木暮荘物語 の商品レビュー

三浦しをん(著者)

2019/12/22

おんボロアパートに住む人々や気になる人々の日常生活。
住人それぞれの性について悩み戸惑うあり様に、
笑いや情やらがうまく合わさり、ほっこりと読了。
【2019.12】

2019/10/11

なかなか面白かったです

住人が程よく変態なのがいい。

なのにグッとさせられてしまう。

三浦しをん侮れません

短編は苦手ですが
木暮荘で繋がっているため

そういうことか、とか
こうなったのか！とか
続編的な感じで楽しめるのもよかったです

2019/10/08

木暮荘に住む住人とその周辺の人たちを書いた短編集。性にまつわる内容が多く入っている。これまで読んできた三浦しをんの作品は「お仕事小説」が多かったので今回のような性描写を読むのは初めてかも。性と言っても嫌ないやらしさはなく読みやすい。でも淡白すぎることもなく、登場人物が性に振り回される様が、心地よい文体で綴られており、笑わずにはいられない。愛について、老いについて、生についてじんわり考えさせられる。

2019/09/14

繭もたぶんそうだろう。これからどこへ行き、だれと過ごしても、木暮荘での時間をたまに思い出すことがあるだろう。その記憶のなかには、並木もいるはずだ。
それで充分だと思った。

2019/09/10

ぼろアパート木暮荘に暮らす四人と彼らを取り巻く愛すべき変な人達のささやかな人生の物語を描いた三浦しをんさんの会心作です。まずこんなにも具体的な地名の架空アパートなのですから誰か洒落のわかる人が実際に木暮荘を建ててくれたら面白いのにと思いましたがさすがにそれは我が儘ですね。多かれ少なかれセックスに執着されている皆さんですが読んでいても少しも嫌らしくなく人間性に大いに共感できましたね。私達の実人生と同じで劇的な結末などそうは望めませんが、でも木暮荘の末永い安泰と全ての人に幸せが巡り来る事を願ってやみませんね。

並木が姓ではなく名という意外性や峰岸美禰はMMで日本版モンローにヤクザ前田五郎（引退した元漫才師と同姓同名）の愛犬の名がミネという出来過ぎの偶然に、ニジコ（虹子）の神秘的な名前と、性に奔放な女子大生・光子は名前から何となく光浦靖子さんを連想しましたね。伊藤＆繭はラブラブですが並木はニジコにまたふられそうですね。美禰は前田の出所（？）後に極道の妻となるのか？７０歳の老人・木暮のセックス願望は叶うのか？佐伯は夫の浮気を許して元の鞘に収まるか？光子と覗き魔・神崎の腐れ縁は続くのか？愛犬ジョンには２世を望みます。

2019/07/31

小田急線世田谷代田駅徒歩5分築何十年木造2階建。きっと大きな地震がきたら倒壊するオンボロアパート。住人は203号地味花屋店員3年ぶりに海外放浪元彼が帰って来て今彼と3人不思議同居生活。101号大家さんは自宅を出てセックスしたい病の70代。102号女子大生は自暴自棄になり3人の彼とのセックス三昧を202号社会人が覗き見。住人を取り囲む人々も少しずつイカレて変なのに何故かとてもとても愛しい短編集。

2019/04/11

小暮荘物語。
三浦しをんさん。

古びた二階建て木造アパート小暮荘。
そこに住んでいる住人たちや、
そこに関わる人たち。
普通の暮らし。
だけど、おもしろい暮らし。
おもしろかった。

2019/03/30

こんなキワキワな登場人物らで、連作短編で、なぜだか愛しい物語を紡げるのは三浦さんだけであろう。天才で変態ゆえに為せる技か

2019/02/17

最初はセックスのことばかりで、なんだか気持ちが悪いなぁと思っていたけれど、違いを持った一人一人が、少しずつ人生を交わらせながら、生きている木暮荘の人たちが面白く、こちらも盗み見しているような気持ちになった。それぞれに、幸せの形は違うけれど、みんなが今より少しでも、幸せに近づけるといい。もっと見守っていたい人たちだった。

2019/02/05

誰もが自分の人生の主人公だね。

第1話を面白く読んで次に進んだら、あら展開が変わり、あら次も。知らない人っぽくてもどこかで繋がっているのかな。そう思えば誰にでも優しく出来るのかな。