静おばあちゃんにおまかせ の商品レビュー
いくら法律家を志す女子大生といっても、ここまで事件の捜査に関われるわけなかろーに・・・と思いつつも面白く読み、どんでん返しに「まさか・・・」としらけそうになったのに、ついウルっとしてしまった。本読みは、単純な思考の方が楽しめるのだな、うんw
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面白かったし、退官した裁判官としてのおばあちゃんの語りは、考えさせるものだった。 でも、最後のどんでん返しが、個人的にはあまり爽快ではない。 恋愛のはさみ方や、警察内部の描写などと合わせて、ちょっといろいろバランスが悪い気がする。
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安楽椅子探偵もの、連作短編集、途中まですごくのめり込んで読んだのだけど、オチが納得いかなーい!!!!!!
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中山七里は面白い。 帯にはどんでん返しと書かれていたけど、そうなんだぁと思っただけだったかな。というか、そうした必要性があまりなかったような。 理路整然と犯罪を捉えて推理していくのは気持ちいい。
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表紙やタイトルを見た感じでは、何となくほのぼのとしたユーモアミステリをイメージする。少し頼りない若い刑事と、純情な女子大生という組み合わせもそうだし、その捜査の話を聞いて謎をとく安楽椅子探偵が女子大生のおばあちゃんというのも、実になんというか、狙いすましたようなパターンと感じる。...
表紙やタイトルを見た感じでは、何となくほのぼのとしたユーモアミステリをイメージする。少し頼りない若い刑事と、純情な女子大生という組み合わせもそうだし、その捜査の話を聞いて謎をとく安楽椅子探偵が女子大生のおばあちゃんというのも、実になんというか、狙いすましたようなパターンと感じる。 読んでみると少し驚く。確かに、ある種のほのぼのした感じはある。刑事と大学生の恋模様も、なかなかくすぐったくてよい(案外急展開でそれには驚いた)。しかし、この連作短編の眼目は、実は硬骨なおばあちゃんの口から語られるさまざまな言葉ほかならないと思う。そしてそれは、突き詰めて言えば、「正義とはかくあるべきだ」という、きわめて実直な提言だと思う。 本格ミステリとしてもまずまずのレベルと思う。ありがちなトリックながらうまく使いまわしている、という感じだろうか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中山七里は、以前読んだアンソロジー、「しあわせなミステリー」で 見事に引っかかり、一度ちゃんと読んでおきたいと思った作家だった。 何故にコレだったのか?と言うと、タイトルがほんとにどうしようも無かった(^^;)から。 この作家の場合、それすらが狙いのような気がしてのチョイス。 ・・・当たりました。珍しく(^^;)。 形態は連作短編。 捜査一課の平凡な刑事は、何故だかいくつもの難事件を解決してしまう。 これには秘密があり、大事な時には彼のそばにいつも大学生のガールフレンド居て、 全て彼女の助言が事件解決の糸口となる。しかし、実は謎を解いていたのは彼女の おばあちゃんで・・・。という構成。軽いテイストながら、キッチリ練り上げられた 骨太なミステリーが5篇。いわゆる安楽椅子探偵モノのお手本のような作品である。 物語はある種淡々としているが、ラストにとんでもない事実が。 しかし独語は"もの凄く気持ちの良いやられた感"で胸がいっぱいになる。 どうやらこういうのが得意な作家らしい。これは引き続き読んじゃうな、他を(^^;)。
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うーん、期待が大きすぎたのかなぁ。 軽いミステリーとしてはこの程度で充分だけれど、中途半端な感じがしないでもない。いや、する。 社会問題を取り上げようとして駆け足になった、みたいな… 読みやすいだけのミステリーでいいなら、勧められるかな。
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ただのミステリーでもなく、ただの恋愛小説でもなく… 一見のほほーんとした作品だけど、その内容はギッシリと詰まった濃い作品だった。 社会問題を取り上げているとにそれほど重い内容にならないのは、登場人物の性格だろうか。 それにしても、最後に明らかになる静おばあちゃんの秘密にはビック...
ただのミステリーでもなく、ただの恋愛小説でもなく… 一見のほほーんとした作品だけど、その内容はギッシリと詰まった濃い作品だった。 社会問題を取り上げているとにそれほど重い内容にならないのは、登場人物の性格だろうか。 それにしても、最後に明らかになる静おばあちゃんの秘密にはビックリした。
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+++ 神奈川県内で発生した警官射殺事件。被害者も、容疑者も同じ神奈川県警捜査四課所属。警視庁捜査一課の葛城公彦は、容疑者となったかつての上司の潔白を証明するため、公休を使って事件を探り出したが、調査は思うに任せない。そんな葛城が頼りにしたのは、女子大生の高遠寺円。――円はかつて...
+++ 神奈川県内で発生した警官射殺事件。被害者も、容疑者も同じ神奈川県警捜査四課所属。警視庁捜査一課の葛城公彦は、容疑者となったかつての上司の潔白を証明するため、公休を使って事件を探り出したが、調査は思うに任せない。そんな葛城が頼りにしたのは、女子大生の高遠寺円。――円はかつてある事件の関係者で、葛城は彼女の的確な洞察力から事件を解決に導いたことがあった。円は中学生時代に両親を交通事故で亡くし、元裁判官だった祖母の静とふたり暮らしをしている。静はいつも円相手に法律談義や社会の正義と矛盾を説いており、円の葛城へのアドバイスも実は静の推理だったのだが、葛城はそのことを知らない。そしてこの事件も無事に解決に至り、葛城と円は互いの存在を強く意識するようになっていった――(「静おばあちゃんの知恵」)。以下、「静おばあちゃんの童心」「不信」「醜聞」「秘密」と続く連作で、ふたりの恋が進展する中、葛城は円の両親が亡くなった交通事故を洗い直して真相を解明していく。女子大生&おばあちゃんという探偵コンビが新鮮で、著者お約束のどんでん返しも鮮やかなライトミステリー。 +++ 刑事には見えない葛城は、どういうわけか難事件を最後の最後で解決してしまうのである。実はその陰には、法曹界を目指す女子大生・高遠寺円の名推理があるのだった。そして実はそれは円の推理でさえなく、さらにその陰には、元裁判官である彼女の祖母・静の存在があったのである。葛城の円に対する思いが、事件解決のためと理由をつけて円に会おうとすることになり、静おばあちゃんの推理に頼ることになるという仕組みである。静おばあちゃん、格好いい。だが、最後に明らかにされる静おばあちゃんの真実には驚かずにはいられない。シリーズ化されると嬉しいのに、と思いながらも、このラストではそれも無理だと諦めざるを得ない一冊である。
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面白かったのだけど、最後がちょっと…あれはあれでアリなのかなぁ。 深く考えないで、楽しくよめました。
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