Wonderful Story の商品レビュー

伊坂幸犬郎(著者),貫井ドッグ郎(著者),犬崎梢(著者),木下半犬(著者),横関犬(著者)

2017/06/19

犬にまつわるアンソロジー。作家さん達の名前も犬が入ったのになってるのがおかしい。伊坂幸犬郎みたいな。アンソロジーにしては珍しく、全部面白かった。木下半太と横関大は初めて読んだけど、面白かったな。特に横関大の盲導犬センターの話はこれ自体で連作短編集が作れそうな感じだ。もうあるのかな。ネットを見た限りではなさそうだけど。貫井徳郎の犬が見ているというのもサスペンス感があって面白かったな。

2017/05/26

犬にまつわる短編集。
ペンネームまで「伊坂幸犬郎」「犬崎梢」「木下半犬」「横関犬」「貫井ドッグ郎」と、みなさん犬に変えて書かれているのが面白い。
特に印象的な話は無かったが、楽しく読めた。

2017/03/13

図書館で借りたもの。

人気作家5人が「犬」にちなんだペンネームに改名(!?)して夢の競演。犬をテーマにした五つの物語が紡ぎ出された。
『イヌゲンソーゴ』伊坂幸犬郎
『海に吠える』犬崎梢
『バター好きのヘミングウェイ』木下半犬
『パピーウォーカー』横関犬
『犬は見ている』貫井ドッグ郎

全部の話が良かった！
アンソロジーならぬ、ワンソロジー(笑)
初めて読む作家さんもいたし、楽しかった。

2016/10/08

5人の著名な作家が名前を「犬」に変身し、〈犬〉をテーマにした作品を集めたアンソロジー。伊坂幸太郎作品を探していた時に「へぇ、伊坂幸犬郎なんていう作家もいるんだー」と騙されたのが本書を手にしたきっかけ(笑)同じ〈犬〉がテーマでも、作家によってアプローチの仕方がここまで違うのかと、当たり前だけど興味深く思った。お気に入りは、横関犬さんの盲導犬がテーマのミステリー風作品『パピーウォーカー』。伊坂幸犬郎さんの『イヌゲンソーゴ』は犬目線で描かれ、有名な物語の一節が所々に散りばめられたお洒落な話。5作品全てオススメ！

2016/08/08

1.イヌゲンソーゴ(伊坂幸犬郎)･･･笑
2.海に吠える(犬崎梢)･･･泣
3.バター好きのヘミングウェイ(木下半犬)･･･痛快
4.パピーウォーカー(横関犬)･･･ほっこり
5.犬は見ている(貫井ドッグ郎)･･･怖
という具合で五者(五話)五様の感情が掘り起こされるアンソロジー。
この人選はさすがだなぁという感触です。

いちばん好きなのは２。ハッピーエンドではないけれど、正しいことを真面目にやっている人が報われる世の中になってほしいと願わずにはいられません。

個人的には3の「別れさせ屋チーム」(おっさんとマッチョ2人と女とシェパード)が活躍する続編、を読んでみたい。

2016/03/18

伊坂幸太郎・大崎梢・木下半太・横関大・貫井徳郎。5人の人気作家たちが描いた、犬にまつわる物語のアンソロジー。作家の名前の一部が「犬」になってたり「ドッグ」になってたりする。そんな遊び心好きです。

伊坂幸犬郎「イヌゲンソーゴ」…犬目線でストーリーが進んで行く。登場する犬たちは、前世の話をしていくんだけど、そのそれぞれのオチの運び方が本当にうまい。相変わらずの伊坂節、絶好調。クスリとやられました。

犬崎梢「海に吠える」…家族のあったかさを感じる物語。個人的には好きだけど、犬の存在感がちと薄かったかな。

木下半犬「バター好きのヘミングウェイ」…個人的にはあまり好きなテイストじゃないかな。

横関犬「パピーウォーカー」…盲導犬の指導員たちがある一匹の犬・ジャックに関わるちょっとした事件に立ち向かう。盲導犬と飼い主。こういう関係性があるんだね。勉強になった。指導員・歩美と阿久津の凸凹コンビも面白かった。良い作品。

貫井ドッグ郎「犬は見ている」…こういうナンセンス風でちょい不思議なお話はタイプじゃないです。すみません。

てことで、伊坂さんと横関さんが２トップでした。横関さんの作品、ほかも読んでみよう。

2016/03/09

2016/3/9

犬にまつわるアンソロジー。
楽しかったー。伊坂幸犬郎、犬崎梢、木下半犬、横関犬、貫井ドック郎。
楽しい話もシリアスな話もありバランスが良かった。今まで読んだ貫井作品の中で今回の「犬は見ている」が一番好きかもしれない。この後味の悪さ、ゾワゾワ感たまらない。

2016/02/10

犬にまつわる5つの話。
伊坂幸犬郎さん「イヌゲンソーゴ」昔話をたくさん集めたようなもの。面白い(^^)
犬崎梢さん「海に吠える」家庭の事情で父と息子が千葉に引っ越した家族の話。いい話です。犬吠崎の由来って本当にそうなのかな。
木下半犬さん「バター好きのヘミングウェイ」借金を抱えた夫婦の話。悪者も、意外といい人なのかもしれないと思った。
横関犬さん「パピーウォーカー」盲導犬の話。すごく素敵な話。自分が盲導犬のことをよく知らないということがわかりました。阿久津さん良い。
貫井ドッグ郎さん「犬は見ている」犬の視線を感じるという話。終わり方がとてももやもやする…。
伊坂さん、貫井さん以外はあまり知らなかったのですが、面白くて、よくこれだけ犬に関するものを集められたなーという感じでした。他の作品も気になる作家さんたちです。

2015/12/30

犬にまつわる５つのアンソロジー。犬に変身できそうなという理由でリストアップされた５人の作家。それだけでおもしろい企画だ。犬好きでもそうでなくても楽しめる。

2015/12/19

犬にまつわるアンソロジー。犬好きにはたまらない。
五者五様の物語で面白かった。解説に書かれていた、この企画を引き受けた時の五名の反応もそれぞれ違い面白い。装丁も遊び心満載。
犬崎梢さんの「海に吠える」、横関犬さんの「パピーウォーカー」が好みでした。
でも最後の貫井ドッグ郎さん「犬は見ている」、不穏な雰囲気で終わってしまい、ブルブル震えてます。ゾワゾワする。。