最貧困女子 の商品レビュー
容姿がいいがちょっとした小遣い稼ぎで週に一度風俗で働いている女性が、最貧困女子の話を聞いた上で解答が忘れられない。 人間社会の縮図は結局これなんだなって感じざるおえない内容だった。
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文字通り、貧困女子について書いた一冊。 多くは不遇な家庭環境に育ち、そこから性産業に従事するtぽいう実態がよくわかった。 その中で『貧乏と貧困は違う』というのがとても印象に残った。
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この手の本は大変貴重だと感じます。 国内統計でも性産業に関するデータは基本的にありませんし、データ取得そのものにプライバシー権が及びますので、標本が少なくてもこのようなルポから学ぶことは重要です。 風俗業、とりわけ性産業女性たちそのものにももちろん課題は山積みですし、一定の自己...
この手の本は大変貴重だと感じます。 国内統計でも性産業に関するデータは基本的にありませんし、データ取得そのものにプライバシー権が及びますので、標本が少なくてもこのようなルポから学ぶことは重要です。 風俗業、とりわけ性産業女性たちそのものにももちろん課題は山積みですし、一定の自己責任は伴うでしょうが、層別に考える良いきっかけになりました。 売れっ子キャバ嬢やav女優、私たちが表層的に判断するのはこのような目立つ方々ですから、お金を持ってる、整形をする、華やかな人たちを前提にしています。 しかし、本書では、もっと身近でミクロな領域について言及しており、これが大多数のセックスワーカーの真理に近いのかと感じました。
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お金があっても保護があっても、それを理解して救いを求めることができない人たちがいることにショックを受けた。貧しい人たちがより貧しい人たちを食い物にして生きていく姿は食物連鎖を想起させる。
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これは完全にタイトル惚れ。2014年刊行で多少情報が古い可能性はあるが、その当時としても驚くべき現状をルポしており、正直たまげた。手に取った物は第9刷となっており、かなり注目を集めた内容であると思われる。 まさにタイトル通り、貧困層にいる少女たちにインタビューを行っている。想像...
これは完全にタイトル惚れ。2014年刊行で多少情報が古い可能性はあるが、その当時としても驚くべき現状をルポしており、正直たまげた。手に取った物は第9刷となっており、かなり注目を集めた内容であると思われる。 まさにタイトル通り、貧困層にいる少女たちにインタビューを行っている。想像の斜め上を行く、現実が描き出されている。その現状と過去を洗いだし、背景を分析して問題点を抽出し体系化することで、援助交際という一言で括られていたステレオタイプを打ち破り、経済軸と生存軸から彼女らを細分化することで、どのようにして社会が彼女らを守っていくことができるか?社会制度として救う事ができないかまで提案している。 これは「貧困の連鎖」という、大きな社会問題に繋がっていく。そのスタート地点にいる少女(少年もだが)をセーフティネットで守ることで、貧困の連鎖が断ち切れるのではないだろうか。 社会に大きな一石を投じる、書籍である。
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社会構造の話というよりは、実体験に基づく具体的な事例を挙げている。貧乏と貧困の違い明確にし、特に貧困について実例を紹介している。 何となく知っていたつもりだったが、実情は想像を超えた世界だった。地域や福祉の輪を考えるきっかけにしたいと思う。
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貧富の格差とマッチングアプリの隆盛によって、当時より困窮している女性が増えたと思う 彼女たちに自分の責任だろと非難するのは容易であるが、現実はそうでもない 可視化されていたとしても、自分にできることは何もない
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7〜8年前くらいの本だけど今はもっと貧困は拡大していると思う。出会い系アプリでは生活に困っているシングルマザーが自ら売春を働いていたり、Twitterでは「今晩泊めてください」のような呟きもたまに見る。なぜ家出少女や路上生活者は売春や風俗に従事する傾向があるのか。それは彼女たちは...
7〜8年前くらいの本だけど今はもっと貧困は拡大していると思う。出会い系アプリでは生活に困っているシングルマザーが自ら売春を働いていたり、Twitterでは「今晩泊めてください」のような呟きもたまに見る。なぜ家出少女や路上生活者は売春や風俗に従事する傾向があるのか。それは彼女たちはお金も住む場所も健康保険証すら持っていない中で補導に怯えながら路上を彷徨っている。そこで風俗のスカウトなどの支援者が宿を提供し、身分証や携帯電話を貸与する代わりに、風俗店で働かせる。外見が良くなかったり、障害を持っている女性はお店では働けず、違法の売春で日銭を稼いでいる。 筆者が取材した売春少女たちのエピソードは本当にここは現代の日本なのかと思うくらい、地獄で文字情報だけでも、目を覆いたくなるほど、酷かった。幼少期は親からの虐待やネグレクトに遭い、愛されずに育ち、過酷な状況から打開しようと家出を試みるも、性産業に吸い込まれてしまう。 家族・地域・制度の3つの無縁と身体・知的・発達障害の3つの障害を持っていると、このような再貧困女子になりやすいらしい。逆に売春少女と同じくらいの低収入でも困った時に頼れる親がいたり、地元の友人と助け合える環境があれば、貧乏ではあるけど、ある程度は幸せに生きていける。俗に言うマイルドヤンキー。ただこれらの人は貧困とも紙一重かなとも思っていて、突然3つの縁から切り離されてたら、売春少女のような、貧困に一気に落ちると思う。 なるほど、だから田舎のマイルドヤンキーたちは地元の輪から外れないように、団結を高めて、仲間意識が強いのかなと思った。自分も今、地元から離れて一人暮らししているけど、低収入だし頼れる人も近くにいないから、貯金を崩しながら、本当にギリギリの所にいるから、3つの縁の大事さは身に染みて感じた。同じ低収入でも近くに親がいるだけで生活の楽さは全然違う。地元で暮らしやすい理由って、この3つの縁があるからなんだな。 売春少女が抱える痛みは見えづらい所か、売春や性産業は差別されたり、誹謗中傷されやすく感じる。大変なのはわかるけど自己責任だろ、みたいな言葉を投げかけられたり。まずは彼女たちの苦痛を社会に知ってもらうことが、彼女らを救うのに大事だと思う。 あと、この本を読み終えたあと、教育って生きる上で凄く大事なんだなと感じた。少女たちは中学校もろくに通っていないから、契約書とか色々な手続きをする時に出てくる長文や難しい言葉が理解出来ず、住民票の異動すら出来ない。路上生活をしている時も、法や支援制度を知らないから、全部自分でなんとかしようとする。仮に貧困を一時的に抜け出せたとしても、どこかでつまずくと思う。彼女たちを助けるためには教育が最重要なのかもしれないな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
貧困のさらに下層である最貧困女子の現状を記したルポ。人は低所得に加えて「三つの無縁」「三つの障害」から最貧困へと陥る。本来支援されるべき方々が世間に可視化されていないので、支援が難しい現状がある。 「第一章 貧困女子とプア充女子」を通して、例え月10万くらいの低所得でも周りの友達の支援やシェア文化が整っていたら、上手くQOLを保ちながら生きていけると改めて感じた。地方は低所得でも地域の支えを受けやすいので、その点地方出身者は強いなと。 元々家庭環境が良くなくて教育も十分に受けていないので、そもそも思考力が欠如していて努力するベースがないから、貧困は自己責任では片付けられないと感じました。 ちゃんと学校に行っていたら最低限自分でネットや本から情報を得る術は身につくし、何がいいのか悪いのかの判断もつく。だが学校で学力をしっかり身につけることができなかったので、努力だけでは解決できないだろう。 自分は何不自由なく生きてきて貧困とは無縁の生活をしてきたから正直日本で本書のような方々がいることにびっくりした。 だからといって何が出来るかといえば難しいが、でも現状このような人たちがいることを知り、現状を理解することはできる。 思考停止で自己責任で片付けることなく、リアルを今後も知っていきたいと思いました。
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貧困とは、三つの無縁、三つの障害から、貧困に陥るという。 そして、三つの障害は見た目では分からないが故にセーフティネットの網から引っかからないのだという。 本書を読んで、貧困の一端を垣間見れたわけだが、この本が、当事者の方を救う一助になるのを心から願うとともに、自分自身でも何か...
貧困とは、三つの無縁、三つの障害から、貧困に陥るという。 そして、三つの障害は見た目では分からないが故にセーフティネットの網から引っかからないのだという。 本書を読んで、貧困の一端を垣間見れたわけだが、この本が、当事者の方を救う一助になるのを心から願うとともに、自分自身でも何か出来る事がないかこれからの人生で考えていきたい。
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