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災厄の町 新訳版 の商品レビュー

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40件のお客様レビュー

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2023/04/29

ライツヴィルものの第1作。 謎解きももちろん素晴らしいのだけど、今回読んでみてそれ以上に感心したのが、ライツヴィルの街そのもの。 無責任で、人の不幸を待ち望み、煽るためなら嘘も厭わない街の人たち。これって現代と何らかわらない。ことにネットではなおさらで、人の本質ってものはこういう...

ライツヴィルものの第1作。 謎解きももちろん素晴らしいのだけど、今回読んでみてそれ以上に感心したのが、ライツヴィルの街そのもの。 無責任で、人の不幸を待ち望み、煽るためなら嘘も厭わない街の人たち。これって現代と何らかわらない。ことにネットではなおさらで、人の本質ってものはこういうものかと納得してしまう。だからこそ理性的な振る舞いが求められるのでしょうね。

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2023/04/21

国名シリーズを読み終えてからの、災厄の町。 キレッキレのエラリーに馴染んでいたので、しがらみに埋もれてなかなか動けないエラリーが、風采が上がらないように見えて、もどかしい。。 ただ、背後に不穏な音楽がずっと流れているようでざわざわしながら、先へ先へとページを送りました。 排他的...

国名シリーズを読み終えてからの、災厄の町。 キレッキレのエラリーに馴染んでいたので、しがらみに埋もれてなかなか動けないエラリーが、風采が上がらないように見えて、もどかしい。。 ただ、背後に不穏な音楽がずっと流れているようでざわざわしながら、先へ先へとページを送りました。 排他的な集団の結束や、親しい間柄程話し合いができず問題を大きくしていくことの恐ろしさを感じました。

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2023/03/11

こ、これは面白い! ライツヴィルという町を舞台にしたシリーズの第一作目。田舎の空気と、名家の人たちのあれやこれやから、事件が起こり、エラリィは隣人として関わっていきます。 お父さんがいないのが寂しい…ですが、エラリィの客観的立場の観察と、時々入れ込んでしまうところとか、絶妙な感じ...

こ、これは面白い! ライツヴィルという町を舞台にしたシリーズの第一作目。田舎の空気と、名家の人たちのあれやこれやから、事件が起こり、エラリィは隣人として関わっていきます。 お父さんがいないのが寂しい…ですが、エラリィの客観的立場の観察と、時々入れ込んでしまうところとか、絶妙な感じです。 真相もよく練られていて、唸ってしまいます。

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2023/01/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

お正月に読むのにぴったり! よく言われているプロットがすごい、の意味を初めて理解したかもしれない 犯人やトリックや動機を知ることより、一連の真実を知ったことで"今まで見てきたもの"が全く違う見え方になるのが、そしてそれがとても哀しい話なのが独特の読後感に繋がってるのかな…と思った 裁判のパートは飽きるかなと思ったけどそうでもなくて、全体的に面白かった

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2022/11/21

クリスティ読みすぎて先が読めてしまっていたのが残念だったものの、そうでなければもっと楽しめたであろうにな、と思うのであった。

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2022/10/04

ロジカルな謎解きがしっかり背骨にありつつ、切ないドラマに打たれました。有栖川有栖さんは、お若い頃からこういう名作に親しまれ、江神二郎などの名探偵を産み出されたんですね…

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2022/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

エラリー・クイーンの1942年発表の本、その新訳。 災厄の家、という話かと思ったら、災厄は町全体、その人々。 銀行家のライト氏の美しい3人の娘たちと、 偶然訪れた小説家、エラリー・クイーン(?都合良すぎ!)アメリカの田舎の富裕層の家庭が、推測ではあるけれど垣間見られて、長閑で平和だけれど悪意に満ちた物見高い庶民達の噂話が大きくこのストーリーを左右している。だけど、年代をみたら大戦前夜。 この町も国も、そして我が国もやがて時代の大きな波に飲み込まれてゆくんじゃないですか! アメリカという大きな国のまた、その一部をみつけてしまった

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2022/07/24

国名シリーズとはまた違ったエラリイが見られた。人間模様がまじまじと描かれており、また結末もなんとも儚げなものであった。

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2022/07/22

 読み了えてみれば、犯人はこの人しかいないだろうと思えるのに、そのこの人が解らない。今回もしてやられた。  なかなか事件が起こらず、ページを繰る手が進まない。「クイーンの最高傑作」というお墨付きを信じて読む。  エラリイ、モテモテである。ニッキーやポーラはどうなったのだろう?  ...

 読み了えてみれば、犯人はこの人しかいないだろうと思えるのに、そのこの人が解らない。今回もしてやられた。  なかなか事件が起こらず、ページを繰る手が進まない。「クイーンの最高傑作」というお墨付きを信じて読む。  エラリイ、モテモテである。ニッキーやポーラはどうなったのだろう?  1940年といえば太平洋戦争前年。にも関わらず、アメリカ地方都市では余裕ある日常が続いている。  

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2022/01/24

 評判の良いライツヴィル物。再読になるが、読み終えた今も全く覚えてないし思い出せない(^^;;。が、読んで良かった印象。懐かしいエラリイ、再度逢えただけで満足してる。新訳のハヤカワ文庫、かなり分厚いし。邦画「配達されない三通の手紙」も観てるはず。暇があれば発掘します。また、ミステ...

 評判の良いライツヴィル物。再読になるが、読み終えた今も全く覚えてないし思い出せない(^^;;。が、読んで良かった印象。懐かしいエラリイ、再度逢えただけで満足してる。新訳のハヤカワ文庫、かなり分厚いし。邦画「配達されない三通の手紙」も観てるはず。暇があれば発掘します。また、ミステリーの古典物、再読したい。流れで「フォックス家の殺人」に手を伸ばし……。

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