MASTERキートン Reマスター の商品レビュー
続編が出た、と当時は知っていたものの、読まないままでいましたが、ようやく読みました。ユーゴスラビアの話が印象に残ったのは『さよなら妖精』が面白かったからかも
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
絶対に言ってはいけない一言ってある 言葉が表しているものが もう受け付けなくなるような どんな事情があるにせよ 言った言葉が取り消せないのだから もう無理と思うような一言 その事情を説明する気はないし 多分、分かってもらおうとも思わないのだけど 読んでいる私にだけ教えてくれた一場面 ここを書いてくれていることが 夢を応援してくれているような気持ちになれることが 良いです。
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念願かなってヨーロッパ古代文明の起源の発掘調査を、キートンがルーマニアのドナウ河畔で始めたところで終わった本編から20年後。相棒ダニエルが勝手に受注した探偵仕事に再び駆り出されるキートンの活躍を描く。本編同様に遺跡や文明へのロマンと国際情勢を背景とした犯罪物を融合させた人情味のあ...
念願かなってヨーロッパ古代文明の起源の発掘調査を、キートンがルーマニアのドナウ河畔で始めたところで終わった本編から20年後。相棒ダニエルが勝手に受注した探偵仕事に再び駆り出されるキートンの活躍を描く。本編同様に遺跡や文明へのロマンと国際情勢を背景とした犯罪物を融合させた人情味のあるエピソードの質が高く読後感の充実が半端ない。ストーリーの質を具現化する浦沢直樹の作画力はいうまでもないけど、意外に粗い線で豊かな心情を描き出すタッチの秘密はぜひEテレ「漫勉」で自己分析して欲しい。どのエピソードも味わい深いが、ホメロス叙事詩に魅せられてトロイ遺跡を発掘したシュリーマンにキートンをだぶらせた、本編登場時中学生だった成長した愛娘百合子との再会を描く「マルタ島の女神」が白眉。
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読まなくてもという立場・見解もあるようですが、読んでおく方が良いかなと個人的には思います。 本編同様、この作品(いや、むしろこの作品の方がその傾向が濃厚かも)、まさに2022年の今に繋がる何かを持っていると感じまする。
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サヨナラならしたばかりのキートンとまた出会う。 時間軸的には最終巻のあとを描く。 キートンは相変わらずのスーツにネクタイ。 けれど立つ場所は絶体絶命の窮地でも、 保険調査の現場でも、 やむなく受けた探偵の先でもなく教壇だ。 遂に念願叶ったのか、よかったなキートン! と思ったら、...
サヨナラならしたばかりのキートンとまた出会う。 時間軸的には最終巻のあとを描く。 キートンは相変わらずのスーツにネクタイ。 けれど立つ場所は絶体絶命の窮地でも、 保険調査の現場でも、 やむなく受けた探偵の先でもなく教壇だ。 遂に念願叶ったのか、よかったなキートン! と思ったら、 相変わらずキートンの周りでは事件が起きる。 つい断り切れず厄介ごとに首を突っ込む。 危険な目に何度も遭遇する。 基本的にいい人なんだなキートンは。 好奇心あふれる変人でもある。 目の前に坂があると上ってみて、 見晴らしを確認せずにはいられないような。 そこで見えるのは、決して良いことばかりではない。 見ないほうが良かったことを目にすることもある。 それでも見ないで済ますよりは、 見ない振りして誤魔化すよりは、 しっかり現実を見ることを選ぶ。 そのうえで次の一歩を踏み出す。 頬がこけ髪型が変わり、洗練された雰囲気が漂う。 娘の百合子はもっと変わる。 少女の面影はなくなり、すっかり社会人だ。 誰もがこうして変わっていく。 キートンを見習って、僕も前に進まなくてはな。
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懐かしい。時を経て続編が出ることに感激。作中も時間が経過していてキートンも歳をとっている。味わい深い。 考古学と軍隊卒の保険調査員という異質な要素の組み合わせだが、奇跡のようなストーリーが紡がれる。 堪能しました。 ただ、どちらかというとパイナップルアーミーのほうが好きだったので...
懐かしい。時を経て続編が出ることに感激。作中も時間が経過していてキートンも歳をとっている。味わい深い。 考古学と軍隊卒の保険調査員という異質な要素の組み合わせだが、奇跡のようなストーリーが紡がれる。 堪能しました。 ただ、どちらかというとパイナップルアーミーのほうが好きだったので、そっちも続編出ないかな?
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"本屋さんの新刊コーナーになぜか懐かしい作品があった。「MASTERキートン」だ。 よく見たら「Reマスター」と書いてある。 過去の作品の再編集?それとも新作?と頭の中で?が浮かんだ。 何はともあれ、購入。完全新作と書いてある。 ちょっと年齢を重ねたキートンさんが活躍し...
"本屋さんの新刊コーナーになぜか懐かしい作品があった。「MASTERキートン」だ。 よく見たら「Reマスター」と書いてある。 過去の作品の再編集?それとも新作?と頭の中で?が浮かんだ。 何はともあれ、購入。完全新作と書いてある。 ちょっと年齢を重ねたキートンさんが活躍している新作! 是非、連載が続いてほしい。 懐かしいキートンさんにまた会えた。こんなにうれしいことはない。"
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懐かしいな。MASTERキートンは自分の指折り名作漫画。あれから作中で時が経ち、キートンも自分も年をとったけど、読後のなんとも言えない感慨は健在だ。
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(20170509再読。太一さんの研究領域のせいか、やはりユーゴスラビア関連の話が多いような気がする。)
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久しぶりの再会。白髪増えたねー。 政治にかかわる話は冷戦構造下から、民族紛争へ。クロアチアでの話。そういうところに、現実での時代の趨勢を感じます。考古学者であるけれど、保険調査員や過去のSASの経歴から現在進行形の歴史に触れられることは、得難い経験ですよね。過去と現在のハイブリ...
久しぶりの再会。白髪増えたねー。 政治にかかわる話は冷戦構造下から、民族紛争へ。クロアチアでの話。そういうところに、現実での時代の趨勢を感じます。考古学者であるけれど、保険調査員や過去のSASの経歴から現在進行形の歴史に触れられることは、得難い経験ですよね。過去と現在のハイブリッド。ただ、最後の話のように、自分自身の過去と向き合うことも殖えてくるのかな、と思うとやりきれないです。 どんな時でも、子供のように自分の夢に真剣に喜びを感じられるキートンは健在でしたので、この先も同じように生きていくんでしょう。 そこにどんな壁が出てきたとしてもね。アイアン・ボールのお弟子さんですから。
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