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PK の商品レビュー

3.4

343件のお客様レビュー

  1. 5つ

    30

  2. 4つ

    96

  3. 3つ

    137

  4. 2つ

    37

  5. 1つ

    5

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2021/10/28

読むだけが本ではない。 SFが苦手なので、4,5年前に買って今も読めていない。 それでも、表紙を気に入っていて、手放す気になれない。 帯の「勇気は伝染する」という文言と、大森望の解説で満足してしてしまった。 内容が読めなくて本当に残念ではあるんですけど… カバーデザインは松田...

読むだけが本ではない。 SFが苦手なので、4,5年前に買って今も読めていない。 それでも、表紙を気に入っていて、手放す気になれない。 帯の「勇気は伝染する」という文言と、大森望の解説で満足してしてしまった。 内容が読めなくて本当に残念ではあるんですけど… カバーデザインは松田行正。空高く雄大な自然の中で、水面を走るような人影が美しくて、本当にいい写真だ。 写真は世界の一部を切り取ったもので、それで世界が成立してしまう。小説も、世界を切り取ったもので一つの小世界を形成している。それぞれは相容れない表現のようで、互いに豊かに影響を与えている。 その組み合わせはとても楽しく、難しい作業だと思う。 水面を走る人影の足元は水飛沫が上がっていて、バック・トゥ・ザ・フューチャーで車が時空を超えるときのようで面白い。 静かで涼やかな自然の中で走る人がとても潔く見えて、帯の「信じている」「勇気は伝染する」という言葉と共鳴して響く。 帯も写真とのバランスのためか狭くて、色も鮮やかで目を引く。帯の背にも興味を引く文言を入れていて、変な言い方だけどやる気が見えてとても好き。 残念ながら、小説は読めていないんですけど……

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2021/10/15

流石伊坂さん こんな風に繋がって そことここがそーなるのね ヒーローにされた彼同様、わたしもついていけないわ~~

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2021/08/31

伊坂幸太郎著『PK』#読了 緩く繋がる3つのSF中編集。 10年前のサッカーWC最終予選で小津選手がPKを成功させる直前の会話内容を、今、大臣が調査させる訳 他人による殺人を予知する能力のある男が取った行動と大臣との会食 握手した相手から6秒をスリ取れる男が、耐性菌蔓延で絶...

伊坂幸太郎著『PK』#読了 緩く繋がる3つのSF中編集。 10年前のサッカーWC最終予選で小津選手がPKを成功させる直前の会話内容を、今、大臣が調査させる訳 他人による殺人を予知する能力のある男が取った行動と大臣との会食 握手した相手から6秒をスリ取れる男が、耐性菌蔓延で絶滅する人類を救えるか

Posted byブクログ

2021/08/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

伊坂作品によく使われる章頭の符合。 ハンコだったり、シルエットだったり。 この作品(PK)ではABCになっていて、いつもより若干の読みづらさはあった。 が、「PK」の世界は、青木さんらのシミュレーションの世界なので、無機質なアルファベット表記にしたのかなと勝手に解釈。 この作品は、読んだ人がそれぞれ勝手な解釈をして楽しむのがいいと思う。ただ、その解釈の余白が大き過ぎて、絶対にモヤモヤも残る。 それでも許せてしまうのは、この作品のジャンルがSFだから。サイエンスフィクションというより、スーパーフィクション。 作中で三島が言う「小説に書いたら、鼻で笑われる」ような、まるで漫画みたいなこの話を、力技で完走させたみたいな印象を受けた。 いくら読み進めても、真相に近づいてるのか全然分からないまま、それでも不思議な面白さを感じて最後まで読まされた、みたいな。 伊坂作品の中でも異色な話だったが、それでも伊坂幸太郎あるあるが随所にあって嬉しかった。 ・「人間は集団になると頭のない怪物」の引用 ・群衆をペンギンの群れに喩える ・話に、ゴキブリ(せせらぎ)が出てくる ・ラストは、同じ人物の章が2回続いて終幕する ・「未来予知」の話に「田中」 あと、文庫版の表紙が良かった。全力疾走する時間スリの勇姿。

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2021/08/15

解説がなかったら、今ひとつモヤモヤした状態で読了するところでした。 これは再読必須の作品かもしれない。

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2021/08/01

3つの短編が、複雑に絡み合う。過去と未来も行ったり来たりしていて、解説を読まないと理解しきれないところ・解説を読んでも理解しきれないままのところがあった。 「ひとりひとりはいい人たちだけれど、集団になると頭のない怪物だ」というチャップリン映画のセリフは、今の時代だとSNSでの誹...

3つの短編が、複雑に絡み合う。過去と未来も行ったり来たりしていて、解説を読まないと理解しきれないところ・解説を読んでも理解しきれないままのところがあった。 「ひとりひとりはいい人たちだけれど、集団になると頭のない怪物だ」というチャップリン映画のセリフは、今の時代だとSNSでの誹謗中傷を的確に表している言葉のよう。また3篇の中で最後の「密使」での「耐性菌が蔓延する破滅的な未来」というのは、コロナ禍の現代のよう。現代にも、未来からの使者が現れて、この世界を変えてくれないかな・・・と思ってしまう。

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2022/02/13

魔王やモダンタイムスの雰囲気と似てるなぁて思った。 『逆らえない大きな流れ』とか、 『そういうことになっている』事とか。 でも、この作品が前者と違うところは、 『これが、こうなります』 ↓ 『でも、こうならないために少しずつ軌道修正して変えてやります』ってやつ。 たくさん...

魔王やモダンタイムスの雰囲気と似てるなぁて思った。 『逆らえない大きな流れ』とか、 『そういうことになっている』事とか。 でも、この作品が前者と違うところは、 『これが、こうなります』 ↓ 『でも、こうならないために少しずつ軌道修正して変えてやります』ってやつ。 たくさんの人の感情で未来は変えられる っちゅう意識を、皆が持つべきやという主張に同感。めっちゃ同感。 ほんまにね、そういう心が1番大事やと思う 作中の台詞で極論もあったけどね笑 『洗濯機が自我を目覚めさせてしまう。おっさん、そう思わねぇか??』 …思わねぇよ笑 思わねぇけど言ってる意味は分かるよ 今の時代は色んなものが溢れかえって飽和状態。 選択肢がたくさんある世の中は素晴らしいと思うけど、そら弊害も出てくるわな 結局、誰もが未来を良くするために、絶望から免れる為に、 色んなやり方で変えようとしたんやな― 未来の軌道変える為に膨大な計算する者、 未来の災難を減らす為に人の信念を曲げさせる者、 未来を予知する能力を持つ者、 スーパーマンとして悪を挫く者、 そして時間泥棒ww笑 みんながちょっとずつ未来を変えようとする。 みんながちょっとずつ世界を救い合う。 素晴らしいじゃないか♪ …でもなぁ~ 密使がゴキブリて~ 2012年03月21日 

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2021/07/16

伊坂幸太郎の「別々で書いた短編をあとから修正して微妙に話がリンクさせて一冊の本にする」ってのは基本的にハズレな気がする。 異なる短編3作なら割り切って読めるんだけど、微妙にリンクさせると「え?どゆこと?」が頭から消えなくて理解できてない苛立ちが読書中につきまとう。

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2021/07/12

2021(R3)6.21-7.9 3つの中編が絡みあっていることは分かるが、それがどう絡み合って、結局どう収束したのか分からないまま読了。 相変わらず「一気読み」ができなくて間が空くので、話の流れが整理できず、行きつ戻りつ読むものの次第に苛立ち、3編目は前2編の解決編となって...

2021(R3)6.21-7.9 3つの中編が絡みあっていることは分かるが、それがどう絡み合って、結局どう収束したのか分からないまま読了。 相変わらず「一気読み」ができなくて間が空くので、話の流れが整理できず、行きつ戻りつ読むものの次第に苛立ち、3編目は前2編の解決編となっているんだけど、その意味がよく分からずに読了。 その後、いろんなサイトの書評を読んで、この物語の全体像が分かる。 『SOSの猿』の時に、伊坂幸太郎のレトリックにつていけない自分がいたけれど、またもや同じような展開となってしまった。 そりゃあね、ついていけないワタシの読解力のなさが根本原因であることを前提にしたとしても、「読者を置き去りにする物語」ってどうよ?と思う。 もしくは、「作品の組み立てやレトリックの妙を解き明かす楽しみを味わう物語」なのかな? ああ、ダメだ。今、作品(単行本)の帯を見返したが、ワタシにはこの物語を肯定的には捉えられない。(単独の3編はそれぞれ面白いんですけどね。)

Posted byブクログ

2021/05/30

ストーリーについては、何と表したらいいもんか。因果関係について? 不思議な読後感で、全てがしっくりくるワケじゃないけど、世界の片鱗はつかめたような。

Posted byブクログ