二番目の悪者 の商品レビュー
子どもと読みました。 絵がキレイです。 子ども(小2)には二番目の悪者が誰なのかは伝わらなかったようですが、説明したら分かってくれました。
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この絵本は、何度でも読んでしまう。 読み聞かせにもとても良いと思う。 赤い表紙に金色のたてがみのライオン。 下部には、考えない、行動しない、という罪。ということばがある。 それがすべてを物語っている。 みごとな金色のたてがみを持つライオンが、「金のたてがみで生まれた私こそ、天に選ばれし者なのだ」と金色の服に身を包み街を歩き、次の王様になる資格があると考えていた。 だが、街ではやさしくて働きものの銀のたてがみを持つライオンに人気があった。 次のライオンになるべく、動物たちに悪い噂をふきこむ金のライオン。 最初は誰も信じなかったが、ぽつりぽつりと話題に上がり、やがてじわじわと広がる噂。 それは、街だけではなく遠いところまで膨れ上がり、いくつかの尾ひれをつけて、一人歩きし始めた。 銀のライオンは、何も言わなかった。 「嘘は、向こうから巧妙にやってくるが、真実は、自らさがし求めなければ見つけられない」 雲の呟きは流れていった。 新しい王が金のライオンとなり、好き勝手に国を治めた。 民衆は、仕事も家も土地も、生きる希望もなくし、国は荒れ果ててしまう。 荒れ果てた大地には、もう誰の姿もなかった。 「誰かにとっての都合のよい嘘が世界を変えてしまうことさえある。だからこそ、なんどでもたしかめよう。あの高くそびえる山は、本当に山なのか。 この川は、まちがった方向へ流れていないか。 皆が歩いて行く道の果てには、何が待っているのか」 考えさせられることの多い絵本。 自分の目で確かめて行動することの大切さがわかる。 すべてを失ってからわかる大切なこと。
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これは「~らしい」と言う根拠のない噂レベルの情報を鵜呑みにしてしまう、愚かで愛おしい善良だけど罪深い私たちの物語。
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金のライオンの行動は論外としても、それに躍らされて疑心暗鬼に駆られた挙句、根も葉もない噂をそれらしく語り広げていく人たちの姿は、SNSでの「悪意のない」情報の拡散を思い起こさせる。 面白半分でやる半ば「確信犯」はもちろん、「善意」のつもりで聞きかじりの噂を広める人は厄介だ。開き直るしね。「悪意がないならいい」なんてことは全くないのだけれど。
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絵の美しさがステキで 学びのある本 ストーリーそのものは 正直 ありがちというか 先が読めるし けっこう直接的に皮肉を表現してるな という印象で ちょっと残念 それでも 美しさとメッセージ性に満足
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王になりたかった金色のライオンの、銀色ライオンに関するデマに、みんな自分で確かめることをせず振り回され、国が傾き大変なことになるお話。 庄野さんのイラストが印象的。 自分で確かめること、大事。 なくしてしまってからでは遅い。 「自分こそが王にふさわしいと思って」いることが恐ろしいのよね。そういう根拠なき自信とか、悪いことしてる意識がない存在が、一番邪悪。 じゃあ二番目は?っていうのが主題の物語。 メディアリテラシー?問題っぽい内容だったけど、、、 中学生の息子にも読んでほしい一冊。 そして、ちゃんと考えてほしい。 哲学対話とかにも使えそう。
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SNSによくいそうな、事情をよく知らないのに外野からバッシングするタイプの人を批判する内容。 動物の擬人化を用いているものの暗喩が利いておらず、寓話になりきれない説教臭い物語になってしまっているのが残念。
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絵本ではあるが、児童書とは言えない気がします。かと言って大人向けでもない、老若男女すべての人に起こりうるお話 「◯◯ちゃん/さんがこう言ってたよ」は話半分で聞くこと、それを確かめもせず他の人に伝えないこと ...小さいうちから教わっておきたい。 2番目の悪者、とありますが、じ...
絵本ではあるが、児童書とは言えない気がします。かと言って大人向けでもない、老若男女すべての人に起こりうるお話 「◯◯ちゃん/さんがこう言ってたよ」は話半分で聞くこと、それを確かめもせず他の人に伝えないこと ...小さいうちから教わっておきたい。 2番目の悪者、とありますが、じゃあ主犯(と思われる人)は1番悪いのでしょうか。考えさせられます。
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大人向けだが、小学校高学年くらいから興味深く読めるのでは。中学生へのブックトークで反響が大きかった1冊。 膨大な情報に囲まれている私たちは、不用意に踊らされないように気をつけないといけない。自分が伝えようとしている情報は、どこからどのようにきたのか、何なのか。 いじめ、戦……争...
大人向けだが、小学校高学年くらいから興味深く読めるのでは。中学生へのブックトークで反響が大きかった1冊。 膨大な情報に囲まれている私たちは、不用意に踊らされないように気をつけないといけない。自分が伝えようとしている情報は、どこからどのようにきたのか、何なのか。 いじめ、戦……争いごとの第一歩はターゲットを孤立させることから始まるように見える。そして孤立化で最もとりやすい行動は、ターゲットに対するネガティブキャンペーンだろう。まことしやかに流される噂に対して、悪意から生まれたと知らずに拡散する人も入れば、知っていて面白そうだから・自分がターゲットになりたくないから、という理由から拡散に関与する人もいる。 いかなる理由があろうと、最初に手を出すものは悪い。では、最初の人物の手の上で踊った周囲の人々は、善悪で見た時にどうであるか。踊った先に何が待ち受けるのか。この絵本のタイトル「二番目の悪者」は心の奥まで刺さり、警告してくる。
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真実は自分の目で確かめることが大切なんだと思う。 誰かがこう言ってたから、とか ○○らしいよ、とかが いかにも本当のことのように話されていることは、 私達の日常にもありますよね。 何が嘘で何が真実か? とっても面白い絵本でした。考えさせられる物語でした。
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