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すべて真夜中の恋人たち の商品レビュー

3.6

621件のお客様レビュー

  1. 5つ

    107

  2. 4つ

    173

  3. 3つ

    195

  4. 2つ

    59

  5. 1つ

    12

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2022/01/27

主人公は、現実にいたら私はうまく付き合えないタイプなんだろうなと思う。 自分の閉じた世界はありつつも、周りとは線を引きつつ、自己主張はしない。 そんな彼女が出会いをきっかけに少し感情や言葉を持つようになるのは良いなと思うが、全体的に人格の理解が難しいと思ってしまった。

Posted byブクログ

2022/01/21

ある校正者のお話。 仕事仲間である環が、嬉しいとか悲しいとか自分が思ったり感じたりしたことが、仕事で触れた文章の引用じゃないかと思えるのよと言った部分が、まさに自分も常々思っていた事だったので、代弁してくれて嬉しかった。 カルチャースクールで出会った三束さんが、「質問に質問で...

ある校正者のお話。 仕事仲間である環が、嬉しいとか悲しいとか自分が思ったり感じたりしたことが、仕事で触れた文章の引用じゃないかと思えるのよと言った部分が、まさに自分も常々思っていた事だったので、代弁してくれて嬉しかった。 カルチャースクールで出会った三束さんが、「質問に質問でかえすのは次元があることなのでだめなんですよ。ひとつめの質問の内部で終わる質問じゃないと」と言っていて、論理的回答に納得がいった。

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2022/05/08

この本ほんとに好き。 救われる気持ちになる タイトルがほんとに良くて、タイトルだけとっても読む意味があると思う

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2022/01/12

自分の感情表現が苦手で、人に合わせて人の流れに合わせているようなわたしと冬子さんは、どこか似ていて、恭子さんや最後の聖の言葉が突き刺さりました。 全体的に文章がとても綺麗で、冬の歩いている描写が良すぎてわたしも夜に歩きたくなりました。三束さんとの関係性はとても不思議なものだったけ...

自分の感情表現が苦手で、人に合わせて人の流れに合わせているようなわたしと冬子さんは、どこか似ていて、恭子さんや最後の聖の言葉が突き刺さりました。 全体的に文章がとても綺麗で、冬の歩いている描写が良すぎてわたしも夜に歩きたくなりました。三束さんとの関係性はとても不思議なものだったけど、最後の終わり方はちょっと残念だったなあ。

Posted byブクログ

2022/01/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本屋さんへ行って、半分衝動的に買った本だったけど主人公に対して自分と似ているなあって感じることが多くて驚いた。だから自分とは正反対の聖が主人公を肯定してくれて面白いって言ってくれた時、まるで自分のことのように嬉しかったな。でも後半で聖からイライラするとか言われるんだけど、なんか憎めないというか。イライラするって直球で言ってくれる友達なんていなくない?!そこまで言ったのに最終的に泣く聖はかわいいなって思えてくる。 この話のメインは恋愛小説なんだけど、わたしにとっては聖と主人公の関係や、主人公の周りにいる女のひとたちの描かれ方が印象に残った。女の人が描く女のひとって分かる(偏見?笑)それこそ噂とか人から聞いた話を自分の中で勝手に膨らませてグワーーってこうじゃない?こうよね?って話された時の、主人公の反応と自分の反応たぶん一緒。笑う。

Posted byブクログ

2021/12/31

丁寧でゆっくーーーりとしたお話し。自信がない冬子が主人公で、ゆったりと自分のペースで仕事をして恋愛する模様が描かれている。私はスピーディで展開が早い小説が好きなんだと知ることが出来た一冊。ちょっと物足りない感じがあった。

Posted byブクログ

2021/12/22

【読み終わって感じたこと】 最初は、陰鬱とした主人公にイライラしていた。しかし、最後にはなんだかスッキリした気持ちになっていた。人と関わることの難しさに共感できた。 【印象に残ったシーン】 聖と一緒に泣き出して、仲直りするシーン。この時、やっと聖と心から繋がれたんじゃないかと思...

【読み終わって感じたこと】 最初は、陰鬱とした主人公にイライラしていた。しかし、最後にはなんだかスッキリした気持ちになっていた。人と関わることの難しさに共感できた。 【印象に残ったシーン】 聖と一緒に泣き出して、仲直りするシーン。この時、やっと聖と心から繋がれたんじゃないかと思い、心が温かくなった。 【好きなセリフ】 「楽なのが好きなんじゃないの?他人にはあんまりかかわらないで、自分だけで完結する方法っていうか。そういうのが好きなんでしょ」 自分にも突き刺さるセリフ。人と関わるのは難しいし、傷つくんじゃないかと思うと怖い。だけどそこから逃げちゃダメだ。それを突きつけられた。 【こういう人におすすめ】 ・優柔不断な人 ・不器用な人 ・心にモヤモヤがある人

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2021/12/21

たぶんずっと心に残る本。 最後の方は泣きながら読んでいて、今も涙が止まらない。 三束さんと主人公の関係ややりとりが、自分と恋人にとても近くて、ぎゅうううっと胸が締め付けられた。 改めて恋人を大切にしたいと思った。 川上未映子さんの文体がものすごく好みだったので、これから読み漁りた...

たぶんずっと心に残る本。 最後の方は泣きながら読んでいて、今も涙が止まらない。 三束さんと主人公の関係ややりとりが、自分と恋人にとても近くて、ぎゅうううっと胸が締め付けられた。 改めて恋人を大切にしたいと思った。 川上未映子さんの文体がものすごく好みだったので、これから読み漁りたいです。

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2021/12/14

最初は主人公が自分に似ている気がして親近感を持ちましたが、なんかなんか、うまく表現できませんが、なんかです。

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2021/12/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2008年に『乳と卵』で芥川賞を受賞した川上未映子の2011年の作品である。 30歳を越え友達もなく、ただ漠然と生きてきた女性が偶然出会った初老のおじさんに恋をするストーリーだ。 週に一度だけカフェでコーヒーを飲み、話は盛り上がらないけどそんな雰囲気さえ愛おしい立場違いの2人の静かな恋愛はどう結実するのか。 光と情緒が揺さぶれる一冊である。 以下ネタバレ 入江が三束と結ばれなかったのが残念で仕方ない。 中盤から終盤にかけてのシークエンスで高校時代の親友の典子が旦那との不仲を告白する場面があるが、何故彼女がそのような告白をしたのか、それは彼女にとって入江は「自身の人生の登場人物でない」からである。それが終盤の三束さんが自身の嘘を告白したことと結びつき、三束さんと入江の関係が終わってしまったことを示唆している。 おそらく、三束さんは入江のありのままの姿を愛していたのだろう。入江が聖との喧嘩中に後悔したように、いつもの顔、服装、カフェでのデートを三束さんは望んでいたのだ。 本著は至るところで選択の必要性を説いている。今まで選択することなしに逃げ続けてきた入江は勇気を振り絞って三束さんをデートに誘ったが、その身なりは結局人から与えられたもので、入江はまたしても逃げたのだ。自身がずっと身につけてきたものを捨て誰かに身を任せたのである。 未開拓の土地に足を踏み入れることも大切だ。しかし、自分が今まで積み重ねたものを尊重するという選択肢を外してはならないのである。

Posted byブクログ