七十歳死亡法案、可決 の商品レビュー

垣谷美雨(著者)

2023/10/08

面白かったー！

垣谷美雨さんは、何読んでもハズレなし。　
言いたいことを代弁してくれるというか、
痒いところに手が届く、そして気持ちいい！
もう共感しかないです。

主に介護の話です。
いずれくるもの、
しかしその前に自分の方が先に...なんてこともあるわけで、とにかく毎日を悔いなきよう、楽しんで生きなくちゃ！と思います。

途中の話しにもありますが、
自分が居なくても、仕事や家事は回っていく。
必死こいて、やったとて、いざ居なくなれば他の人が考えてやるのです。
ましてや、もっといい方法を見つけて、快適に改善されることもある。
独りよがりの頑張りすぎは良くないなぁって思った。

ついつい休みなもんで、一気読みしちゃいました。
楽しかったー

2023/10/03

タイトル買いした一冊。
読みやすくリアルな部分もある。

家族とはなんなのか、長生きすることについて
とても考えさせられる。

世界旅行はほんとに意味がわからずイライラした。

2023/09/21

09月-13。3.0点。
年金不足、財源不足から、2年後に七十歳死亡法案を施行する。現在68歳以上の高齢者は、2年後に安楽死という法案。
主人公は80代の姑を介護する、55歳の嫁。家族、義理の姉妹は全く協力してくれない。。。

軽いタッチだが、ちゃんとしたストーリーで面白かった。

2023/09/03

男と女、若者と年配者。
お互い分かりあうことは難しいかもしれないけど、わかろうとすることが大事。
男たちの発言でイラッとしたけど、ラスト、良かった。

2023/09/02

義母の介護問題を皆が皆、東洋子に押し付けていてモヤモヤ…。東洋子の家出で一体どうなる？と思ったけど、みんな各々に考えも変わってきていい方向に動き出してホッとした。

2023/08/15

　Twitterを見てると安楽死に肯定的な意見をたくさん見る。ほとんどが健康な若い人達だ。
苦しい生活。毒親育ち。結婚どころか恋人さえ作れない。親の介護や死という迫り来る現実。年金だって貰えない。ニュースも暗い話題ばかりだし私も中高年になったらサクッと安楽死させてくれたらいいのにと思う時がある。

　感想だがラストの駆け足感が好きではない。
今作もトントン拍子に話がうまく行く。
うまく行きすぎて面白くなくなる位…
東洋子が可哀想すぎる。携帯も必要ないくらい家事と介護に明け暮れて外の世界と遮断されてきたというのに…。せめてスマホくらい持たせてやってよ…。

　今回も出てくるダメ男(夫と息子)。
うちの夫も米も炊けないし洗濯機すら使い方が分からない。家事は女の仕事だと思っているので恐らく介護も他人任せだろう。菊乃みたいに男尊女卑の時代に育った女性が息子を格上に扱うからああなるのか。なる程なぁ。
桃佳は介護の仕事をしてみて母の苦労がわからなかったのだろうか。彼のおばあさんのお見舞いに通うくらいならお母さんを気にかけてあげなさいよ…。

　個人的に恋愛要素はいらなかったんじゃないかと思う。マリンコとか取って付けたように出てきたしw千鶴の存在は正樹だけでなく作者からしても都合の良いキャラクターに感じる。こいつはサザエさんの花沢さんか。リフォームと言いつつさりげなく外堀を埋めてる所とか結構曲者だと思うのだが…

2023/08/08

兼ねてから80くらいで尊厳死を選択できる制度があっていいのではと思っており、それを上回る過激なタイトルを最近はまっている垣谷さんから見つけて迷わず購入。

前半の発狂しそうな糞詰まり状態からの緩やかな回復はいつもの展開だけどほどほどでちょうどいい。
安らかな死を選択できるって現代ならではの贅沢な気がするけどまだまだタブー視されているのはどうかなと思う。

2023/08/03

今の日本のある面を反映している様な小説。

選挙は老人ばかりが投票に行き、老人のための法案、もしくは老人に選ばれた与党の勝手な法案ばかりが、国民を見ていない非人権的な法案が可決し。
若者は、はたらけど楽になっていかない。
疲弊している。

ある家族が主人公。
わがままな姑を甲斐甲斐しく介護する嫁。
そんな嫁を顧みず自分のことだけしている夫。
息子は一流大学を出て、就職しながらも人間関係に破綻し、引きこもり、これも同様に自分勝手で母親に甘えっぱなし。

中盤までは疲弊がこぼれもれて読むのも辛い。
ぷつんと糸が切れた妻は家出をする。

そこで初めて、歯車が動き始めるというおはなし。

2023/07/26

世の中には2種類の人間がいると思う。介護する人と介護しない人だ。介護しないで家族の誰かに押し付けるのではなく、介護は外注するのがスタンダードになればいいのになと思った。介護は子供がやって、嫁がやって当たり前ではないよね。介護は外注する。そして口から食べれなくなればそのまま枯れるように死んでいくのがデフォになればいいのに。日本の終末期医療は狂っている。変えていかないと若者の人生が高齢者によって搾取されていく。

2023/07/23

七十歳死亡法案（日本国籍を有する者は誰しも七十歳の誕生日から30日以内に死ななければならない。例外は皇族だけ）が可決された。そんな法案あり得ないでしょ〜と思うけど、待ってました!と思う人もいるという現実。

家族の介護を経験した人なら東洋子さんの気持ちは痛いほどわかるのでは?いくら専業主婦とはいえ東洋子さんみたいにヘルパーさんや家族の協力なしに１人で介護するなんて無理です。夫は自分の母親なのに妻に押し付け世界旅行て…。もっと早くに家出しても良かったのに。家出した事でみんなの意識が変わって本当に良かった。