神様のカルテ(0巻) の商品レビュー

夏川草介(著者)

2015/03/24

医療はただ手術をしたり治療をしたりすることだけではないということをいつも教えてくれる本である。医療の基本も人対人。患者さんの声に耳を傾け、悩みながらも寄り添っていこうとする一止やそれをおおらかに見守る大狸先生、そして方向は違うけれどもやはり医療に真摯に向き合おうとする事務長のやり方、すべて大切なことなのだなぁと感じた。何が正解なのかはわからない。ベストな選択がないならベターな選択をという心構えが大事なんだろうな。
そして、榛名さんの雪山でのお話もとてもよかった。

2015/03/24

神様のカルテシリーズの最新作。
といっても、神様のカルテ3の続編ではなく、最初の作品のさらに前の物語。
いままでのシリーズを読んでる人は、あの人の原点ってどんななんだろう…？
を知ることができるし、読んでない人はこれが本当の導入として楽しめることができると思う。
情景や、人物の心理がわかりやすくスラスラ読めるのも相変わらず。
早く続編が読みたい！

2015/03/23

ほっこりするよ、って借りた本。

本当にほっこり。居心地がいい、素敵な物語。

こんなにも泣く本とは思わず、電車で大変だった。

道に迷ったときにも読みたい本。

2015/03/22

一止たちの国家試験前の様子、本庄病院での事務長と医師との衝突、御嶽荘での暖かい人間模様、榛名さんの山登りなど盛りだくさんで、相変わらずホッとする本でした。

もう一回神様のカルテシリーズを再読しようかと思いました(^^)

2015年3月22日読了

2015/03/22

一止たちの国家試験前の落ち着かないような様子、まさに青春時代、懐かしいようで、すがすがしさもあり、よかった。
事務局長の冷徹な顔の裏側にある、悲しい思い出、心の底にある、温かさ。よかった。
研修医時代の一止の健闘、患者さん國枝さん夫婦の思い。よかった。
榛名さんが雪山で救った命。健三さんが、がんばって、生きてくれているといいなあ。
それぞれ、短編で描かれているけれど、命と向き合うことの大変さが伝わってくる。

医療業界の抱える問題もちらっと触れていたのも興味深かった。

2015/03/18

「神様のカルテ」の國枝さんとの本をめぐる会話の部分は、涙なしには読めませんでした。

優しさとは、何か。

自分にできることは、何か。

突きつけられて、迷い、それでも決断し進んでいく人の強さ、優しさを感じる物語でした。

2015/03/17

神様のカルテ0、読み終わりました！

「人間にはな、神様のカルテってもんがあるんだ」
「神様がそれぞれの人間に書いたカルテってもんがある。俺たち医者はその神様のカルテをなぞっているだけの存在なんだ」ー本文よりー

懸命な医師。懸命な故に苦悩する医師たち。そして、彼らを取り巻く温かな人情。
この作品には、人間の尊厳が満ちています。
人間賛歌とも言うべき、このシリーズを是非とも多くの方々に読んでもらいたいと思います。

※「0」は主要な登場人物の短編集。「1」「2」「3」を読んだ後の読書をお勧めします。

2015/03/16

神様のカルテ０。１～３に引き続き、やはりこのシリーズは好きだなー。各登場人物はそれぞれにキャラは異なるけれど、各キャラ共通して言えるのが「人としての温かさが滲み出てる」こと。これがこの本を読んで爽やかな気持ちになる理由なんだろうなー。
優しいとは想像力のこと。弱さではない。相手のことをどれだけ想像して思いやれるか。優しい人は苦労する。

2015/03/15

この小説に出てくる人々はみんな周囲のひとを思いやり優しい。日々の忙しさや困難にぶつかっても運のなさを呪ったり妬んだりしない。このシリーズはどの巻も涙ナシに読むことはできない、心が温まる話ばかりです。

2015/03/14

この本は、人の繋がりと気持ちの強さ、花や長野の山々と季節の描写、そしてお酒と本の舞台に面白いほど私をその世界へ引き込んでくれる。
そして、人は、それぞれ思想や価値観の違いから時にぶつかることも多いけど、成し遂げるべきものは同じであると、この本を読むとそう思うのです。
早春の季節にはぴったりです。