問題解決ラボ の商品レビュー
日本でもとても活躍しているデザイナーだけど、海外にも拠点を持って沢山仕事をされているとは知らなかった。すごい。 デザイナーだけではなく、広く社会人全般に対して、発想や問題解決に至るまでの思考のヒントを教えてくれている。4,5ページの小さい章に分かれていてとても読みやすい。 全体を...
日本でもとても活躍しているデザイナーだけど、海外にも拠点を持って沢山仕事をされているとは知らなかった。すごい。 デザイナーだけではなく、広く社会人全般に対して、発想や問題解決に至るまでの思考のヒントを教えてくれている。4,5ページの小さい章に分かれていてとても読みやすい。 全体を通してとてもポジティブで、爽やか&軽やかな印象。挿入されている、過去に手がけたものの写真を見るのも楽しかったし、ハッとさせられることもあった。デザイナーの端くれの自分も、もっと「デザイン」というものに対する視点を軽やかにして、今まで目を向けていなかったものにも注目してみるのもいいかもしれないと思った。 ・デザイン料は依頼主の予算次第で決まってしまうが、割に合う頑張りしかしないのでは意味がない。お財布自体を広げられるような頑張り方をデザインすることも必要。 ・「誰も見たことがないもの」は「誰も求めていないもの」。「本来そこにあるはずのものなのに何故かない」ものを補充するくらいの感覚が良い。 ・印象に残るものは弱さを孕んだもの。 ・ボヤッと見であらゆるものをフラットに見る。 ・相対評価では他との差別化はできない。 ・THREEのパッケージの「美味しそうなデザイン」という話が面白かった。 ・欧州では客を家に招いてもてなす機会が多いので家具デザインが盛んになった。逆に日本では飲食店のデザインやサービスは世界トップクラス。
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Amazonの関連書籍かなんかで出てきてなんとなく買った本だったけどすごい良かった。 デザイナーの思考回路をなんともわかりやすくユーモアを交えて語っているので読みやすく、よく理解できた。 この人面白そうだから違う本も読んでみよう。 【なるほど!そうだよな!と思ったフレーズ】 ほ...
Amazonの関連書籍かなんかで出てきてなんとなく買った本だったけどすごい良かった。 デザイナーの思考回路をなんともわかりやすくユーモアを交えて語っているので読みやすく、よく理解できた。 この人面白そうだから違う本も読んでみよう。 【なるほど!そうだよな!と思ったフレーズ】 ほとんどどうでもいいような「違和感」は、「当たり前の行為」や「ありきたりのもの」の周囲に何食わぬ顔をして居座っていることが多く、日々「気づき続ける」ことが、アイデアが出やすい体質にしてくれる。
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・何か問題はないかな。みんな本当に満足してるかな。と常々思う。 ・例えばマウスの新しいデザインを考える時に、マウスばかりを見てしまうと、ありきたりの切り口しか思いつかない。中心視はそれ以外のものを無視するので、周辺視で認識する事で違う切り口が生まれるかも。 ・違和感に日々気づき続けることが大切 ⇨スーツをハンガーに掛けるとき、上着から掛けるとパンツが掛けられない。 ・妄想で憑依力を磨く。自分がこのデザイナーだったらこうしてたよなとか。アイデアの起点になったり、新しい視点を得るきっかけになる。 ・ものごとをグレーに見る。全肯定もしないし全否定もしない。そうすると良いとこどりが出来る。 ・アイデアを形にするには、早めに判断して間違えることと、2択に絞り込むことが大切。一つしか選択肢がない時は、もう一つ選択肢を探す。 ・選択肢の2択は両極端にする。 ・課題が出た時、それをそのまま受け入れないこと。そもそもなぜその課題に至ったのか、ことの発端を見ることで、糸口がみえてくる。 ・デザインの正解は不安と安心の狭間にある。 ・対戦相手のことを何も考えずに好きな球を投げるのはダメ ・当たり前のものなど存在しないと考える ⇨箸は二本とか。そういうフィルターを数多く持つことで何かをすくいとる。 ・ここだけは守りたいということをワンワード、ワンメッセージで伝えつづける。
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■感想 新進気鋭のデザイナーがどんなことを考えているのかが良くわかる。自分を含め会社員には馴染みのない職種の方だけに、新鮮です。ただ書かれていることは一会社員にも応用可能と思えるほど抽象化して書かれています。 ■心に残った項目 人が理解できる4つの階層 数字data>トレンドtrend>文化(しっくりくる)culture>人間的な感覚human(なんかわかる) クライアントをストレッチさせるボールを投げる。120%力を出さないと届かない要求をすることで一体感をつくる コストがかけられないときこそ、デザインがカンフル剤になる デザイン事務所は職人型と創造型。ブレイクスルーは企画開発、製造、広告、コンセプトのトータル提案の創造型からのみ生まれる。 メッセージはギリギリまで削ぐ。その人以外にも妥当するメッセージでは絞り込みが甘い。 クライアントにどう見られているか、どう見られたいかを明確にしてもらう。●●業界なら?を使う。消費者目線で思考してもらう。 しむくりくるかどうかの基準は、日本と西洋では違う。 クライアントの誰にも負けないいい所を見つけ出す。 クライアントには1%のデメリットも残らず伝えて、信頼を得る。 デザイナーはあらゆる物事を視覚化する役目。模型化することでクライアントとのギャップを回避できる。視覚化はありものネットの画像検索のイメージでOK。 デザイナーはわざと裏切って思考の自由を届ける。っぽくないを届ける。 組み替え、リデザインも立派。化粧するだけのリニューアルではなく。リデザインは昔のアイデアをブラッシュアップすることで、優秀な遺伝子のみ抽出して組み替えること リニューアルで終わらせないためのチェックポイント。1 古いものの中から本質的な価値を正しく抜き出せているか? 2 新しいターゲットを生み出しているか 点のプランニング、面のプランニング、線のプランニング。点は一点突破の挑戦者、面は都市計画のようなトータルプランニング、線は既存の成功したものを線でつなぐもの 日本企業が差別化できないのは、相対評価しかしないから。絶対的な価値を生み出してこそ、差別化できる。自己中に絶対的な価値を追求してみる。それによりアップルのように狂気宿るものが出来上がる。 デザインは逆算、マーケティングは過去の積み重ねを今どう見せるか。両方を使いこなす ひらめき体質。ルーティンを使い、変化を減らすか、環境変えるか、人それぞれ。脳が快適を覚えるスイッチを用意しておく。 アイデアは出すよりも、ウンチみたいに出る感覚。コンスタントに出していくことが大事。なので、チマチマメモを使っていく。 アイデア出すため、妄想ブレスト。他人ごとを無理やり自分ごととする憑依力。これが新しい視点につながる。 ストレス感じるのは今考えていること以外のことが頭に残っているから。 必要、不必要なかったとしたらと考えて、やっぱり必要だとする。ウラのオモテはただのオモテとは一味違う。 早めに間違えるために、とりあえず2択にする絞り込むスキルが大事。この2択は両極端のもので軸を見つける。それでも迷ったら最初に正しいと思った方か、難易度の高い方が正解。 右脳と左脳を使い分ける 誰も見たことがないものは誰もいらないものと紙一重。本来そこにあるはずがないものを探す。ありそうでなかったはふとした不便から見つける。シリコンのライムケース 無茶ぶりされるということは何かしら期待されている証 来た来た来たと思ったチャンスは実はチャンスではない。めんどくさいことにこそチャンスはあるので、全力でトライすること。チャンスは訪れる、それを認識して、掴む。訪れる回数は人それぞれ。
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・私自身は製造側の人間でなかなか、デザイン、企画側の目線に触れることが出来ないので、デザイン、企画側の目線での考え方がわかって面白った。
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世界でも活躍するクリエイターの頭の動かし方を追体験できる本。アイデアを考える際に役立つ考え方が随所にあり非常にためになった。1番印象に残っているのは、主役-脇役の関係で物事を捉える事だ。例えば、部屋に白い椅子があって、この椅子をもっと白く見えるようにするには、脇役の部屋の壁等を黒...
世界でも活躍するクリエイターの頭の動かし方を追体験できる本。アイデアを考える際に役立つ考え方が随所にあり非常にためになった。1番印象に残っているのは、主役-脇役の関係で物事を捉える事だ。例えば、部屋に白い椅子があって、この椅子をもっと白く見えるようにするには、脇役の部屋の壁等を黒くすればいいのだ。
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「問題解決ラボ」は、目に見えない問題を発見し、アイデアを出し、解決するための思考法のコツを、佐藤オオキさんの体験を交えながら書かれている本。 自分はコンセプト企画などの上流からあまり参加する機会が今はまだあまりななく、今すぐ使えるかといったらそうではないが、一流の人の考え方に触れておきたいと思い購入。 「問題を必ず解決する方法」を見つけるのではなく、「必ず解決できる問題を見つける」というのがとても印象的だった。
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問題解決の際に思考を進める為のコトバが目白押し ・本当の課題は?相手の話のウラは? ・半歩前は?本来はそこにあるはずなのになぜかないものは? ・図と地図を反転させると?白いイスをさらに白くするために、イスが置かれた部屋を黒くすると? ・自分が○○さん(ユーザー、部長、部...
問題解決の際に思考を進める為のコトバが目白押し ・本当の課題は?相手の話のウラは? ・半歩前は?本来はそこにあるはずなのになぜかないものは? ・図と地図を反転させると?白いイスをさらに白くするために、イスが置かれた部屋を黒くすると? ・自分が○○さん(ユーザー、部長、部下)なら? ・振り切った選択肢を2つ出すと?両極端な選択肢を用意すると? ・ルール自体をゆるやかに崩すと? ・当たり前を疑うと? ・友達のオカンに電話で話をして伝わる? ・メッセージを研ぎ澄ますと?優先順位は?優先順位が低い物を捨てると? ・ポジティブに見ると?ネガティブに見ると?
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私が考えるデザイナーの仕事が曖昧であり、ひらめきや突拍子もない発想が必要な職業かと思っていた。しかし、ちょっと見る角度を変えたり、違和感から生活を良くする形にしたり、企業がぼんやり考えているものを形にしたりする仕事であることを知った。緻密さ、観察力、相手の考えていることを出すため...
私が考えるデザイナーの仕事が曖昧であり、ひらめきや突拍子もない発想が必要な職業かと思っていた。しかし、ちょっと見る角度を変えたり、違和感から生活を良くする形にしたり、企業がぼんやり考えているものを形にしたりする仕事であることを知った。緻密さ、観察力、相手の考えていることを出すためのコミュニケーション、整理、ひらめき等、デザイナーだけでなく、企業で働いている人にも共通して必要な要素に感じた。佐藤オオキさん、すごい‼︎
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何気に手に取ったけど、前に読んだ『ひらめき教室』の方でした。 「ありそうでなかった」探しをして、 実は「必要がないから」ということに気づかないのはコワイ。 共通の認識・前提があって、そこから少し視点をずらす、 それを見つけるヒント、訓練の仕方、発想の持って行きかた 惜しげもなく、...
何気に手に取ったけど、前に読んだ『ひらめき教室』の方でした。 「ありそうでなかった」探しをして、 実は「必要がないから」ということに気づかないのはコワイ。 共通の認識・前提があって、そこから少し視点をずらす、 それを見つけるヒント、訓練の仕方、発想の持って行きかた 惜しげもなく、並べてくれるひとつひとつに、 頭が刺激を受け、嬉しくて活性化する。 生まれたデザインの、シンプルで味わい深く、 くすっとするような楽しさにほれぼれ。 黒と白で刻まれた定規、立方体をデザインした平面のパズル。 本の中の言葉と、出来上がったものの美しさに感動する。 時おり読み返すと、ごちゃごちゃの頭もリセットできそう。
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