「福」に憑かれた男 の商品レビュー
注)以下は読後感とは少し違う内容です。私は2ヶ月に一回のペースでモンゴメリの「赤毛のアン」が好きな人たちとオンライン読書会を開いており、そのまとめになります。 自己啓発本の類になるのだろうか。普段あまり読まないタイプの本だったが、読みやすく楽しめた。 ある本屋の悩める店主に...
注)以下は読後感とは少し違う内容です。私は2ヶ月に一回のペースでモンゴメリの「赤毛のアン」が好きな人たちとオンライン読書会を開いており、そのまとめになります。 自己啓発本の類になるのだろうか。普段あまり読まないタイプの本だったが、読みやすく楽しめた。 ある本屋の悩める店主には福の神が憑いていて、色々と店主に必要と思われる出来事を起こしたりするのだが、それは店主にとって良いこととは思えないことも多く、後から考えてみればこれがあったから今があると思えることばかり。 福の神が言うことがいちいち自分に言われているような気がして瞬く間に付箋でいっぱいになった。その箇所をよくよく読んでみると、なんだか既視感。そう、モンゴメリも小説の中で似たようなことを登場人物に言わせているのだ。たとえば、 ◯ 状況とは自らが工夫して作っていくものであり、幸せとか成功というのは、それを手にしたときに訪れるのではなく、その工夫を楽しんでいるときに「感じる」ことのできるものだ。 これはアンが言うところの「何かを楽しみにして待つということが、その嬉しいことの半分にあたるのよ。」の意味するところと同じだと思うし、 ◯ その人が存在することによって世の中の多くの人が幸せになる。 これはアンが語る理想の自分「あたしは人生の美しさを増したいと思うの。あたしは、自分がこの世に生きているために、ほかの人たちが、いっそうたのしく、暮らせるというようにしたいの……どんなに小さな喜びでも幸福な思いでも、もしあたしが、なかったら味わえなかったろうというものを世の中へ贈りたいの」に通じるものがある。 そんな具合なので、モンゴメリの熱烈なファンである読書会メンバーたちは「100年前と同じことを言っている本が売れる時代なのね。つまり私たち人間は時代が変わっても悩む内容はあまり変わっていないということね。」と結論づけたのであった。そして、同じことを言っていてもモンゴメリの小説から受ける方が私たちには響くねと。比較するつもりは全くなかったが、ジャンルの違う本を読んだからこそ見つけられた発見だった。 個人的には自分があまり読まないジャンルの本を読む機会を与えられるのもなかなか良いものだと思うが他の人たちはどう思っただろうか。
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「目的と手段の履き違え」 ビジネス書でも見かけるが意外と理解が難しい。本書ではわかりやすく教えてもらえるので腑に落としやすい。 そしてどんな出来事があっても「神様から与えられた祝福」と思えるようになる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久しぶりの喜多川先生 安定のいい作品♪主人公が福の神ってところも喜多川先生らしい。 人生って出会いで出来てるって改めて感じる。 誰に出会ってどう接していくか。 大きな書店が出来ても、オンリーワンの書店であればもんだいなし。 特に台風のシーンなんて感動もの。 そのあとの喜多川先生のあとがきがもっと痺れる。 スゴすぎ。喜多川先生
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メモ 他人の人生に興味持つ事 愛を持って接する事 どんな試練も、福の神が与えてくれたチャンスと捉える事
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相手に興味を持ち、相手の為に何を提供できるかを教えてくれ優しい小説。 人生や仕事に悩んでいる方には、やっぱり喜多川秦の小説は心にグッときます。 本屋を舞台に主人公が福の神が憑いています。 その福の神が憑く人の条件(人の成功を心から喜んだり、人知れずいいことをしたり)を満たす事...
相手に興味を持ち、相手の為に何を提供できるかを教えてくれ優しい小説。 人生や仕事に悩んでいる方には、やっぱり喜多川秦の小説は心にグッときます。 本屋を舞台に主人公が福の神が憑いています。 その福の神が憑く人の条件(人の成功を心から喜んだり、人知れずいいことをしたり)を満たす事だそうです。 要するに相手に興味や関心がないとできないことだと思います。 人に優しくなれる優しい小説だと思います。
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存在することによって世の中の多くの人が幸せになる。そんな素敵な人に福の神が憑く。 人間は生き方がまったく変わってしまうような成長を、一瞬にして実現してしまう。
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会社の人が好きな作家さんとのことでオススメされて購入。 最初は秀三の目線で書かれていたのに、早々に別の目線からの話になってついていけるのか心配になってしまった。 途中で自分の人生について考えさせられる部分があり、後半は奇跡の展開があったかくて泣きそうになった。 視点の切り替えがう...
会社の人が好きな作家さんとのことでオススメされて購入。 最初は秀三の目線で書かれていたのに、早々に別の目線からの話になってついていけるのか心配になってしまった。 途中で自分の人生について考えさせられる部分があり、後半は奇跡の展開があったかくて泣きそうになった。 視点の切り替えがうまくいけばわりとすっと読める本でした。
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大阪伊丹市にある「ブックランドフレンズ」さんに行った時に、たまたまそこにいたお客さんさんに勧められた本。「ここの本屋が舞台になってるねんで」本との出会いは一期一会。じゃあ読んでみましょうということで購入。舞台は経営に行き詰まっている個人書店。その店の店長に福の神が憑くことで始まる...
大阪伊丹市にある「ブックランドフレンズ」さんに行った時に、たまたまそこにいたお客さんさんに勧められた本。「ここの本屋が舞台になってるねんで」本との出会いは一期一会。じゃあ読んでみましょうということで購入。舞台は経営に行き詰まっている個人書店。その店の店長に福の神が憑くことで始まるストーリー。自己啓発の内容でありながら物語として進んでいくので読みやすい。人生を豊かに、幸せに生きるために必要なことが分かりやすく書かれている。仕事に悩んだら読むことを進めたい。そこには今気づいていない大切なことが書かれているのだから。
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感じて動きたくなるのが『感動』 自分から発せられるものは、必ず自分のもとに返ってくる 今の自分の言動にハッと気づかされる そんな一冊でした
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再読 年末の帰省の道中 1時間半と義実家にて朝読書1時間 で読み終わる。 半年ぶりに読み、覚えている話もあったけど、何よりあとがきの著者のメッセージなどが今回心に残った。 以前読んだ際は、仕事に対して悩みが多く、具体的なやり方や考え方に注目して読んでいた。 今回は、著者の想...
再読 年末の帰省の道中 1時間半と義実家にて朝読書1時間 で読み終わる。 半年ぶりに読み、覚えている話もあったけど、何よりあとがきの著者のメッセージなどが今回心に残った。 以前読んだ際は、仕事に対して悩みが多く、具体的なやり方や考え方に注目して読んでいた。 今回は、著者の想いや物語の全体を俯瞰的に捉えて楽しく読めた。 時々で違った読み方ができるのも、この本の魅力のひとつなんじゃないかな。
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