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災厄の町 新訳版 の商品レビュー

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39件のお客様レビュー

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2019/10/22

久しぶりにエラリイ・クイーンを読んだ。 ほんとに誰が犯人なのかなかなかわかりませんでした。 地方の名門一家に起こる不思議な殺人事件。 結末は・・・ なかなか面白い筋書きで楽しめました。

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2016/12/10

国名シリーズは若かりし頃に良くよんだが、この名作はよんでなかっので、新訳ということで、手にとって見たが確かに面白い。謎の部分は、どこかで見たか、読んだかしているのに、最後まで引っ張られ、やはり、ライツヴィルという田舎町自体を描いている部分もあり、その上、法廷物も兼ね備え、ミステリ...

国名シリーズは若かりし頃に良くよんだが、この名作はよんでなかっので、新訳ということで、手にとって見たが確かに面白い。謎の部分は、どこかで見たか、読んだかしているのに、最後まで引っ張られ、やはり、ライツヴィルという田舎町自体を描いている部分もあり、その上、法廷物も兼ね備え、ミステリーの古典というにふさわしい。ただ、エラリイって、なんかこんなに女性と絡んだっけ?

Posted byブクログ

2016/04/13

これはエラリー・クイーンの傑作のひとつですが、最近新訳が出たというんで、ウン十年ぶりに読んでみました。 やっぱり読みやすいですね。 この作品のポイントは、ライツヴィルという架空の田舎町を舞台に設定したことでしょう。 それまでのクイーン作品は、30年台のニューヨークが舞台でし...

これはエラリー・クイーンの傑作のひとつですが、最近新訳が出たというんで、ウン十年ぶりに読んでみました。 やっぱり読みやすいですね。 この作品のポイントは、ライツヴィルという架空の田舎町を舞台に設定したことでしょう。 それまでのクイーン作品は、30年台のニューヨークが舞台でした。それはそれで非常に魅力的で、特に「Xの悲劇」なんかは、今と同じぐらい活気に満ちたニューヨーク、地下鉄の代わりに市電が縦横無尽に走っているニューヨークを、うまくミステリーの舞台として描き切っていましたが、本作の舞台のライツヴィルは、典型的な田舎町ですから、町中の人が皆知り合いなわけで、それだけに殺人事件を通じて、人間関係の歪みが露骨に浮かび上がってくる様は、クイーンの円熟の筆致と相まって、見事な舞台設定になっていると思います。単なるパズラーではありません。 今、改めて読んだ感想としては、横溝正史の「本陣殺人事件」とか「八つ墓村」とかの舞台設定に似てるなぁと思いました。どうやら、田舎の村というのは、どこの国でも同じような習性を持つものらしい。 それから、登場人物一人一人を丁寧に描き分けているのも良いですね。特に、三姉妹の性格の違いを描き分けている点は素晴らしい。 ミステリーとしては、エラリーが全く名探偵らしく無い、という点が不満かもしれませんが、しかし、トリック自体は、よく出来ていると思います。同じクイーンの「Yの悲劇」のバリエーションといっても良いかもしれません。

Posted byブクログ

2016/03/01

地元の名士の娘と婿のために建てられたものの、婿が結婚式直前に失踪したという曰くつきの家を借りることとなったエラリイ。そんな中、数年間音信不通だった婿が突然戻り、よりを戻す。ところが彼は妻の殺害を企てているらしい。そこでどういうわけか彼の姉が殺害されてしまう…。結末の意外性ではそこ...

地元の名士の娘と婿のために建てられたものの、婿が結婚式直前に失踪したという曰くつきの家を借りることとなったエラリイ。そんな中、数年間音信不通だった婿が突然戻り、よりを戻す。ところが彼は妻の殺害を企てているらしい。そこでどういうわけか彼の姉が殺害されてしまう…。結末の意外性ではそこまでなのですが、なんといっても人間ドラマが面白い。そして、題名のセンス。家ではなく町としたところがさすがな所。町の柱だったはずの一家を事件が起こった途端に追い詰めていく姿からは狂気を感じさせられます。ともかく傑作。面白かったです。

Posted byブクログ

2016/02/03

全体的に作品の雰囲気が大好き。裁判のシーンはすごく興奮する。個人的にはだいぶ長編だったけど最後まで楽しんで読めた。

Posted byブクログ

2015/12/25

人間関係を巡る本格ミステリーで、前期の作品とはかなり趣きが異なります。 事件の構図は単純なので比較的容易に推測出来てしまいます。被害者に渡るまで毒入りカクテルを残す手段は高リスクでそう都合良くいくものなのか疑問に思いますし、クイーンが最後に披露する推理も物的証拠がないので推測の域...

人間関係を巡る本格ミステリーで、前期の作品とはかなり趣きが異なります。 事件の構図は単純なので比較的容易に推測出来てしまいます。被害者に渡るまで毒入りカクテルを残す手段は高リスクでそう都合良くいくものなのか疑問に思いますし、クイーンが最後に披露する推理も物的証拠がないので推測の域を出ず、正直ミステリーとしては不満が残ります。 しかし、ドラマとしては非常に良い出来。登場人物が生き生きと描かれていますし、表面はアットホームだがスキャンダルが起きれば一転して悪意に満ちた中傷でライト家を追い込む、という田舎町ライツヴィルの描写が生々しく、しかもそういった点がしっかり事件に結び付くので、トータルで見れば満足感を得られる作品ではないかと思います。

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2015/04/26

何十年かぶりに読んだエラリークイーン。 これは読んでなかった。 というかエラリークイーンはYの悲劇とか有名どころしか読んでなかったんだな。 なんとも不思議な作品です。 いわゆる本格物、としてはタブーが多すぎ(笑) 過去訳には誤訳もあったらしい。 いずれにしても不思議な読後感の作品...

何十年かぶりに読んだエラリークイーン。 これは読んでなかった。 というかエラリークイーンはYの悲劇とか有名どころしか読んでなかったんだな。 なんとも不思議な作品です。 いわゆる本格物、としてはタブーが多すぎ(笑) 過去訳には誤訳もあったらしい。 いずれにしても不思議な読後感の作品です。

Posted byブクログ

2015/01/04

クイーン×地域社会×毒殺。 構図で魅せるミステリ。全体としての構成がとてもうまく、結論自体はわかりやすいものの最期の解決が上手にはまっている。 新訳での改定については旧訳を読んでないため、素直には言いがたいが、解説を読むとこちらの方がしっくりくるのではないかと思う。 ただ久しぶり...

クイーン×地域社会×毒殺。 構図で魅せるミステリ。全体としての構成がとてもうまく、結論自体はわかりやすいものの最期の解決が上手にはまっている。 新訳での改定については旧訳を読んでないため、素直には言いがたいが、解説を読むとこちらの方がしっくりくるのではないかと思う。 ただ久しぶりに読んだ海外ミステリは、やっぱり名前が頭に入らないんだと思った。しかしとても楽しい読書でした。

Posted byブクログ

2014/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ライツヴィルにやって来たエラリー・クイーン。3年前にジョン・F・ライトが娘ノーラの結婚の為に建てた家を借りる。結婚直前姿を消したジム・ヘイト。突然のジムの帰還とノーラとの結婚。ジムの荷物の中からジムが姉に宛てた手紙を発見するノーラの妹パトリシア。ジムの妻の死を伝える3通の手紙。ジムのノーラに対する殺害計画か?ジムの姉ローズマリーの訪問。パーティの席で毒殺されたローズマリー。ノーラの酒を飲み死んだローズマリー。酒を用意したジムにかかる容疑。証言を拒否するジム。ジムの裁判。

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