PK の商品レビュー
独立した短編集かとおもいきや...それぞれは微妙にも明確にも絡み合っていて、それがスピード感を生み出していたように思いました。一気に読了しました。
Posted by
ぼーっと読んでると理解しきれない よくできたストーリーであるのは間違いないと思う しっかり再読して腑に落としたい
Posted by
『臆病は伝染する。そして、勇気も伝染する。』これが3話の一貫したテーマという感じ。 1話読んで、あれ?不思議なショートストーリーなのかな?と思ったら、1.2話は別の世界線、3話で裏で躍動した人の種明かしがされ、解説で理解した。 一回で終わるのはもったいなく、理解した上でもう一度...
『臆病は伝染する。そして、勇気も伝染する。』これが3話の一貫したテーマという感じ。 1話読んで、あれ?不思議なショートストーリーなのかな?と思ったら、1.2話は別の世界線、3話で裏で躍動した人の種明かしがされ、解説で理解した。 一回で終わるのはもったいなく、理解した上でもう一度読みたいと思う本です。
Posted by
臆病は伝染する。そして、勇気も伝染する。 自分にできることは小説を書くことだけだから、 その仕事でどうにか役に立ちたい、だなんて、そんな無責任なことは 今の僕にはとてもじゃないけど言えない。 でも、放射能を怖がる親から命じられ、屋内で過ごすことを 余儀なくされている子供は、...
臆病は伝染する。そして、勇気も伝染する。 自分にできることは小説を書くことだけだから、 その仕事でどうにか役に立ちたい、だなんて、そんな無責任なことは 今の僕にはとてもじゃないけど言えない。 でも、放射能を怖がる親から命じられ、屋内で過ごすことを 余儀なくされている子供は、 「仮面ライダーオーズ」を観て、仮面ライダーのおもちゃで 楽しそうに遊んでいる。 仮面ライダーがいてくれて、本当に良かった。
Posted by
読み始めて今までの伊坂さんとは違う雰囲気を感じたのは、私だけではないだろう。「PK」読了後は正直頭の整理がつかなかったが、この小説の本題のような発言が多く見受けられた。続けて「超人」を読んで、何かしら繋がりそうで繋がらないままに終わり、結局まだよく分からない。ただ「PK」よりは...
読み始めて今までの伊坂さんとは違う雰囲気を感じたのは、私だけではないだろう。「PK」読了後は正直頭の整理がつかなかったが、この小説の本題のような発言が多く見受けられた。続けて「超人」を読んで、何かしら繋がりそうで繋がらないままに終わり、結局まだよく分からない。ただ「PK」よりは伊坂節が効いていて読み易さはあった。 最後の「密使」は全2編より、詳細に説明してくれているため、話としてはわかり易い。ただそれが全2編にどう繋がっているか理解するまでは時間がかかった。読後に理解が及ばなかったため、各チャプター主人公をまとめて読み直してみて、ようやくこういうことじゃないか?と不安ながら理解でき、この『PK』という話をようやく飲み込めた。 解説で大森さんが言っていなければ知らなかったのだが、前2編は純文学誌「密使」のみSF誌に掲載されたとのこと。その事実を知っているかいないかで、この作品の評価は別れると思う。そして「PK」の趣が違ったのも、初めての純文学誌掲載だったからということで腑に落ちた。 まったく異なるジャンルを、自然と繋げてしまう伊坂さんの手腕は、流石としか言いようがない。
Posted by
一読で全てが繋がるのは難しくてところどころモヤモヤはあるけど、どんどん物語が繋がっていって面白かった! ある決断によってその後の世界が枝分かれしていくのは理解できて、そうじゃなかった世界が別にもあるんだな〜と思えた 場面展開が多いから上級者向けの作品だったかも
Posted by
チャプターの1つ1つがパズルのピースのような、かなり凝った構成になっている中編3話が収録されています。 この3話の中編は、連作とはちょっと異なるのですが、第1話「PK」の世界=A、第2話「超人」の世界=A´(Aダッシュ)、第3話「密使」が前2話のソース(源)的な感じでそれぞれ違...
チャプターの1つ1つがパズルのピースのような、かなり凝った構成になっている中編3話が収録されています。 この3話の中編は、連作とはちょっと異なるのですが、第1話「PK」の世界=A、第2話「超人」の世界=A´(Aダッシュ)、第3話「密使」が前2話のソース(源)的な感じでそれぞれ違う世界なのですが繋がりがあり、その繋がり方がある分岐点によって変わってくるという、まさにパラレルワールドを想定させます。 ある人物の、ある行動や選択が分岐点となって別の世界(A→A´)が創られる(“未来が変わる”とはちょっと違うんだな)・・そしてそのアクションによって、その人物(人物とは限らず、あの、おぞましい昆虫“G”ですら)は結果的に世界を救ったり、その逆になったり・・。 それは、時間軸という概念ではなくて、ちょっっっとずつ違う世界がいくつも同時に存在するような感覚ですかね。 個人的に、パラレルワールドや量子力学に興味があるので、第3話「密使」の中でまさにそれが語られる場面があり、思わず前のめりになって読みました。 そして、前述したパズルのピースが繋がり合っていく様は、それはもう見事で読んでいて感心しました。 ただ、全部が全部伏線回収や説明がつくわけではなく、不思議なままの人や事柄もありましたが、それはメタファーなんだろうな、と私は思います。 個人的には伊坂さんのセンス全開の面白い作品だと思いましたし、オチとかもすごく好きでした。 どうも好き嫌いがかなり分かれる作品のようですが、なんとなく本書は、村上春樹さんの小説や、ヱヴァンゲリヲン(ループ説)の世界観というか雰囲気を彷彿とさせるものがあるかなと思った次第です。(あくまで個人的な印象です!語弊あったらスミマセン)
Posted by
難しい内容。 ふわふわっとしていた理解が解説を読んだことでグッと深まった。 それを踏まえてもう一度読んでみるとさらに面白いかもしれない。 物語が重なり合って繋がっていくさまが秀逸。 伊坂幸太郎さんの旨味を味わえる。
Posted by
かなり難しかった この人って実はこの人なんじゃないか?気づけた伏線は幾つかあるけど、PKと超人が違う世界線だと分からなかった。 散りばめられた伏線は綺麗に回収されていなくて、読み手の解釈に任せている本もあるんだな
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
解説を読んで理解。 「臆病は伝説する。勇気も伝染する」 「これが、こうなります」 「あなたの今までのやり方よりも、より効率的に、求めていた結果が得られます」 父親が子供に「友達の次郎くんは〜」と話をするところが好き。 前2篇は、軌道修正された場合・されなかった場合ということらしい。ちょこっとずつ結果が変わっている。「分岐させるのではなく、軌道修正」
Posted by