営繕かるかや怪異譚 の商品レビュー
怪異が当たり前に存在する異世界にするりと連れて行ってもらえて、そしてその世界に取り残された気分になってしまう。 面白いけれど、もっと重い小野不由美世界に浸りたくなってしまうのだ。 http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-199.htm...
怪異が当たり前に存在する異世界にするりと連れて行ってもらえて、そしてその世界に取り残された気分になってしまう。 面白いけれど、もっと重い小野不由美世界に浸りたくなってしまうのだ。 http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-199.html
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こわい。けどそれだけじゃない。 解決するのが営繕屋っていうのも面白かった。 怪異を否定するのではなく、かといって理解しきっているわけでもなく、ただその在りようを受け入れて、人が安心して暮らしていけるようにする… 漆原さんが描いている表紙の影響もあってか、読んでるうちに尾端さんが某...
こわい。けどそれだけじゃない。 解決するのが営繕屋っていうのも面白かった。 怪異を否定するのではなく、かといって理解しきっているわけでもなく、ただその在りようを受け入れて、人が安心して暮らしていけるようにする… 漆原さんが描いている表紙の影響もあってか、読んでるうちに尾端さんが某蟲師並に頼れるイメージに…。 本編の内容をはめ込んだような表紙も不思議に不気味、でもきれいで素敵。 雨のたびに近づいてくる、喪服の女性の話…「雨の鈴」が特に好き。
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「営繕」という言葉と表紙が漆原さんだということで手にとった一冊でした。小野不由美は「十二国記」しか読んだ事がなかったけど、これも好きな感じです。ジャンルではホラーなのにただ怖いだけでなく、しんみりするような柔らかい感じが良かったです(^-^)
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古い家には、いろいろあります。 さすが御大、こわい!!! でもこれはきちんと解決してくれるので安心。 まだ続いているようなので、シリーズになるのかな。楽しみです。
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小野さんの怪談は本当に怖いやつあるから緊張する。表紙画が漆原友紀さんなので、蟲師を連想しながら読んだ。井戸の話は怖かった。「異形のひと」はわかってもらえないことが悲しくて涙が出そうになった。このシリーズ続いてほしい。でも怖い。
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夜寝る前に読んでしまって後悔したのですが読後は悪くなくて助かりました。具体的な原因やその後がわからないのがじわじわ怖いものもありますが。おじいちゃんしまいっぱなしか...。 雨の鈴は何かを思い出すと思ったらアレだ、チクタクバンバンだ。
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家で発生する怪奇現象をリフォームで解決する短編集。原因の霊を払うのではなく、共存の道を選ぶところが新鮮でした。
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ここ家には障りがあるーー 住居にまつわる怪異を、営繕屋・尾端が、鮮やかに修繕する。 心ふるわす恐怖と感動の物語 【営繕】 ーーーー建造物の新築と修繕(の関係)。 (三省堂「新明解国語辞典」第四版より) ⚫︎叔母から受け継いだ町屋に一人暮らす祥子。まったく使わない奥座敷の襖が、...
ここ家には障りがあるーー 住居にまつわる怪異を、営繕屋・尾端が、鮮やかに修繕する。 心ふるわす恐怖と感動の物語 【営繕】 ーーーー建造物の新築と修繕(の関係)。 (三省堂「新明解国語辞典」第四版より) ⚫︎叔母から受け継いだ町屋に一人暮らす祥子。まったく使わない奥座敷の襖が、何度閉めてもーー開いている。(「奥庭より」) ⚫︎古色蒼然とした武家屋敷。同居する母親は言った。「屋根裏に誰かいるのよ」。(「屋根裏に」) ⚫︎ある雨の日、鈴の音とともに袋小路に佇んでいたのは黒い和服の女。ーーあれも、いない人?(「雨の鈴」) ほか「異形のひと」「潮満ちの井戸」「檻の外」 極上のエンターテインメント、全6篇
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家を舞台にした怪異短編集。小野不由美作品といえば漫画やアニメの方がなじみ深く、もっと”ホラー”な作風だとばかり思ってたけども、これはそんなに怖くなくてむしろ美しかったり切なかったり…とても面白く読みやすかった。表紙画が漆原友紀氏のせいか、尾端氏がギンコに見えてしまうのは致し方ない...
家を舞台にした怪異短編集。小野不由美作品といえば漫画やアニメの方がなじみ深く、もっと”ホラー”な作風だとばかり思ってたけども、これはそんなに怖くなくてむしろ美しかったり切なかったり…とても面白く読みやすかった。表紙画が漆原友紀氏のせいか、尾端氏がギンコに見えてしまうのは致し方ないとして(笑)タイトルから推して尾端氏がメインに語られる話なのかと思ったらそうではないところも意表をつかれたようで面白かった。続編希望v
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◎亡くなった叔母から受け継いだ町屋。あるとき一人暮らしの私は気がつく。ふだんまったく使わない奥座敷に通じる障子が、何度閉めても――開いている。(「奥庭より」) ◎古色蒼然とした武家屋敷に住む母親は言った。「屋根裏に誰かいるのよ」。最初は息子も嫁も孫娘も見えなかった。しかし……。...
◎亡くなった叔母から受け継いだ町屋。あるとき一人暮らしの私は気がつく。ふだんまったく使わない奥座敷に通じる障子が、何度閉めても――開いている。(「奥庭より」) ◎古色蒼然とした武家屋敷に住む母親は言った。「屋根裏に誰かいるのよ」。最初は息子も嫁も孫娘も見えなかった。しかし……。(「屋根裏に」) ◎袋小路の奥に建つ古屋を祖母から受け継いだ。ある雨の日、鈴の音とともに喪服姿の女性が隣家の玄関先に立っているのを見掛けた。一目で、見てはいけないものだと分かった。(「雨の鈴」) ◎亡くなった祖父の会計事務所を継ぐため、家族で郷里に帰った父。思春期真っ只中の真菜香は、何もかもが嫌だった。あるとき、見知らぬ老人が家の中のそこここにいるのを見掛けるようになった。(「異形のひと」) ほか全6篇を収録。
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