いつも「時間がない」あなたに の商品レビュー
「欠乏は人の注意を占領し、それが限定的な強みをもたらすが、その他の能力が低下する」 例えば、金銭的に貧しい人は、いつもお金のことに心が奪われていて、お金を得る方法につながることには躍起になるが、心に余裕がないため、良い親になりにくいなど、他の大事なことが疎かになるらしい。 欠...
「欠乏は人の注意を占領し、それが限定的な強みをもたらすが、その他の能力が低下する」 例えば、金銭的に貧しい人は、いつもお金のことに心が奪われていて、お金を得る方法につながることには躍起になるが、心に余裕がないため、良い親になりにくいなど、他の大事なことが疎かになるらしい。 欠乏のせいで、他のもっと重要かもしれないことをトンネルの外に追い出してしまうことをトンネリングというが、私も、時間が足りないという欠乏のせいで、しょっちゅうトンネリングに陥っている。 トンネリングに対処すべく、スラックという余裕をトンネリングに陥っていない時に意識的に作っていく備えが大切だそうだ。 私の場合、トンネリングになって、子供との時間を犠牲にすることがあるのだが、あらかじめ週一回は親子活動をする時間を予定に組み込んでおくとか、月一回親子で、料理や掃除をする日を確保しておく。 心がけなくてもよい行いができるように あらかじめスラックを準備しておくことが大切だと分かった。 時間がない私の問題点を解決してくれる画期的な方法が見つかったわけでは無いが、欠乏の恐ろしさが経済学的な視点で分かり、知見が深まった気がした。心理学などでよく用いられている言葉についても、その現象や効能が具体例とともによく説明されていてとてもわかりやすかった。 欠乏の仕組みを理解し、欠乏とうまく共存するために、とても役立つ本だ。 とにかく、スラックをいかにして作るかということを意識して、日常の生活を振り返ってみたい。
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「貧すれば鈍する」と言われる。常におカネや時間などの不足分に気を取られて(どんな手を使ってでも埋め合わせよう!と躍起になることで)IQが下がってしまっているという。「まな板の法則」のように、不足分を気にする雑念が大きすぎてCPUを専有して、切るべき具材を置くスペースが狭くなるのだ。つまりピンチ度合いが増すほどに酔っ払っているくらい思考力が低下してしまうということ。本書はそんな「欠乏の行動経済学」について解説されている。 (行動)経済学からの説明は本書に譲るが、自己啓発系の本家「7つの習慣」の第一の習慣「主体性を発揮する」ためのマインドセットとしても本書は重要である。つまり「0の習慣」ともいうべきなのが「心身ともに余裕のある状態を作ること」である。本書のアドバイスに従えば、「第三の習慣」で最重要視される「緊急ではないが重要なタスク」を継続できるようになる。 行動経済学の権威であるダニエル・カーネマンが「ファスト&スロー( https://x.gd/18Q0p )」で説いた認知バイアスの「システム1」に囚われないようにするためにもまずは「余裕のある状態」に自分を置くことである。 そのためにはおカネも時間もギチギチに使い道(予定)を詰め込むのではなく3~4割程度の余裕(バッファー)を設けておきたいところだ。
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【琉大OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB18111818
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【感想】 いつも時間がない、時間がないと思いがちだったけれども、 時間がないと言う欠乏性に陥っていることに気づかされた。 特に、身体の疲れにより休息が必要と同じように、精神的にも消耗したときに回復を必要とするというのは心に残った。 育児はまさにこれ。 あと、今まで貧困は金銭面...
【感想】 いつも時間がない、時間がないと思いがちだったけれども、 時間がないと言う欠乏性に陥っていることに気づかされた。 特に、身体の疲れにより休息が必要と同じように、精神的にも消耗したときに回復を必要とするというのは心に残った。 育児はまさにこれ。 あと、今まで貧困は金銭面しか考えていなかったけれども、 心理的状況や処理能力まで目を配ると言う事はなかった。これも新発見。 【心に残ったところ】 ・ひとつのことに集中するということは、ほかのことをほったらかしにするということ。 ・欠乏とは、自分の持っているものが必要と感じるものより少ないこと ・欠乏は人の心を占拠する ・欠乏状態とは、失敗できる余裕がないことだけではく、失敗する場面が多い。 ・だから、スラックがあることは、豊かさを感じられ、心のぜいたくにも感じる。 (大きなスーツケースに物を詰める時、トレードオフになっていることにすら気付いていない) ・トンネリングは、トンネルの内側のものが鮮明に見えるが、トンネルに入らない周辺のものは何も見えなくなる視野狭窄の状態。 ・トンネリング(差し迫った欠乏時に起こす。 例:借金を重ねることなど)を起こし、ほったらかしにし ・ジャグリング(緊急の課題を曲芸並みに次々とやりくりすること)によって欠乏の罠に陥る ・スラックをもとう(ショックをやわらげるくらい) ・本人の意思の問題ではなく、欠乏マインドセットを知り欠乏の罠を避ける方法、やわらげる方法を ・ダイエット、孤独感、借金なども欠乏マインドセット ・処理能力に負荷がかけられると、衝動抑えるのは難しくなる。 (控えたいケーキを食べることや、言うつもりのない言葉を口走るなど) ・自分が孤独になると思い込んだ人は2倍近くたくさん食べている。 他には脂っこい食べ物の摂取量がかなり多い。 ★貧困は物質的は状況に重点が置かれがちだが、心理的状況、処理能力にも目を向ける必要がある (よく眠れていない?頭をきちんと働かせるのが難しい?気が散りやすい、動揺しやすい?そんなことが毎日起こる?) ・圧倒的に1番多かった答えは時間。(中略) もっと自由な時間が欲しいのだ。 人は身体的に疲れきって休息を必要するのと同じように、精神的にも消耗するので回復する必要がある。 ところが欠乏が長引くと処理能力の負荷は蓄積されがち。
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「時間がない」「お金がない」などの欠乏(◯◯が足りない)とその影響を解説した本。貧困の解説が多い。欠乏によって頭の中がいつもその事にとらわれ処理能力が低下し、肝心の欠乏を引き起こしている原因を解決するのが難しくなる負のループに入ることが解説されている。時間がない場合は最悪すべての...
「時間がない」「お金がない」などの欠乏(◯◯が足りない)とその影響を解説した本。貧困の解説が多い。欠乏によって頭の中がいつもその事にとらわれ処理能力が低下し、肝心の欠乏を引き起こしている原因を解決するのが難しくなる負のループに入ることが解説されている。時間がない場合は最悪すべてのスケジュールをドタキャンして断ってしまうこともできるが、貧困でお金がない場合は何も手放すことができない。そのため貧困の欠乏の負のループは脱出が難しいという。 欠乏とそれによる処理能力の低下は新しい視点でとても参考になった。豊かな内に欠乏状態にならないように対処することと、処理能力は筋肉のように疲れると落ちるものであるという点はこれからの生活ですぐに役立てられるところ。
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橘玲の推薦本。 読んで改めて、余裕(ゆとり)が大事だと思った。 常に忙しく、コップの水がいっぱいの場合は新しい水を入れることが出来ず、入っている水を捨ててから入れるしかない。 切羽詰まった状況だと目先のことしか見えず、大切なことを見落としてしまう可能性がある。 心に余裕をもつ...
橘玲の推薦本。 読んで改めて、余裕(ゆとり)が大事だと思った。 常に忙しく、コップの水がいっぱいの場合は新しい水を入れることが出来ず、入っている水を捨ててから入れるしかない。 切羽詰まった状況だと目先のことしか見えず、大切なことを見落としてしまう可能性がある。 心に余裕をもつ生活が大切だと思った
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経済学者と心理学者が共著した行動経済学の本。 欠乏は心を占拠し、その対象のことをいつも頭のどこかで考えることになる。心の中の一部が占拠されることで処理能力が落ちる。処理能力が落ちるとへまをする。これは著者によるとバックグラウンドで開いているプログラムのせいで処理速度が落ちたパソコ...
経済学者と心理学者が共著した行動経済学の本。 欠乏は心を占拠し、その対象のことをいつも頭のどこかで考えることになる。心の中の一部が占拠されることで処理能力が落ちる。処理能力が落ちるとへまをする。これは著者によるとバックグラウンドで開いているプログラムのせいで処理速度が落ちたパソコンと同じ状態らしい。 そして欠乏は新たな欠乏を生み出し、深みにはまっていく。 その負の連鎖を裁ち切るには「想定外」に対応する時間やお金をあらかじめ「計画内」にいれておくといいらしい。本の中ではこれはスラックという言葉で表現される。 負の連鎖を人間の意志の力で断ち切るのは難しいので、外的な仕組みを作ることが大切なのだそうだ。
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2022/04/24 読了 #読書記録 #rv読書記録 時間に追われる人、あるいはそれに限らずなにかに追われ苦しんでいる人には、例えば金銭や時間といった問題だけでなく、処理能力においても問題が発生しているという事実を、明確なデータとともにしめしている。 仕事でもあったなと感じ...
2022/04/24 読了 #読書記録 #rv読書記録 時間に追われる人、あるいはそれに限らずなにかに追われ苦しんでいる人には、例えば金銭や時間といった問題だけでなく、処理能力においても問題が発生しているという事実を、明確なデータとともにしめしている。 仕事でもあったなと感じる場面も想像でき、逆に言えばあらゆる人に読んで欲しいと思える。再読価値あり…かな。 読んでる最中、途中適当に読んで理解がかなり薄い所がある。まさに"欠乏"状態に陥っていた。理由の一つが図書館への返却期限。まさに"欠乏"による処理能力の低下が起こった一例か… おそらく今後も同じことに直面するんだろうなぁ。。。人間は愚かだ。
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. いつも「時間がない」あなたに/センディル・ムッライナタン、エルダー・シャフィール 最近、仕事が多忙になってきて、あー、忙しいなぁ、時間が足りないなぁと思っていたところ、この心理状況のプロコンって何だろう?と思い、手に取った本。 この本は様々な実験から、時間のみならず、金銭面でも、人が欠乏を感じた時の心理的影響と生産性の変化を分かりやすく教えてくれる。 この本のキーワードは、"スラック"、"トンネリング"、"ジャグリング"である。 スラックとは、余裕があることを指す。大きな旅行カバンだったら、必需品以外も入れることができ、お土産用のスペースができるかもしれない。これがスラック。 トンネリングとは、トンネルに入ると抜けた出口から入る光が見え、それ以外は真っ暗で見えない。人は予定が詰まっている時、急用に追われている時、目の前のタスクにしか目にいかず、他の要素は見えなくなる。この状況をトンネリングと呼ぶ。 ジャグリングは忙しい人は一つタスクが完了したとしても、すぐ次の急を要するにタスクを処理しなければならず、急用の連鎖を意味する。 どんな人も逼迫する状況では、トンネリングが発生する。重要な要件があっても先延ばししていると、目の前のタスクが終わったら、その重要な案件の締め切りが来る。ジャグリングが発生する。 これを防ぐためにはスラックが重要である。 スラックを作ることで効率的になった事例、研究結果がとても面白かった。
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集中とトンネリング 時間がなくなると、会議では中間軌道修正がおこり、肝心なところに集中し、より具体的な進展がある 残された時間がほとんどない、と感じると、彼らは毎日を最大限に活用しようとした 欠乏がさまざまな時間尺度で人の注意を引きつける トンネリング トンネル内のもの...
集中とトンネリング 時間がなくなると、会議では中間軌道修正がおこり、肝心なところに集中し、より具体的な進展がある 残された時間がほとんどない、と感じると、彼らは毎日を最大限に活用しようとした 欠乏がさまざまな時間尺度で人の注意を引きつける トンネリング トンネル内のものは見えるが、外のものは何も見えなくなる視野狭窄状態 ‼️集中は有益だが、もっと重要かもしれないことがトンネルの外に押し出されてほったらかしになる ‼️マルチタスクは代償を伴う、運転中の電話、食事会議 処理能力への負荷=欠乏 線路沿いの生徒は、他と比べ、学力が落ちた 人の気を散らすものは外から来るとは限らない、住宅ローン等 ‼️バックグラウンドで沢山のプログラムを開いていれば、ブラウザーはもたつく 貧困は能力を低下させる。 彼らの持って生まれた能力が低いわけではなく、知性の一部が欠乏によって占拠される ダイエット中、成績悪い ‼️欠乏とは、重要な心配事が連続発生している状態 人の豊かさは気にしないでいられるものの数に比例する。 洗濯用洗剤メーカー 小さいキャップは満杯まで注ぐので満足する。 大きいキャップは少なく感じるので、沢山消費してしまう 人は目先の利益を過大評価して、将来の利益をおろそかにする ジャグリング 緊急の課題を曲芸のように次から次へと処理する最悪状態 ‼️欠乏の罠から抜け出すには計画を立てる必要があるが、計画は重要だが緊急ではないのでマインドセットが難しい ‼️部下の火消しを手伝うことができれば、新たな処理能力を生み出すことになる 組織における欠乏への対処 セントジョンズ医療センター、手術室はいつもいっぱい 解決策は、手術室を1つ使わずに開けておくこと 計画外の手術がいつも計画を狂わせていたが、これにより対処できるようになった 貧困層が貯金をしない理由 貯金は重要だが、緊急ではない リマインダーメールを送るだけで、貯金は6%増えた ‼️欠乏は往々にして豊かさのもとで生まれる 無駄に使われたたくさんの時間の元に、 余裕があった時に下手なお金の使い方をしたせいで
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