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インドクリスタル の商品レビュー

4.1

47件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    2

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満足

こんなに面白い小説家がいたのだと安堵した。素材も良いし構成が完璧で、商品として成り立つプロの作品。もっと高く評価されるべきと思う。

mr

2022/09/29

壮絶だったが面白かった。 良い悪いではなく「文化が違う」 そう割り切ってはいけないのかもしれないけれど、土地土地の文化というのは一朝一夕に作られたものではなく長い時間をかけてつくられてきている。 それを上辺だけで批判したり知ったつもりになるのは違うなと感じが。 土地土地の言い伝え...

壮絶だったが面白かった。 良い悪いではなく「文化が違う」 そう割り切ってはいけないのかもしれないけれど、土地土地の文化というのは一朝一夕に作られたものではなく長い時間をかけてつくられてきている。 それを上辺だけで批判したり知ったつもりになるのは違うなと感じが。 土地土地の言い伝えなども必ずそこには理由があるが年月とともに少しずつ変化してきたり風化してしまっているものもありのだろう。 でも先人達の知恵は軽視してはいけないなと。

Posted byブクログ

2019/01/11

日本人が考える常識とかは、かなり特殊なのか。インドが普通じゃないのか。彼女が普通じゃないのか。よくわからないままです。でもそれで良い。

Posted byブクログ

2019/01/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

インドという国の一端を垣間見ることになった。自国の文化だけにどっぷりと浸かって暮らしている自分にとって、場所によってはこんな文化の中で暮らしている人間がいるんだという実感に、カルチャーショックを受けた。平和ボケしてると侮られようと、日本に生まれてきたことは究極に有難いと、両手を固く組んでしまいそうになる。 途中、主人公の藤岡さんに「なんで気づかないのぉぉ〜」と詰め寄りたくなるシーンがあるけど(ドナヒューの環境調査報告書に目を通しもせずラージェンドラに渡しちゃったり、ロサを川縁に置き去りにしてきたと悔恨し続けたり…)、二段組のこの分厚い本を最後までハラハラしながら読むことができた。 自分とは全く関わりのないビジネスの世界や、さして興味のないインドが中心となった内容であるにも関わらず、読後には深い満足感があった。 それにしても最後の最後まで藤岡さん、お人好しだな〜。

Posted byブクログ

2018/03/30

インドクリスタル 篠田節子 角川 素晴らしい小説だ めったに小説を読まないけれど 良い小説に出会えたことに感謝 政治的な矛盾については勿論 歴史的な問題から文化や文明 知識と意識や損して得取れの選択肢 哲学や倫理に関するなど多様に絡んだ社会に付いて 織り込まれている生き様にほ...

インドクリスタル 篠田節子 角川 素晴らしい小説だ めったに小説を読まないけれど 良い小説に出会えたことに感謝 政治的な矛盾については勿論 歴史的な問題から文化や文明 知識と意識や損して得取れの選択肢 哲学や倫理に関するなど多様に絡んだ社会に付いて 織り込まれている生き様にほっとする 特に面白くなるのは三章の「スラム」辺りからで 最後の四章は一気に読み通すことになる しいて気になった所を上げるならば テニヲハの「は」が重ねて使わるいることと 肝心な人間の所有意識に関する掘り下げが 中途半端な部分だろうか

Posted byブクログ

2017/11/03

面白いエンターテイメント作品ではなく、色々と考えさせられる社会派小説。 著者の作品は今回初。 しかもインドという国は今まで興味も持っておらず、読み進めてかなり衝撃を受けました。 物語としてはイライラしたりモヤっとしたりげんなりする場面が多いが、インドという国の見方がガラッと変える...

面白いエンターテイメント作品ではなく、色々と考えさせられる社会派小説。 著者の作品は今回初。 しかもインドという国は今まで興味も持っておらず、読み進めてかなり衝撃を受けました。 物語としてはイライラしたりモヤっとしたりげんなりする場面が多いが、インドという国の見方がガラッと変える事が出来たという点で、読んで良かったかなと思う。

Posted byブクログ

2017/08/20

インドって広いし人多いし文化も民族も気候も多様なのに、日本人のインドに対するイメージって相変わらずカレーとターバンと蛇使いから変わっていない気がする。

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2017/07/06

7月-1。3.5点。 工業用の純度の高いクリスタルを加工する、中小企業の 社長が主人公。インドに高純度のクリスタルを探す。 その中で、インドの不可触民(カースト外)の少女に 出会う。とてもふしぎな能力を持つ少女(超能力では無い)と出会う。 圧倒的な取材に基づく物語と感じた。相変...

7月-1。3.5点。 工業用の純度の高いクリスタルを加工する、中小企業の 社長が主人公。インドに高純度のクリスタルを探す。 その中で、インドの不可触民(カースト外)の少女に 出会う。とてもふしぎな能力を持つ少女(超能力では無い)と出会う。 圧倒的な取材に基づく物語と感じた。相変わらずの筆力。 540頁があっという間。 ただ、もうちょっと盛り上がりが会った方が良かったかな。

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2017/05/29

文化も価値観も違う国での仕事のやり辛さをひしひしと感じる作品でした。高い純度の水晶を入手すべく奮闘する藤岡だが、出て来る関係者はみんな胡散臭く、NGO団体も当てにできず、誰が信用できるのかさっぱり判らない。そこに謎の少女ロサまで絡んできてぐいぐいと読み進めることができました。イン...

文化も価値観も違う国での仕事のやり辛さをひしひしと感じる作品でした。高い純度の水晶を入手すべく奮闘する藤岡だが、出て来る関係者はみんな胡散臭く、NGO団体も当てにできず、誰が信用できるのかさっぱり判らない。そこに謎の少女ロサまで絡んできてぐいぐいと読み進めることができました。インド社会についてかなり調べてあり、労作、力作であると思います。でも、500頁超、上下段でわりと文字がびっしりと詰まっていて特に冗長とも感じなかったけど、読み終えて疲れました。長編、社会派どんと来いというタイプの人にはおススメ。

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2017/01/25

面白かった!! 540ページ、二段組みの大作。 人工水晶の製造開発会社の社長・藤岡は、水晶を求めインドの寒村に赴く。 信義則や契約概念のない相手とのビジネス、謎に満ちた少女ロサとの出会い、先住部族と地主、カースト制度、男尊女卑、暴力、貧困、NGOなど、よくぞここまでインドを奥深...

面白かった!! 540ページ、二段組みの大作。 人工水晶の製造開発会社の社長・藤岡は、水晶を求めインドの寒村に赴く。 信義則や契約概念のない相手とのビジネス、謎に満ちた少女ロサとの出会い、先住部族と地主、カースト制度、男尊女卑、暴力、貧困、NGOなど、よくぞここまでインドを奥深く書いたと思う。 日本はなんて平和で、平等意識がしみ込んで、性善説の国民なんだろうか。 次々直面する困難、決して甘い話ではないが、展開が気になり、寝る間を惜しんで読んだ。 (図書館)

Posted byブクログ