんだけど、さらっと読めすぎる。 アヒルと鴨ぐらいに今までの流れが一変するような話はないものかなあ。

Posted byブクログ

2015/07/29

大人のおとぎばなしかな。 伊坂作品らしさが随所に溢れ出ていて、 読んでる最中は至福の時間でした。 ラストが痛快なのもまたいいねぇ。

Posted byブクログ

2015/07/29

猫が主役ということで期待して読み始めたが理解力がない僕には難しい内容だった。終盤にかけて面白くなってきたが登場人物の多さもあり頭がパンクしそうだった。伊坂作品の中では苦手な部類かも。

Posted byブクログ

2015/07/27

久しぶりにわたしの知ってる伊坂幸太郎が読めた気がする!最近の伊坂幸太郎の話はついていけなかったけど、オーデュボンの祈りあたりの感じが戻ってきてすごく好きかもしれない。 もやもやもやもやしてたものが、だんだん繋がっていって全体像を把握していく感じ!最後はスッキリと優しい気持ちになれ...

久しぶりにわたしの知ってる伊坂幸太郎が読めた気がする!最近の伊坂幸太郎の話はついていけなかったけど、オーデュボンの祈りあたりの感じが戻ってきてすごく好きかもしれない。 もやもやもやもやしてたものが、だんだん繋がっていって全体像を把握していく感じ!最後はスッキリと優しい気持ちになれる。

Posted byブクログ

2015/07/24

続けての伊坂作品。 なんとなく終わりは見えていた。次に読む作品もそうなんだけど、なんか、猫つながりかw。 トップが変われば考え方も変わる。理解はできるんだけど、それが組織として正しいのかどうかはわからない。180度違っていたらたまったもんじゃない。それでも、気づければいい。気...

続けての伊坂作品。 なんとなく終わりは見えていた。次に読む作品もそうなんだけど、なんか、猫つながりかw。 トップが変われば考え方も変わる。理解はできるんだけど、それが組織として正しいのかどうかはわからない。180度違っていたらたまったもんじゃない。それでも、気づければいい。気づかずに、ただただ従っているだけじゃ。。

Posted byブクログ

2015/07/18

なんとなく最近勉強した神聖ローマ帝国を思い出したり、今の日本の状況を思ったり…まさに安全保障や自衛隊の問題の時に読んだからかな? 最後はやっぱり騙された! ヒントはスウィフト 伊坂作品としてはまた新しいジャンルな感じがして新鮮でした。

Posted byブクログ

2015/07/15

もう読み終わってから随分経ってしまったのだけど、備忘録のために。 伊坂さんの作品が好きで、文庫本化されてるものは全部読んでます。 ただ、初期作品が好きな私には今回もう~ん…という感じ。 現実世界には中々いないんだろうなーっていう淡白な、でも魅力あるキャラクターが沢山出ていて、...

もう読み終わってから随分経ってしまったのだけど、備忘録のために。 伊坂さんの作品が好きで、文庫本化されてるものは全部読んでます。 ただ、初期作品が好きな私には今回もう~ん…という感じ。 現実世界には中々いないんだろうなーっていう淡白な、でも魅力あるキャラクターが沢山出ていて、あの本で書かれていた事件やキャラがさらっと違う話に出てくる楽しさ(読んだ人にしかわからない優越感?)があって、文章も妙にこね繰り回してない感じが初期作品の良さだった気がします。 このセリフはここで出てくるのね!!っていう意外性と、全体に通じてユーモアが散りばめられていて。 夜の国のクーパーは、伝えたいメッセージが強いのか、話の中盤で最後が読めるようになっていて、ミステリーというには物足りなさを感じました。 そのメッセージ性には強く共感するんだけどね。 でもやっぱり昔の作品と比べちゃうなー。 とは言え、きっとこれからも読み続けるんだと思います。 …本の感想というよりか、伊坂作品全体の感想でしたね。

Posted byブクログ