最貧困女子 の商品レビュー
同じ低所得に該当する人でも、幸せに生活している人と、救済が必要な人が存在する。同じセックスワークに身を置く人にも大きな差がある。、家族の後ろ盾のないことや、無知、軽度知的障害などで貧困に身を置かざるを得ない場合もある。 自治体の救済をうける必要のある人が、このように溢れてしまって...
同じ低所得に該当する人でも、幸せに生活している人と、救済が必要な人が存在する。同じセックスワークに身を置く人にも大きな差がある。、家族の後ろ盾のないことや、無知、軽度知的障害などで貧困に身を置かざるを得ない場合もある。 自治体の救済をうける必要のある人が、このように溢れてしまっているということにショックをうけた。
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読んでいて読後感のいい本ではない。セックスワークが女性のセーフティーネットになっているという話は聞いたことがあった。しかし、そのセーフティーネットは、性産業周辺でしか生き残れない人しか救えないものであり、本当の最貧困層がセックスワーク(もはやワークとはいえない性産業)の最底辺にい...
読んでいて読後感のいい本ではない。セックスワークが女性のセーフティーネットになっているという話は聞いたことがあった。しかし、そのセーフティーネットは、性産業周辺でしか生き残れない人しか救えないものであり、本当の最貧困層がセックスワーク(もはやワークとはいえない性産業)の最底辺にいるということはショッキングだった。
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家族、地域、制度という3つの縁から切り離されて、セックスワークで生計を立てる女性に関するルポ。最貧困女子(3つの縁なし)といわゆるマイルドヤンキー的な年収の低い人(家族や地域の縁がある)を比較すると、後者の方が年収が低い人も多いが、人生の満足度の高いという点が示唆的である。
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もう、完全に別世界の別次元の話なんだけど、実際にはスーパーで隣にいたりするのかなと思うと、いたたまれない。何が出来るんだろう。
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本書の96ページにこんな言葉があります。 ----- どれほど目を背けたくなることでも、信じたくないような残虐でも、これが虐待という言葉の「具体的な内容」であり、彼女らの身体に刻まれた「証拠」だ。家を飛び出したのは「本人の選択」として「もうちょっと我慢すれば」というような言葉を軽...
本書の96ページにこんな言葉があります。 ----- どれほど目を背けたくなることでも、信じたくないような残虐でも、これが虐待という言葉の「具体的な内容」であり、彼女らの身体に刻まれた「証拠」だ。家を飛び出したのは「本人の選択」として「もうちょっと我慢すれば」というような言葉を軽々しく吐くものは、同時に加害者と変わらないと僕は思っている。 ----- 本書には、コレダという解決策は示されていません。取材も20数名であり不足していると言われれば反論できない数でしょう。 でも、筆者は最貧困のリアルを「可視化」しようと(恐らく精神を病むほどに)あがいています。 私たちは道端に倒れて苦しそうにしている人がいたらそれが誰でも「大丈夫ですか?」と声を掛けるでしょう。 でも、最貧困女子は本人すら『自分たちが助けられる側なのかどうか』すら理解していないということがこの本を読んでわかりました。だからこその可視化であり、それが大切と思いました。 私はいま堀さんたちと「ソフトウェア病理学NEO」と題したプロジェクトでソフトウェア開発の「病気」をまとめています。 http://www.juse.jp/sqip/symposium/2015/detail/day1/#session_E2-2 今、原稿が半分くらい集まってきたところで、年内に出版できるかどうかというところです。 誤解を恐れず言えば、原稿(自分のを含め)を読んで「NEOでは大企業病しか書けていないなぁ」と思いました。 私の場合、孫請けの孫請けのような会社に行ったことがないので書きようがないのですが、そういうところも取材して対策までは書けなくても「病気」については書かないといけないんだろうなと思いました。
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家族、地域、制度という3つの縁から切り離されて、セックスワークで生計を立てる女性に関するルポ。「彼女たちを救うためには、制度として『恋活』を設けるべき」という著者の結論には「?」だけど、「彼女たちを可視化する」ということには成功しているのでは。ルポ部分興味深かった。
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他の方のレビューでは、こうした社会の影のような部分を、よく表に出してくれた、という評価をされる方もいる。 正直、どれくらいの大きさでこうした現実があるのか、掴めない。ただ、こうした現実は存在するのだろう。 後味がよくないので、星2つにした。良書か否かとか、社会的な意義とかではなく...
他の方のレビューでは、こうした社会の影のような部分を、よく表に出してくれた、という評価をされる方もいる。 正直、どれくらいの大きさでこうした現実があるのか、掴めない。ただ、こうした現実は存在するのだろう。 後味がよくないので、星2つにした。良書か否かとか、社会的な意義とかではなく。 知ることは大事だと思う。 もう少し希望もみたい。
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最貧困の中でのセックスワーク。 下手すれば死とギリギリ隣りあわせである生活を送る若い女性達。 これが事実なら何とかして地獄のような惨状から抜け出す方法を考えなくてはならぬのだろうが、何故か彼女達からあまり危機感というものが伝わってこない。 子どもを育てながらその日を暮らすのに精一...
最貧困の中でのセックスワーク。 下手すれば死とギリギリ隣りあわせである生活を送る若い女性達。 これが事実なら何とかして地獄のような惨状から抜け出す方法を考えなくてはならぬのだろうが、何故か彼女達からあまり危機感というものが伝わってこない。 子どもを育てながらその日を暮らすのに精一杯、泣く子どもの前でリストカットをしてしまう。 頑張ってはいるというものの生きるための選択法が根本的に間違っていることさえ気付いていないように思える。
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なんだか現実のこととして感じることができない。 きっとそれは自分が恵まれた環境で育ってきて、その環境にい続けることができているからなんだと思う。
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圧倒的。恐ろしい。信じたくない。目を背けたい。フィクションだって思いたい。同じ日本とは、同じ時代とは思えない。まじかよ。もう抜粋したい箇所が多すぎて逆に抜粋できない。これまで読んだ本の中で断トツで1番の衝撃。これでもかというほどの具体例。事例。本音。リアル。
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