切り裂きジャックの告白 の商品レビュー
過去にあった切り裂きジャックの事件をモチーフとした連続殺人事件。 犬養と古手川のコンビのやりとり、めっちゃできる刑事さんなんだな。 犯人もギリギリまで分からず、最後までワクワクしながら読み進めることができた。
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ドクター・デスの遺産が映画化されるに伴い、犬養シリーズを読み始めました。 面白かった!ジャックの捜査をする犬養を通して臓器移植の是非を考えさせる構成は見事。臓器を取り出す手術を見たあと、娘と向き合う場面での犬養に心動かされました。自分なら犬養のように声をかけられるのだろうか、そう...
ドクター・デスの遺産が映画化されるに伴い、犬養シリーズを読み始めました。 面白かった!ジャックの捜査をする犬養を通して臓器移植の是非を考えさせる構成は見事。臓器を取り出す手術を見たあと、娘と向き合う場面での犬養に心動かされました。自分なら犬養のように声をかけられるのだろうか、そう考えさせられただけで読んで良かった。 ミステリーとしても読み応え有りで満足です!! 映画鑑賞公開までに犬養シリーズを読破しよう。
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臓器をすべて取り除かれた惨殺死体。切り裂きジャックと名乗る声明文。その先に見えてくる臓器移植の闇。冒頭からぐいぐい引き込まれた。やめ時を逃しまくり睡眠不足に…(笑 切り裂きジャックの「告白」とは皮肉が効いてて面白いなと思った。まさに告白。自分のことしか考えてなくて嫌悪感しか残ら...
臓器をすべて取り除かれた惨殺死体。切り裂きジャックと名乗る声明文。その先に見えてくる臓器移植の闇。冒頭からぐいぐい引き込まれた。やめ時を逃しまくり睡眠不足に…(笑 切り裂きジャックの「告白」とは皮肉が効いてて面白いなと思った。まさに告白。自分のことしか考えてなくて嫌悪感しか残らない告白だったな、と。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
事件の猟奇性や、犯人のターゲットにされている人の共通点と展開から、すごく面白くなりそうな期待感がありました(何となく河合莞爾「デッドマン」のような流れを想起しました)。 けれど、結果としては期待していた面白さにはちょっと届かず…… 妄想が飛躍しすぎたためか、思ったより普通な印象を受けてしまいました。 また、ネットの反応が作者的に都合の良いリアクションすぎるところに違和感があったり、鶴崎がテレビで犯人に挑戦状を叩きつけるシーンが間抜けすぎるなど、若干引いてしまう場面がいくつかあったこともマイナス印象。 全体としては可もなく不可もなく、な印象。主人公の犬養にも、もうちょっとトンガった「何か」が欲しい気もしました。
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未解決事件である1888年にロンドンで起きた猟奇連続殺人事件の犯人「切り裂きジャック」をなぞって起こる連続殺人。なかなか面白かった。臓器移植法に一石投じた形になってるのがよかった。早くIPS細胞等の治療が進むといいなと思う。
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中山作品はハズレがないなあ。今回は犯人ぽい人が何人か出てきたけど、結局想像してなかったところに落ち着いてまたびっくり。 医療系は色んな思いが交錯して考えさせられていい。
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中山七里を読み続けてもうすぐ40冊に手が届きそう! 流石に好きなものとそうでもないのがわかってくる。 今回は犬飼シリーズ。 臓器移植というとてつもない難解な問題。 素人がああだこうだいう問題ではない いろんな角度から 立場を変え考えさせられた。 しかしよくもまあ、これだけ...
中山七里を読み続けてもうすぐ40冊に手が届きそう! 流石に好きなものとそうでもないのがわかってくる。 今回は犬飼シリーズ。 臓器移植というとてつもない難解な問題。 素人がああだこうだいう問題ではない いろんな角度から 立場を変え考えさせられた。 しかしよくもまあ、これだけ広範囲でのテーマを取り組むと感心します。 好きなキャラクターが決まってくる。 犬飼はいろんなことから 頭は切れるが 内面は悲しい! 所詮刑事も人の子。 音楽が聞こえてくる作品が好きだ、「これはないが」
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お馴染みの犬養隼人刑事と埼玉県警の古手川刑事がタッグを組むことになる。その二人のやり取りが面白い。お互い通じ合うものがあって、楽しそうではある。切り裂きジャックを真似た猟奇殺人なのだが、ここまでするには動機がなんだか弱いような気がするし、警察側の動きにどうもなあというところもある...
お馴染みの犬養隼人刑事と埼玉県警の古手川刑事がタッグを組むことになる。その二人のやり取りが面白い。お互い通じ合うものがあって、楽しそうではある。切り裂きジャックを真似た猟奇殺人なのだが、ここまでするには動機がなんだか弱いような気がするし、警察側の動きにどうもなあというところもある。テレビに出演する管理官なんてあり得る?
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中山作品を大分読み進めてきてから本作を読んだせいか、犯人の意外性にもそんなに大きな驚きがなかったし、動機も今ひとつかな。ただ、他の作品にも共通する何らかの社会問題(今回は臓器移植だが)を底流に据えて、読者にも考えさせる点では見事。個人的には、御子柴礼司シリーズの作風のほうが好み。
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中山七里さんの猟奇殺人サスペンス・ミステリ刑事犬養隼人シリーズの第1作です。本書にはお馴染み埼玉県警の古手川刑事が登場して派手なアクションはなかったけれど犬養刑事と本音で語り合う会話が良かったですね。本書は19世紀英国の連続殺人犯・切り裂きジャックが現代に甦って体内からあらゆる臓...
中山七里さんの猟奇殺人サスペンス・ミステリ刑事犬養隼人シリーズの第1作です。本書にはお馴染み埼玉県警の古手川刑事が登場して派手なアクションはなかったけれど犬養刑事と本音で語り合う会話が良かったですね。本書は19世紀英国の連続殺人犯・切り裂きジャックが現代に甦って体内からあらゆる臓器を抜き取るという陰惨でグロテスクなストーリーに今日的な臓器移植の問題を絡めた意欲作ですね。ミステリとしての真相は動機が常識的に過ぎてちょっぴり残念でしたが、でも最後のシーンには著者の温かな優しさが感じられてホロリと泣けましたね。
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