サーカスの夜に の商品レビュー
小川さんの作品は蝶々喃々からしばらく読んでいなかったから、どんな作風なのかわからずに読みましたが、興味を持ってどんどん読み進められました。話は海外のサーカスが舞台とあって、幻想的なイメージでしたが、人の温かさが、料理のあったかさにあいまって、とてもあたたかい作品に仕上がっていると...
小川さんの作品は蝶々喃々からしばらく読んでいなかったから、どんな作風なのかわからずに読みましたが、興味を持ってどんどん読み進められました。話は海外のサーカスが舞台とあって、幻想的なイメージでしたが、人の温かさが、料理のあったかさにあいまって、とてもあたたかい作品に仕上がっていると思います。
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病気の為に10歳で身体的成長が止まった少年が、憧れのサーカスの世界に飛び込み、周りに助けられながらトイレ掃除の下積みから次第に綱渡りの技を磨き。。。 侏儒とサーカスと言えば、どうしても大好きなスタージョンの「夢みる宝石」を思い出してしまいます。日本ならいしいしんじさんの世界でしょ...
病気の為に10歳で身体的成長が止まった少年が、憧れのサーカスの世界に飛び込み、周りに助けられながらトイレ掃除の下積みから次第に綱渡りの技を磨き。。。 侏儒とサーカスと言えば、どうしても大好きなスタージョンの「夢みる宝石」を思い出してしまいます。日本ならいしいしんじさんの世界でしょうか。いずれにせよどんよりと昏く重い物語。でも、その中に僅かに明るい日差しが差し込んで・・・。というイメージです。 しかし、小川さんが書くとちょっと違います。時代も国もはっきりしない場末のサーカス団と言うのは予想通りなのですが、余り昏さやミステリアスな感じはしない。まあ明るくも無いのですが。。。 そのせいでしょうか、基本的には少年の成長物語なのですが、何かコントラストが弱い感じなのです。 例によって、食べ物は美味しそうなのですが。
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夫々に悲しみを持ちながら生きる、サーカスの人たちの優しさに、触れながら、自分の生きる道を見つけた少年。 根底にある悲しみが、心に響く。
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いしいしんじの世界の様な、どこかの異国で時代も背景も分からない様な、そんな雰囲気のお話でした。少し、小川洋子の「猫を抱いて象と泳ぐ」を思い出しながら不思議なサーカスの世界に埋もれながら読んでいました。 一言で言うと「貧乏なサーカス団を舞台にした、少年の成長の物語」だと思う。だけど...
いしいしんじの世界の様な、どこかの異国で時代も背景も分からない様な、そんな雰囲気のお話でした。少し、小川洋子の「猫を抱いて象と泳ぐ」を思い出しながら不思議なサーカスの世界に埋もれながら読んでいました。 一言で言うと「貧乏なサーカス団を舞台にした、少年の成長の物語」だと思う。だけど、それだけじゃ全然しっくりこない世界観がある。登場人物の色とりどりの破片が散りばめられて、サーカスという不思議な迷路に迷い込んで、ずっとその空気の中で、一人の異国の旅人になった心地でした。 ―僕は、未来を見つめたまま、歩き続けた。未来の先に、自分の背中が見える。つまり未来とは、僕自身のこと?―
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【あらすじ】 サーカスに魅せられ、綱渡り師を目指す少年の冒険と生長。心躍る物語。離ればなれになった両親とかつて一緒に見たサーカス。忘れられないその不思議な世界の一員になることを目指して入団した少年の前に現れる、自由で個性の強い人々。クラウン、ピエロ、ブランコ乗り、ジャグラー、そし...
【あらすじ】 サーカスに魅せられ、綱渡り師を目指す少年の冒険と生長。心躍る物語。離ればなれになった両親とかつて一緒に見たサーカス。忘れられないその不思議な世界の一員になることを目指して入団した少年の前に現れる、自由で個性の強い人々。クラウン、ピエロ、ブランコ乗り、ジャグラー、そして美味しいお菓子やスープを作ってくれるコック。少年は少しずつ綱渡りを学んでゆく。新鮮な長編小説。 【感想】
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どこの国の話ともつかない、サーカスに志願して独り立ちする少年。 自由で独特の世界が広がっているのだけど、温かくってほのぼのとした空気がずっと流れていて。 予想だにしない唐突な展開にも、違和感なく溶け込めてしまうのがとっても不思議。 前回読んだ食堂かたつむりと同様に 動物を食べるシ...
どこの国の話ともつかない、サーカスに志願して独り立ちする少年。 自由で独特の世界が広がっているのだけど、温かくってほのぼのとした空気がずっと流れていて。 予想だにしない唐突な展開にも、違和感なく溶け込めてしまうのがとっても不思議。 前回読んだ食堂かたつむりと同様に 動物を食べるシーンが随所に出てくるけれど シチュエーションが違えばこんなにも自然に描写できるものかと しきり。 やはり小川糸さんの比喩はとても素敵。
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サーカスが見たくなりました。 世界観は好きです。 でも続きが読みたくなるような感じでもなく、 さらっとあっさり終わってしまいました。
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どこの国の話か分からず、なんとなーく読んでなんとなーく読み終わったって感じ。 少年の成長物語なんだろうけど、好みではないかな。
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「僕は見つけた、素敵な自由を」 祖父母と暮らす少年は、離ればなれになった両親と一緒に見たサーカスが忘れられず、その不思議な世界の一員となる。 レインボーサーカスに入団した少年は、団長をはじめ、自由で個性の強い人々と生活を共にし、成長していく。 足に怪我を負っているクラウン、性同...
「僕は見つけた、素敵な自由を」 祖父母と暮らす少年は、離ればなれになった両親と一緒に見たサーカスが忘れられず、その不思議な世界の一員となる。 レインボーサーカスに入団した少年は、団長をはじめ、自由で個性の強い人々と生活を共にし、成長していく。 足に怪我を負っているクラウン、性同一性障害の綱渡り師、そして少年の一番身近にいた、美味しい料理を作ってくれる、歌えなくなった元オペラ歌手のコック…。 少年自身も病気のために背が伸びないのだが、料理の手伝いからトイレ掃除、最後は綱渡りも学び、心が強くなっていく。 サーカスに魅せられた少年の成長を綴った、心躍る物語。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
何もないただの野っ原にひとたびテントが立つと、サーカスが生まれ立派なステージになり、魔法がかかったような夢の一夜が始まる…。 たまたま目にした一枚のサーカスのチラシに目を奪われる少年。 夢のような響きが頭から離れない少年は一人、サーカス団で働くことを決める。 過去の自分を捨てる覚悟を持ち、綱渡り師になることを決めた少年は、遥かなる未来の一点だけを見つめ、ただひたすらに前進する! 幼い頃に飲んだ薬のせいで一生身体が成長しない少年だったけれど、心の成長は誰よりも早かった。 憧れの未来への一本道を歩き始めた少年にエールを贈りたい。
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