二番目の悪者 の商品レビュー

庄野ナホコ(著者),林木林

2022/06/08

道徳の授業で丁寧に扱って欲しいと思う作品。

ただ読むだけではなく、
いろいろなことに置き換えたり、
そうだそうだと頷くばかりの読み方ではなく
クリティカルに読むような仕掛けも作ったりして、

みんなが一人一人どう振る舞うべきか、
その言動で誰にどんな影響を与えうるのか、
そういったことを子供も大人も
折に触れて考えるべきだと思った。

根も歯もない噂で苦しむなんて、馬鹿馬鹿しい。

2022/06/01

これは本をあまり読まない大人の人が読むといい絵本だと思いますよ。
私自身は噂話ってするのもされるのも好きじゃない。聞いても「ふーん」で終わるか「それって確か
？確認したの？」って聞いちゃうから相手にとってはめんどくさいと思う。
でも、聞いといて放っておくのもダメなのかもしれないと考えさせられる本ですね。

2022/05/27

題名で勝手にイメージしてた話と全然違った
小学校の道徳の授業でみんなで読めばいいのに

聞いたことを我が物顔でコソコソ話す
噂を広める
最初の人だけが悪いわけじゃない、

2022/05/06

すごい名前の人だね。

母が5歳の子供に読み聞かせさせてあげてって渡してきたけど娘は理解できてない感じだった。なかなか大人の絵本ですよこれは。
絵本でもなかなか、考えさせられます。何回も読んだらまた考えさせられそう。よくあるよね、大人でもああやって尾ひれがついた噂。

2022/04/24

SNSの身近な時代だからこそ読んでおきたい。読んで欲しい一冊。

情報自体と情報発信者のバイアスを見極めて、再発信しないと、直感的にいいねと感じてたり、良くないと感じても一呼吸置かないとと改めて思う。

2022/04/15

ただ聞いた話を広めただけなのに…今の世の中でもよくあるような噂話を信じてしまった末路はちょっと怖い…そしてわかりやすい…

2022/04/10

見開きに
「これがすべて作り話だと言い切れるだろうかー」
とある

絵本だと思い気楽に開いたその見開きにあった

そして背筋が凍った
この灰色の動物、私？と

聞いた話しをただ伝えたかっただけ
でも

ラストはあまりに……

≪　その噂　自分の目で　確かめた？　≫

2022/03/23

冒頭の「これが全て作り話だと言い切れるだろうか」の意味が最後まで読んでようやくわかった。きっと誰もがハッとするだろうな。私も。あと絵がとてもキレイ。

2022/03/20

児童書って、意外と大人が忘れかけてる大切な事が書かれてる事が多くてハッとさせられる。

こういう事って日常的によくある事だよな〜
噂も大きくなるとおひれがついてどんどん捻じ曲がっていく。
これで誰かが排除されてしまうと思うと怖い。
自分の見たことしか信じない強い人間になりたいな。

何を言われても釈明もせず自分らしく過ごす銀のライオンがかっこ良かった。

2022/03/03

動物王国の年老いた王様は､自分の死が近いことを悟り次の王様を国民で決めるようお触れを出す｡見事な金色のたてがみを持つライオンは｢私こそが王になる資格を持っている｣と｡金のライオンは､優しい心をもち､皆に慕われる銀のライオンを妬み､あらぬ噂を広めて廻る｡根拠のない噂が噂を呼び､国じゅうが金のライオンの支持にまわり､金のライオンが統治する独裁者の王国が誕生する｡新王は世界の黄金を独り占めにしようと､他国に戦争を仕掛ける｡やがて国民は疲弊､国土は荒廃していく･･･｡ ｢金のライオンだけが悪かったのか｣と問う寓話絵本｡