1,800円以上の注文で送料無料

物語のおわり の商品レビュー

3.8

224件のお客様レビュー

  1. 5つ

    39

  2. 4つ

    91

  3. 3つ

    56

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    5

レビューを投稿

2024/07/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

物語のおわり 湊かなえ ∞----------------------∞ 短編集のようで、全てが繋がっているこういうお話は読みやすくて好き。 1話目の「空の彼方」には結末がない。 2話目以降は約50年後。夢を諦めようとしている主人公たちが、自分の立場や環境に置き換えて、自分だったら...と「空の彼方」の結末を考える。 また、2話目の主人公が次の話の主人公に、その主人公が更に次の話の主人公に、「空の彼方」を手渡ししていく構成も面白い。 最後の2話は1話目の続きでもあって、なんかハッピーエンドっぽかった。夢を諦めるのは死んでからでも良いのかもしれない。 舞台の北海道には30年近く前に旅行したっきり。また行ってみたいなぁ... 2024/07/13 読了(図書館)

Posted byブクログ

2024/04/22

2024年4月21日 すごい仕掛け本だ。 夢と現実。どこに折り合いをつけるか。 作者の作品なのにイヤ感無し。 人はそれぞれ悩みを抱えている。 どうしてこんなに人の悩みを内心を見抜けるのだろう。 等身大の悩み。 終わりのない物語が悩み人の間をめぐりめぐって自分で終わりを見つけた。 ...

2024年4月21日 すごい仕掛け本だ。 夢と現実。どこに折り合いをつけるか。 作者の作品なのにイヤ感無し。 人はそれぞれ悩みを抱えている。 どうしてこんなに人の悩みを内心を見抜けるのだろう。 等身大の悩み。 終わりのない物語が悩み人の間をめぐりめぐって自分で終わりを見つけた。 そして最後に終わりをカミングアウト。 幸せな終わりだった。 相手を愛で包む終わり方。 それを語ることによって、続きも示唆された。 夢はいつも持って追えるもの。 過ちは誠意を持って伝えるもの。 本当に一気読みにあたいする良書だった。

Posted byブクログ

2024/04/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初に歯切れの悪い出だしから始まります。 とある人物の物語が色々な状況に置かれた人たちに渡され、それぞれが一歩を踏み出すきっかけになってるように感じました。 ※ 一人一人の物語を受け渡す方々のエピソードはざっくりです。 人生いろいろな悩みがあり、客観的な相手のエピソードからの気づきが自分の人生のアドバイスになる場面もあると改めて気づきました。 最後はハッピーエンドでよかったです。

Posted byブクログ

2024/01/02

いつもの湊かなえの物語は後味悪い感じの、人間のドロドロした感じのものが表現されているのに対して、この本は心が暖かくなるような、人間の前に進む力を表現しているような、そんな本だった。 私ならどのような物語の終わりを願うだろうか。。。

Posted byブクログ

2023/10/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

北海道を旅行している気分になれました。  おそらく一度でも北海道旅行の経験があるのなら記憶の軌跡とともに。 原稿が佐伯の元に届くのは奇跡というより運命的なものであろう。この物語を読むと偶然は必然で引き寄せている、と。

Posted byブクログ

2023/10/03

「空の彼方」 書き連ねた作品を。 実物を読んだことがあるうえ良い噂を聞かない相手となると、警戒し嘘の可能性も考えるのは当たり前だろうな。 「過去へ未来へ」 一人旅ではなくて。 こんな選択を迫られても答えなど簡単に出るわけもなく、我儘と言われようが一つに決めることなど難しいだろう...

「空の彼方」 書き連ねた作品を。 実物を読んだことがあるうえ良い噂を聞かない相手となると、警戒し嘘の可能性も考えるのは当たり前だろうな。 「過去へ未来へ」 一人旅ではなくて。 こんな選択を迫られても答えなど簡単に出るわけもなく、我儘と言われようが一つに決めることなど難しいだろう。 「花咲く丘」 決められていた事。 想う事があるからこそ残した道だったとしても、話し合いの場に一度でも呼ばれる事なく告げられるのは辛いだろ。                      「ワインディング・ロード」 辛口の意見は不要。 たとえ文才がなかったとしても、素直に想ったことを綴ったものを読んで上から感想を言える立場ではないだろう。 「時を超えて」 素直に応援できず。 親として想うことは沢山あるだろうが、理由など知ろうともせずに否定してしまったら何も始まる事すらないよな。 「湖上の花火」 何よりも金が一番。 時間をかけて出来上がってしまった思考だったとしても、贈り物にすら価値を見出し始めたら流石にやりすぎだろ。 「街の灯り」 手元に残った小説。 言い訳や甘やかしていると想うのは勝手だが、目に見えない心の傷を癒そうとすることを邪魔してはダメだろうな。 「旅路の果て」 物語は続いていて。 ここまで酷くなることを予想して教えたのであれば、行動に移したのは違っても首謀者であることに変わりないな。

Posted byブクログ

2023/08/07

世の中、色々悩みを抱え生きている。 1つの史記を読んでも感じ方は十人十色 考え方や感じることはそれぞれ違うなー

Posted byブクログ

2023/08/06

結末の記されていない小説が色んな人の手に渡っていく話。読む人達が自分の人生と照らし合わせ各々の結末を思い描くのが面白い。私ならどういう結末にしようかな、と想像してしまう。緩やかに、けど確実に繋がっていく展開が好き。

Posted byブクログ

2023/07/05

北海道を舞台に、「空の彼方」という、 未完の小説の原稿をバトンに、 次々と登場人物が変わる、短編連作集。 本を読みながら、北海道を旅しているような気分になる。 そして、夢をあきらめ別な生き方を選ぶことになった そんな登場人物たちに物語のおわりを綴ってもらっている。

Posted byブクログ

2023/01/28

小説家になりたかった女性・絵美が書いた「空の彼方」という小説(結末が描かれてなく、読み手にゆだねるというもの)が、悩みを持ちながら北海道を旅する人々の手に順に渡りながら、何かしらの答えを見つける手助けとなる。最後には、絵美によって物語のおわりが語られる。イヤミス感は全くなく、読後...

小説家になりたかった女性・絵美が書いた「空の彼方」という小説(結末が描かれてなく、読み手にゆだねるというもの)が、悩みを持ちながら北海道を旅する人々の手に順に渡りながら、何かしらの答えを見つける手助けとなる。最後には、絵美によって物語のおわりが語られる。イヤミス感は全くなく、読後感が爽やかな作品でした。

Posted byブクログ