最貧困女子 の商品レビュー
未成年や成人女性のリアルな貧困、セックスワークに堕ちて行くまでのお話 常に貧困とセックスワークは隣同士にあるものなのだと感じた。 未成年の家出少女達の居場所になれる場所、そういった福祉をもっと作るべきだとは思う。
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自分の職業はセックスワーカーや家出少女と最も接する仕事だから、色々と勉強になる 普通に大学にいってそれなりに就職してそれなりの生活ができてるのは家庭環境など周りのおかげが大きい、いつぞやの東大の祝辞でもありましたね 併せて“最貧困シングルマザー”も読むといい、こちらも売春やD...
自分の職業はセックスワーカーや家出少女と最も接する仕事だから、色々と勉強になる 普通に大学にいってそれなりに就職してそれなりの生活ができてるのは家庭環境など周りのおかげが大きい、いつぞやの東大の祝辞でもありましたね 併せて“最貧困シングルマザー”も読むといい、こちらも売春やDVなどテーマにされていて彼女たちのリアルを知れる
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あまりに救えない、最貧困層に位置するセックスワーカー達のルポ。 貧困が生む貧困。一見恵まれ豊かに見える日本において、見えづらくなっている最も救われない人たちを書いている。 大学教授が書いた本ではないので、机上の論ではなく実際に足を使って集められた情報が並ぶ。彼女達の言葉をそのまま...
あまりに救えない、最貧困層に位置するセックスワーカー達のルポ。 貧困が生む貧困。一見恵まれ豊かに見える日本において、見えづらくなっている最も救われない人たちを書いている。 大学教授が書いた本ではないので、机上の論ではなく実際に足を使って集められた情報が並ぶ。彼女達の言葉をそのまま使用している部分が多いのは、現実を理解するうえで貴重だ。 虚しさと、汚い大人への憤りが残る書である。 残酷すぎる世界を知ったうえで、後世に誇れる国にしていけるだろうか。
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嘘のような本当の話がいくつか載っている。 本人がどう頑張っても、その本人の力次第ではどうにもならない貧困があることを知った。 本当は、この本を読んで、知らなかった世界を知って、自分にできることは何かと考え実行するまでがセットでないといけないと思う。 だけど自分は、好奇心でこの本を...
嘘のような本当の話がいくつか載っている。 本人がどう頑張っても、その本人の力次第ではどうにもならない貧困があることを知った。 本当は、この本を読んで、知らなかった世界を知って、自分にできることは何かと考え実行するまでがセットでないといけないと思う。 だけど自分は、好奇心でこの本を手に取り、「自分はこうでなくてよかった」と思うことで自分の幸せを再確認した。 自分の低俗さと性格の悪さを改めて感じることにもなった。
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虐待などで家出をしたり、メンタル弱かったりで売春とか性風俗に身をやつした、極限な生活をしている女性達についての本。 風俗の面接でも「整形して痩せてから出直せ!」とか言われたりして、落ちたりと社会の厳しさが満載。ルックスやコミュニケーション能力が生死に関わるリアルな現実。なんとも...
虐待などで家出をしたり、メンタル弱かったりで売春とか性風俗に身をやつした、極限な生活をしている女性達についての本。 風俗の面接でも「整形して痩せてから出直せ!」とか言われたりして、落ちたりと社会の厳しさが満載。ルックスやコミュニケーション能力が生死に関わるリアルな現実。なんとも恐ろしい。 映画『東京難民』にも通じる、社会の、そして人間の「闇」の部分について綴られた、恐ろしくも興味深い本でした。
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働く世代の単身女性の3人に1人、特に10~20代に集中している「貧困女性」への密着取材を通して、彼女らとそれを取り巻く社会の問題をあぶり出す。親からの虐待によって10代にして家出や独立という道を選び、勢いで結婚するも夫の暴力に耐えかねてシングルマザーとなった女性たちに対して、なぜ...
働く世代の単身女性の3人に1人、特に10~20代に集中している「貧困女性」への密着取材を通して、彼女らとそれを取り巻く社会の問題をあぶり出す。親からの虐待によって10代にして家出や独立という道を選び、勢いで結婚するも夫の暴力に耐えかねてシングルマザーとなった女性たちに対して、なぜか同情よりも「わがまま」・「自己責任」と批判の声を浴びせる社会の風潮こそ危険と断じる。「マイルドヤンキー」「プア充」などと自称し、陽気にたくましく生きる女性も多い一方で、援助交際やデリヘルなどの性風俗で日銭を稼ぐしか方法のない「最貧困女子」の苦しみや、社会資本(家族や友人)に加えて金融資本(お金)が無いという理由により人的資本(仕事)まで失って、社会の底辺にまで堕ちてしまう女性たちの苦悩と驚くべき「生きざま」をレポートする。著者であるルポライターの鈴木氏は本書の出版直後に41歳で突然の脳梗塞に襲われるが、懸命なリハビリと家族の支えによって復帰し、その体験を元に「脳が壊れた」を出版している。
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自分が知らない(接点のない)世界のルポタージュは学びが多い。 読書の効能の一つに、「世界の成り立ちを知る」というのがあるけど、社会の底辺を知ることは有用である。社会の矛盾や問題は底辺に滞留するのだから。
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貧困に絡めとられて暮らす女性の様子が淡々と描かれている。解決策の提言も少し。ルポルタージュならではのリアルさかある。
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ニュースや政治の中では取り上げてもらえられないが、これ本当に深刻な問題。 ここまで現場や該当者に寄り添ったルポライターには頭が下がる思いです。 格差が広がる現代、無縁社会、孤立して貧困で、女のカラダを売ってでしか生きていけないという最貧困層の人が、案外身近に存在している、という事...
ニュースや政治の中では取り上げてもらえられないが、これ本当に深刻な問題。 ここまで現場や該当者に寄り添ったルポライターには頭が下がる思いです。 格差が広がる現代、無縁社会、孤立して貧困で、女のカラダを売ってでしか生きていけないという最貧困層の人が、案外身近に存在している、という事実を知るべき。 また、貧困になくても、金銭取得目的の安易なセックスワークに頼る女性がいるという事にも驚きです。もっと世間が目を向けるべきー
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★福祉では救えない★湯浅誠によると、貧乏は低所得で、貧困はその上で人間関係を失った状態だという。それを受けて著者は貧困の追加定義として3つの無縁・3つの障害を挙げる。家族・地域・制度の無縁と、精神・発達・知的の障害だという。制度に頼ることを知らない(避けたい)し、手続きを踏めない...
★福祉では救えない★湯浅誠によると、貧乏は低所得で、貧困はその上で人間関係を失った状態だという。それを受けて著者は貧困の追加定義として3つの無縁・3つの障害を挙げる。家族・地域・制度の無縁と、精神・発達・知的の障害だという。制度に頼ることを知らない(避けたい)し、手続きを踏めないのはある種の障害のためかもしれない。さらにその先、セックスワークに埋もれて世の中から見えなくなっている最貧困層の女性がいるという。 風俗店で「きちんと」働けるのは容姿や対人スキルに恵まれた層で、分かりづらく面倒くさく恋愛体質な女性は家出少女として風俗業を取り巻く路上のセーフティーネットの中で最低限度の状態にいる。ルポは極めて生々しい。これだけの取材をするのはきついだろう。 彼女たちが求めるのは福祉ではない。著者も悩んでいるように対策が難しく、小学生が自由に逃げ込めるスペースを設けたりセックスワークを孤立させないために正当な仕事と認めるのは、理屈としては分かるが簡単ではない。おそらくコミュニケーション能力がある人はプア充としても生きていけるので、発達障害的な人を拾い上げる工夫をどうするか。昔は地縁だったのだろうが。
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