何が困るかって の商品レビュー
もしかしたら最初の三部作を好きなだけなのかもしらん。 ああ先生と僕も好きだな。ミステリ書いて欲しい!
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+++ 子供じみた嫉妬から仕掛けられた「いじわるゲーム」の行方。夜更けの酒場で披露される「怖い話」の意外な結末。バスの車内で、静かに熾烈に繰り広げられる「勝負」。あなたの日常を見守る、けなげな「洗面台」の独白。「鍵のかからない部屋」から出たくてたまらない“私”の物語―などなど。日...
+++ 子供じみた嫉妬から仕掛けられた「いじわるゲーム」の行方。夜更けの酒場で披露される「怖い話」の意外な結末。バスの車内で、静かに熾烈に繰り広げられる「勝負」。あなたの日常を見守る、けなげな「洗面台」の独白。「鍵のかからない部屋」から出たくてたまらない“私”の物語―などなど。日常/非日常の情景を鮮やかに切り取る18篇を収録。 +++ 著者の作品としては珍しいテイストである。読み始めて、「え?ほんとうに坂木さん?」と表紙を見直してしまう感じ。ひとつひとつの物語はとても短く、あっという間に読めてしまいはするのだが、喉越しはまったく滑らかではなく、どこかにちいさな何かが引っかかっているような居心地の悪さが残りもするのである。かと言って腑に落ちないわけではなく、「あるある」的な納得感も満載なのだから不思議である。強いて言えば、日常に潜むホラーのような怖さだろうか。気づかずに通り過ぎてしまえばどうということもないのに、一旦気づいてしまったら最後、足が竦んでしまうような。そんな中に、じんわりあたたかい気分になる物語が紛れ込んでいたりもして、絶妙な一冊である。
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坂木司ってだれだっけ・・と思ったら 途中でとまってる(別につまらないとかじゃなくて)和菓子のアンのひとだ~ このひとは人気あるのかな? ちょっと面白そうと思った短編集だったけど びみょうなのが多かった・・ つまらなくもないけどたいしておもしろくない。とか こわいはなし?的なのと...
坂木司ってだれだっけ・・と思ったら 途中でとまってる(別につまらないとかじゃなくて)和菓子のアンのひとだ~ このひとは人気あるのかな? ちょっと面白そうと思った短編集だったけど びみょうなのが多かった・・ つまらなくもないけどたいしておもしろくない。とか こわいはなし?的なのとか BIMYOU
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坂木司作品の中でも異色作中の異色作、『短劇』が帰ってきた。黒坂木と称されたあの作品群よりは控え目だが、それでも十分にブラックな作品が揃っている。 「いじわるゲーム」。似たことをしている人が、実際いそう…。「怖い話」。オチのない怪談はたちが悪い…。「キグルミ星人」。中の人なん...
坂木司作品の中でも異色作中の異色作、『短劇』が帰ってきた。黒坂木と称されたあの作品群よりは控え目だが、それでも十分にブラックな作品が揃っている。 「いじわるゲーム」。似たことをしている人が、実際いそう…。「怖い話」。オチのない怪談はたちが悪い…。「キグルミ星人」。中の人なんていないんですっ! 「勝負」。これだけやけに正々堂々としていて、何だかさわやかじゃないか。 「カフェの風景」は傑作。坂木さんご自身、日常のミステリーを多数書いているが、実際の日常なんてこんなもんだよね。「入眠」。えーと、あの、そういうことですかね? 「ぶつり」。まあ、大体オチの予想はできたが…。「ライブ感」もネット時代を見事に切り取った傑作。あの問題を取り入れた社会性も評価したい。 「ふうん」。わずか3pのありがちな話。ふうん…で終わりかよっ! 昔の「都市伝説」なんてかわいいもんだったよねと、デマが瞬く間に拡散するネット時代に思う。「洗面台」。どういうオチかと思えば、すっかり騙されました。洗面台冥利に尽きるだろう。「ちょん」。悪趣味というか何というか…こんな上司は嫌だ。 「もうすぐ五時」。これまた日常の一頁。どことなく微笑ましく…ねえよっ! 「鍵のかからない部屋」。意味はわかるけど、迂闊にコメントはできんでしょ、これ…。「何が困るかって」。意味不明すぎてコメントできん…。「リーフ」。親子関係の難しさ。親の心子知らず、か。うーむ、何だか考えさせられるじゃないか…。 最後は作り方が2編。「仏さまの作り方」。このご時世に、贅沢な悩みというか、ふざけんなと言いたくなるだろう。そんな日本人への皮肉か? 「神様の作り方」。信仰心はなくても群衆を苦にせず初詣に行く。そんな日本人への皮肉か? 以上全18編、一部例外はあるものの、よくもまあ年の瀬にこんな作品ばかり集めたものである。『短劇』ほど弾けてはいないが、「あるある」感が強い作品が多い。とりわけ、ネット時代への風刺を感じるのは気のせいだろうか。 あとがきを読むと、本来こういう話は得意ではないのだろう。坂木司さんが書くから意外性があるわけで。こういうのがまた読めるのはいつか。
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切なかったり、幸せだったり、恐ろしかったり、美しかったり──あらゆる物語の楽しみが、ここにあります。待望のショートストーリー集!
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