PK の商品レビュー
久しぶりの伊坂幸太郎。 タイムパラドックスとパラレルワールドの世界。 全然意味がわからず、時々話の繋がりに気づいて「あっ!」ってなるけど、そのあとまた分からなくなる展開(笑)。 時間軸もバラバラで進行し、パラレルワールドの些細な違いも散りばめられてて、頭の中が大混乱でした。 最後...
久しぶりの伊坂幸太郎。 タイムパラドックスとパラレルワールドの世界。 全然意味がわからず、時々話の繋がりに気づいて「あっ!」ってなるけど、そのあとまた分からなくなる展開(笑)。 時間軸もバラバラで進行し、パラレルワールドの些細な違いも散りばめられてて、頭の中が大混乱でした。 最後の章でゴキブリの仕掛けが分かって面白かったが、それでも分からないことばっかり。 解説でなんとなく分かり、読み返してもう少し分かったけど、スッキリしない読後感にモヤモヤでした。 眠れない夜に一気読みして、さらに眠れなくなりました。
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人は時折勇気を試される。落下する子供を間一髪で抱きとめた男その勇敢な姿は伝染する。 勇気と臆病が連鎖して絡み合った歴史と小さな決断が積み重なってできたとある物語。 久しぶりの伊坂幸太郎先生作品読了。 古本屋でいつものように本を多量購入した一冊で、伊坂幸太郎先生作品でこの本読んだ...
人は時折勇気を試される。落下する子供を間一髪で抱きとめた男その勇敢な姿は伝染する。 勇気と臆病が連鎖して絡み合った歴史と小さな決断が積み重なってできたとある物語。 久しぶりの伊坂幸太郎先生作品読了。 古本屋でいつものように本を多量購入した一冊で、伊坂幸太郎先生作品でこの本読んだことなかったなぁ…と思い購入を決めました。 読み終わったあと唖然とし、さらに最初からもう一度すぐに読み返してしまった。 最初は短編集なのかなぁと思ったが読み進めていく内にあれ?これは…この会話はあの話と繋がって…どうゆうこと!?と混乱しながらも深みにハマった。 生活していくうえであの時この選択をしていたら…というもしもの世界を思い描いたことが誰にでもあるだろう、だけどほんの些細なことでこんなに世界線が変わるこの物語、とても夢中になりました。 読み終わって、待ってあの時の登場人物はこの人のこと!?あれ?この世界線はこっちの選択?いやこれは…と最初からもう一度読み返し、2回読み終わったあともさらにさまざまな考察がめぐってしまうほど面白かった。 視点も複数であり、時系列もバラバラで本を読み慣れてる人でも混乱するので初心者向けではない。だけど移り変わる視点のなかにある物語について考察するのはとても面白いのでおすすめ本です。
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いつもの伊坂幸太郎さん特有の伏線の積み重なるストーリー展開が楽しい。臆病は伝染するという引用を使いながら、小さな勇気が伝染し未来を変えていく。小説の中であっても誰の何が未来を変えていくのか学べた気がした。
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勇気を持って行動することで変わる未来。 伊坂さんワールド全開で着いていくのでやっとでした!! こうやって私たちの知らない世界で、人知れず未来をいい方向に変えようとしている人達がいるんだろうかと思いました!
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小さな変化の積み重ねが、まったく予想しない、世界の変化に繋がるのかもしれない。 PK→超人→密使とつながる、壮大なドミノのような少し不思議な物語。 密使のまさかの正体に笑ってしまった。 読むとじんわり元気がでる小説。
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自分自身たくさん本を読む方の人間ではないけれど。とても難しく感じました。 以前他の伊坂幸太郎作品を読んで面白かったので立ち寄った中古書店であまり考えず購入したこの本はかなり終盤まで内容の理解に苦しみながら読む事となりました。 コロコロと変わる時代と場面とキャラクターのどこか共通点...
自分自身たくさん本を読む方の人間ではないけれど。とても難しく感じました。 以前他の伊坂幸太郎作品を読んで面白かったので立ち寄った中古書店であまり考えず購入したこの本はかなり終盤まで内容の理解に苦しみながら読む事となりました。 コロコロと変わる時代と場面とキャラクターのどこか共通点のあるような無いようなストーリーを、脳に引っかけつつ読み進めた先でこの三篇から成るSF長篇の仕組みに気づく、いや気づいた気になる(笑)、その時に急にドカンと面白くなりました。 コロコロ場面は変わるんですがテンポが良いものでわからないなりに読み進める事ができるんですよね。沢山散りばめられていた伏線の多くは多分気付かぬままの読了となったでしょうが、最後まで読み切った自分を取り敢えず褒めてあげたいです(笑)今はもう一度最初から。の気力がありませんがまたどこかで再読したい作品です。
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読書それぞれ、色々な見方や感想があると思うが 少し難しく感じた。 世間の矛盾を風刺し立ち向かうような話?。 最後の解説を読みようやく自分の中の整理が できた感じでした。
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張り巡らされた伏線、お洒落な会話、個性的な登場人物、どれも大好きな伊坂幸太郎さんスタイル。 ただ、この小説の全てを理解したかどうか怪しい…。二度三度読み返さないと理解できないように思う。
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桜がぼちぼち咲き始めましたなw ってな事で、伊坂幸太郎の『PK』 ■PK ■超人 ■密使 の3編からなる微妙に繋がるお話w 寝落ちしながら読んでたんで、終盤になって3編になってたの気付いた(笑) じゃけぇ、話がチンプンカンプンな所もあって、伊坂幸太郎さんの本にしては...
桜がぼちぼち咲き始めましたなw ってな事で、伊坂幸太郎の『PK』 ■PK ■超人 ■密使 の3編からなる微妙に繋がるお話w 寝落ちしながら読んでたんで、終盤になって3編になってたの気付いた(笑) じゃけぇ、話がチンプンカンプンな所もあって、伊坂幸太郎さんの本にしてはちょっと難しいパズルみたいな内容かなw 2016年16冊目
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一風変わった伊坂作品。新境地、といっても過言ではないかもしれません。 ・・・ 先ず構成は三部構成になっているのですが、第一部『PK』、第二部『超人』、第三部『密使』とあり、それぞれ別個の世界として構成されています。 第一部は、その名の通り、ワールドカップ出場をかけた日本の代表戦でのPK時のちょっとした選手の会話がテーマ。当時の会話がどうしても気になる某議員とその周辺の話。 第二部は、将来の悪事を察知出来て、その悪事が起こる前に『処理』してきた本田青年の話。なお一部で出てくる議員は、議員一年生の時にこの本田青年がマンションから落下するところを助けたという連関があります。 第三部は、握手をするとその相手から6秒時間を盗める『僕』と、世界の平和のためにひょっとしたら犠牲になるかもしれない『私』の独白の応酬。 ・・・ 伊坂作品の特徴として、時間の設定が明示されておらず、読中はもやもやするも、次第にこの繋がりが分かってくるという事があります。 例えば『アヒルと鴨のコインロッカー』でもそうでしたが、複数のストーリーが並行していると思ったら、実は過去と現在の話が交互に語られていた、みたいな。 本作でもそのような重層的構成を味わう楽しさがあります。詳細は是非読んで味わっていただきたく笑 一部、二部、三部のクロスオーバーは、読んでいる最中に徐々に分かってくると思います。 ・・・ また、痛快だけに留まらない「余韻」「余白」も楽しむことができると思います。 これは『魔王』や『モダンタイムス』などで顕著ですが、不穏な雰囲気、その雰囲気に吞まれゆく世間、そして決してハッピーエンドとは言いかねる陰鬱さ。ある意味イヤミスというか、晴れ晴れとしない結末。 それは、一種不完全さやいびつさに美を見出すような気持ちかもしれません。 ・・・ あと、一つ驚きましたが、今回は仙台が舞台ではありません。 何と三軒茶屋とか二子玉川とか東京の街が登場します。ちなみに30年前、高校生の時、二子玉川のマックでバイトしていました!まあ、どっちでもいいですね。 ・・・ ということで、新年に読んでもやっぱり面白い伊坂作品でありました。 初期のエンタメ路線から比べると、徐々に苦味のエッセンスを感じる作品に変化しつつある気がします。それでもやはり面白い。今年も伊坂作品を読んでまいります。
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